ペンタブレットでお馴染みのワコムがこのたび公開した『メモの実態』の内容が興味深いものでした。今回はこの内容をフックにして改めて手帳の重要性をお伝えしたいと思います。
6割の人が書いたメモを紛失した経験あり!
「メモ自体が見つからなくなったり、ノートのどこに書いたかわからなくなってしまった経験」がある人は約6割にも上るそうです。6割ということは半数以上の方が「あるある~」と納得するということですね。
6割の方のうち、「経験がある」という人と「しょっちゅうある」という人の比率はここでは分かりませんが、次のところにヒントがありそうです。
頻繁にメモを取る人ほどメモを紛失しやすい
調査によると、メモを頻繁に取っている人の83.8%、パソコンのデスクトップがゴチャゴチャしている人の63.0%がメモをなくすということです。車の走行距離が長い人ほど事故の確率が上がるのと同じように、メモをたくさん取る人ほど紛失のリスクが高まるということですね。
メモが多くなると、たくさんの中から必要なものを探す必要性に迫られます。また、メモ用紙やチラシの裏のようなものにメモすると、ほかの書類に紛れ込んでしまったり、大きさが不揃いであるため収納しにくくなってしまいます。メモを取れば取るほど紛失してしまいやすいというのは当然の結果と言えるでしょう。
片づく習慣を身に付けるには手帳を使おう
今までにも何度も申し上げていることですが、片づけたいと思うならメモ用紙やチラシの裏などにメモをするという習慣は絶対にやめるべきです。前述の通り、メモは紛失のリスクが高く、収納するのもとても難しくなってしまいます。書いても見つけることができないのならメモを残す意味がありません。
私がメモ用紙などの代わりにオススメするのは手帳です。別に普通のノートでも良いのですが、スケジュール帳と罫線ページが一緒になった手帳であれば、持ち歩くと便利ですし、時間軸にメモを併記することができます。
手帳を持つのが面倒だという人はスマホでも良いでしょう。私の場合、打ち合わせのときは手帳に、移動時などはスマホの手帳アプリ「Refills(リフィルズ)」や「Evernote(エバーノート)」にメモを取るようにしています。リフィルズはGoogleカレンダーと同期できますし、エバーノートはブラウザ版もあるので、パソコンでも使うことができて便利です。
「どうしても手書き」という人にはデジタル文具もオススメ
スマホでは画面が小さい、図や絵を描くには不向きとおっしゃるなら、デジタル文具の活用を検討するのも良いでしょう。ワコムの「Bamboo Spark」(上写真)ならアナログのメモを簡単にデジタル化でき、クラウドで管理することも可能です。また、精度のほどは分かりませんが、メモをテキストデータ化することで膨大なメモの中から必要なメモを検索することも可能だそうです。この点においては従来からある「CamiApp」などと大きく違うメリットですね。
スマホのアプリも電子文具もどんどん進化していますので、アナログの良さとデジタルの良さを両立することは容易になってきています。実際に使ってみないと分からないところも多いですが、今までの方法に問題を感じたらどんどん試してみましょう。
いずれにしても、手元の紙にメモを取るというのは非常にデメリットが多いです。これをやって片づいている人というのは私は今までに一度も見たことがありません。メモは必ず一冊の手帳やノート、もしくはスマホで管理。片づく習慣を身に付けるために、絶対に必要な一歩です。
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