「水と安全はタダではない」と言われるようになって久しいですが、とは言えいくらでもお金を掛けて担保できるわけではありません。私のような庶民には要塞のような家を築くことはできないですし、警備会社に毎月上納する余裕もないです。
また、窓という窓に雨戸を設けてそれを毎日閉めて寝るというのもちょっと抵抗があります。朝起きるときに真っ暗なだけでなく、雨戸を閉めることで就寝中であることや留守であることを泥棒に教えているようなものだからです。また、そもそも雨戸を閉めていない日中に強盗に入られる可能性だってあります。
しかし、だからと言って何もしないわけにもいきません。実家は泥棒に入られたことがあるため母はものすごく心配しますし、私自身も不審者が来て警察を呼ぶ騒ぎになったことがあるからです。
そこで、防犯カメラを設置することを検討しました。実家にも機械警備システムや防犯カメラはあったのですが、最近は手軽に設置できるものがあるんですねー。設置方法をハウスメーカーの営業マンと外構業者に説明したら驚いていましたよ(笑)
※この記事は2020年6月19日時点の情報に基づいています
マスプロ・防犯カメラ「WHC7M2」
このたび新居に設置することにしたのはマスプロのモニター&ワイヤレスHDカメラセット「WHC7M2」です。
話題性で言うとコストコで販売されている防犯カメラを買ったほうが良かったと思うのですが、それを含めて一般的な防犯カメラはレコーダーとカメラを有線接続する必要があり、さらにモニターを用意しなければなりません。つまり、設置が大変なうえに運用に関してそれなりの知識が必要になるわけです。
一方でマスプロのWHC7M2はと言うと、映像は無線で送られます。カメラはコンセントに挿すだけでOK。持ち運び可能な専用のタブレット端末が付属していますから別途モニターを買い求める必要もないですし、カメラの角度を調整するのにモニターとの間を往復する必要もありません。
繰り返しますが、カメラのそばにコンセントさえあれば、簡単に設置&運用が可能なのです。
カメラはコンセントに繋ぐだけ
防犯カメラという商品の特性上と言いますか、私自身が実名でブログを書いているため、あまり詳しくはお見せできないのですが、カメラ(WHC7M2-C)はこんな風にコンセントを用意してそこにACアダプタを接続すれば設置完了です。映像は無線で送られます。
ただし、新築で設置する際はハウスメーカーや外構業者にその旨を伝えておかなければなりません。プラグなら防水コンセントで良かったのですが、ACアダプタなので防雨ウォールボックスの中にコンセントを仕込んでもらう必要があります。
なお、こちらの防犯カメラは防じん防水仕様(IP66)ですが、基本的に屋根の下に設置しなければなりません。
ただしカメラの設置にはやや苦戦
ただ、サイクルポートのステンレス支柱に穴を開けてカメラを設置するのはやや苦戦しました。
外構業者からは「鉄芯が入っていても穴あけは問題ない」と聞いていたのですが、手持ちの鉄工用ドリルビットではまったく歯が立たず、またドリルビットを折ってしまいました(苦笑)無駄に開けてしまった穴はあとでエポキシパテを使って埋める羽目になりました。
また、下穴を開けなくてもドリルネジ(ピアスビス)で大丈夫とも聞いていたんですけど、こちらもまったく歯が立ちませんでした。
軒下への設置は楽だが下地が必要?
それに比べれば軒下への設置は楽です。ただ、軒下に防犯カメラを設置することをハウスメーカーに伝えると、下地が必要だと言われました。
力が掛かるロールスクリーンを設置する場合はまだしも、わずか約460gの固定カメラを設置するのに税込5,500円も掛けて下地を入れる必要があるものでしょうか。しかも、かまぼこ板1枚くらいの下地で十分なんですけどね(苦笑)
なお、WHC7M2はモニターとカメラ1台のセットですが、さらにカメラを3台を設置して計4台まで同時に接続することができます。
モニターONですぐに見れる
あとはペアリング設定さえすれば、すぐにカメラの映像をライブで見ることができます。上写真は2台のカメラの映像を同時に表示していますが、カメラ4台なら4分割になりますし、1台分だけを全画面で表示することもできます。
もちろんカラー映像で、フルHD(1920×1080ドット)対応。普通に人の顔を認識できるレベルの解像度です。音も聞こえますし、自動で録画&録音可能です。
基本的にタッチパネルでの操作となっています。バッテリーを内蔵しているため持ち運ぶことも可能です。カメラの角度を確認する際に特に便利です。
microSDカードなどに録画可能
最大256GBのmicroSDカードや最大2TBの外付けハードディスクを接続することで録画が可能となります。
たとえば256GBのmicroSDカードを挿入してフルHDで録画する場合、カメラ1台で181時間、4台なら60時間の録画が可能です。そう聞くと非常に短いと思われるかもしれませんが、センサーに反応したときだけ録画する設定にしておけばかなり長期間に渡って録画することができます。
なお、ミニHDMIケーブルを使ってテレビに接続して映像を見ることも可能です。
スマホで映像を確認することもできる
モニターをLANケーブルを介してインターネットに繋ぐことで、ソフトウェアを更新したり、スマホで録画映像を確認することもできます。もちろんライブ映像も見れますし、侵入者を検知したらスマホに通知することも可能です。
なお、赤外線カメラで夜間でもキレイに撮影できます(ただしモノクロ)。
通信距離やセンサー感度は十分
屋外のカメラと屋内のモニターの距離は15m近く離れた状態で運用していますが、電波状態は非常に良好で、タクシーや警察などの通行車両、その他無線機器の電波が干渉することもありません。最大300m離れていても大丈夫というスペック上の実力はさておき、壁を何枚か隔てていてもおよそ一般的な木造住宅の敷地内であれば十分に使えるものと思われます。
また、赤外線人感センサーの検知距離は約7mとなっており、センサーの検知感度を最高にすれば5m以上でも確実に反応することが確認できています。ただし、感度を最高にすると誤作動も増えます。なお、検知角が約90°というのは概ねその程度と実感しています。
以上の通り、実家で機械警備システムや防犯カメラを設置していたのと比較すると、マスプロのWHC7M2は設置がとても楽で、しかも配線をほとんどしなくて済むのでスマートです。おまけに、録画する時間帯や曜日も設定できるなど、一般家庭で使用するには十分すぎるほど機能は充実していると思います。
デメリットは特に感じません。価格も手頃です。ただ、業者に取り付けてもらう必要があると言うほど設置は難しくないのですが、かと言って素人が取り付けるのはやや不安があるという感じです。
なお、先月から後継モデルの「WHC7M3」が発売されています。モニターがホワイトに変更されただけでなく、屋内用カメラを増設できるようになったり、デジタル2倍ズーム表示が可能になっているようです。また、スペック上の通信距離は変わらないものの、カメラの接続安定性が向上しているということです。
後継モデルはまだ発売されてから半月ほどしか経っていないので実勢価格が高いですが、そのうちWHC7M2同等になってくるでしょう。手軽に防犯カメラを設置したい方には是非オススメします。
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コメント
初めまして。
同じカメラを購入したら、アダプターがデカすぎて防水コンセントに使えなかったので、ウォルボックスを購入しようと思っています。ボックスのサイズはどの程度必要でしたか?教えていただけると幸いです。
Kajiさま
はじめまして^^
同じ防犯カメラをお使いということなので、ACアダプタの大きさはご存知だと思います。
それに加え、コンセントの厚みが必要になるわけですよね。
また、状況に応じて余った配線を押し込んでおく必要があるわけですが、記事中写真の通り、我が家ではACアダプタ+コンセント以上にこれが場所を取っています。
さらに放熱性を考えるとあまりピッタリの大きさにしてしまうわけにはいきません。
諸々考えるとちょっと大きくなりますが、我が家では記事中でも紹介した未来工業の「ウオルボックスWB-1AOJ」と、パナソニックの「プラスチックボックス 木製基板付 タイプ3 BPP701WK」を使用しています。
これらを使い分けた理由は、おそらくパナソニックのほうはハウスメーカーが、未来工業のほうはエクステリア業者がそれぞれ仕入れて取り付けたからだと思います。
パナソニックのほうがコンパクトですね。
以上、ご参考になれば幸いです。
Kajiさま
ちなみに、パナソニックのほうはこんな感じです。
特に窮屈だとは感じません。