一般家庭で書類を収納する際にもっとも便利な収納グッズはジッパーファイルだと私は考えています。
オフィスなら定型の書類が大量にあり、それに合ったサイズの2穴ファイルなどで綴じれば良いですが、一般家庭の場合は書類の大きさや厚みがマチマチであることが多く、書類を処理するタイミングも一定ではないため、テキトーに挟んで本棚に立てて並べることができるジッパーファイルが使いやすいのです。
このように収納マンが非常に高く評価しているジッパーファイルですが、扱っているのは基本的に100円ショップだけで、文房具店で見かけることはありません。文房具メーカーが作っても100均の商品と差別化が難しく、価格で負けてしまう可能性が高いからではないかと思います。
ところが、ここに無印良品が果敢にも挑戦してきました。「ナイロンメッシュ書類ケース」という新商品です。
無印良品・ナイロンメッシュ書類ケース
今回紹介する無印良品の新商品は商品名こそ「ナイロンメッシュ書類ケース」という名前ですが、ファイルの3方のジッパーを全開にすればフルオープンになるその形状はジッパーファイルそのものです。
強いて違いを挙げれば、100円均一のものは全体が主にポリプロピレンシートでできているのに対し、無印良品のものはナイロンメッシュでできていることです。なぜメッシュにしたのかは分かりませんが、100均のものよりも質感が高く、中身が見えるということだろうと思います。
また、100均のジッパーファイルは基本的にジッパーのつまみが1つですが、無印良品のはつまみが2つ付いているため、3方のいずれかだけを開放して書類を取り出すような使い方ができます。
そのほか、厚みが違います。100均のジッパーファイルは概ね30mm以上の厚みがありますが、無印良品のは厚みが20mmしかありません。メッシュ素材ということも含めて、基本的にはキャリングケースとして使うことを目的に考えているのだと思います。
中国製で価格は税込700円
個人的には、無印良品が100均のジッパーファイルと差別化するかたちでナイロンメッシュ書類ケースを発売したことは高く評価したいと思っています。ただ、お値段が税込700円というのはさすがにちょっと高すぎます。
それでも、国産にこだわって作っていますとでも言ってくれたら良かったんですけど、中国製でこの値段と言われると「訳もなく高い」と言わざるを得ません。
なお、ナイロンメッシュ書類ケースはA4サイズのほか、B5サイズも用意されており、同時に同じ素材感のペンケースなども発売されています。ラインナップ全体を俯瞰すれば決して納得できない値段ではないものの、「最近の無印良品は価格が高い」と言われるのも致し方なしかなと思いますね。
そんなわけで、個人的には自宅で書類を収納するなら100均のジッパーファイルで十分だと思います。でも、持ち歩くような書類は、無印良品というブランド物のナイロンメッシュ書類ケースに入れて持ち歩くというのも悪くないかもしれません。
つまるところ、無印良品のナイロンメッシュ書類ケースは、100均のジッパーファイルと比べたら高いけれど、ブランド物のバッグと考えれば激安と言えるのではないでしょうか。
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