最近、やたらとカインズホームの「キャリコ」ネタが続いておりますが、今回もそっち系の話です。引出式衣装ケースでそれなりのシェアを持っているJEJもキャリコ型の衣装ケースを発売していました。
※この記事は2015年12月17日時点の情報に基づいています(2023年8月2日一部更新)
JEJ・Teos(テオス)フラップラック
JEJの「Teos(テオス)フラップラック」はカインズホームのキャリコの類似品と言うよりは、まるで「キャリコ・ポルタ」のようなデザインです。
もっとも、JEJのテオス・フラップラックのほうが発売時期が早かったようで、決してキャリコ・ポルタのパクリではなく、むしろキャリコ・ポルタのほうがテオス・フラップラックをパクった可能性すらあります。サインイデアの「squ+SOFFICE」に対するJEJの「ステイト」を見ても分かる通り、JEJなかなか先見の明があるメーカーなのです。
JEJの「ステイト」をカインズがオリジナル商品として販売していることを考えても、カインズがJEJのテオス・フラップラックをパクってキャリコ・ポルタを販売した可能性は否めません。しかし、カインズのキャリコをパクってJEJがテオス・フラップラックを作ったと言われればその通りなわけで、なかなか難しいところなのであります。大人の事情ってやつですね。
段を分けたりシューズラックとしても使える!
JEJのTeos(テオス)フラップラックをキャリコのパクリだとナメてはいけません。基本的に衣装ケースにフラップ扉が付いた形状のキャリコとは異なり、テオスはフラップラックと名乗っている通り、基本は「ラック」なのです。
実際、テオス・フラップラックは板パーツを組み立てて箱状にする組立式となっています。これはキャリコ・ポルタも同様ですが、先にも申し上げた通り、テオス・フラップラックのほうが先発商品として画期的であったと言えます。
それだけにとどまりません。テオス・フラップラックは別売の「セパレーター」(棚板)を使うことで、なんと内部で上下に仕切ることができるのです。また、別売の「シューズトレー」を使うことでシューズラックとして活用することもできるのですね!
というか、テオス・フラップラックの寸法を見ると、シューズラックとして活用することもできるというよりはむしろ、最初からシューズラックとして使用することを念頭に置いてサイズを考えた感じすらします。基本的に衣装ケースとして活用することを想定していたキャリコおよびその類似品とは根本的に設計思想が違っていると言えるでしょう。
高く評価できるが難しい商品
テオス・フラップラックは独自の設計思想に基づいた素晴らしい商品だと言える一方で、実際のところ使ってみたい商品かと言うと非常に難しいところがあります。
テオス・フラップラックの使用シーンとして、キッチン、トイレ、玄関、また衣類収納として挙げられていますが、必ずしもテオス・フラップラックである必要はないと思うのです。ルミナスラックなり、カラーボックスなり、チェストなりを使ったほうが、使いやすかったり見栄えが良かったりすると感じてしまうんですよね。
JEJの引出式衣装ケースと同様に、成形の品質に不満を感じるという点も正直あります。耐久性にやや不安があり、見た目もいまいちパッとしないのです。
総じて、テオス・フラップラックは面白い商品だとは思うのですが、既に類似品が乱立している現状で生き残るのは厳しいかなーという気がします。
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