2015年9月24日に大阪府和泉市にオープンしたナフコ21スタイル和泉店に家具を見に行ってきました。近くのミドリ電化(現・エディオン)の家具売場がナフコ21スタイルに変わったものの、5月に閉店してしまって、「また泉大津まで行かないといけないのか~!」と思っていた矢先でしたので、とてもうれしいです。
※この記事は2015年10月4日時点の情報に基づいています
ナフコ21スタイルとは?
ナフコと言っても、東日本の方にはあまり馴染みがないと思います。似たところで、関東にお住まいの方だとイメージしやすいのは島忠ホームズでしょうか。
ナフコは福岡県北九州市に本社を置くホームセンターと家具量販店で、西日本を中心に現在350店舗以上のネットワークを誇ります。業界1位のニトリの年商が4,172億円、ナフコは2位で2,222億円、3位の島忠が1,662億円と言えば、その規模がだいたいイメージしやすいんじゃないかと思います。
ナフコ21スタイルは、ホームセンターのナフコに対して家具専門店という位置付けとなっています。ナフコと21スタイルが同じ敷地内にあるところもあれば、いずれかが単独で出店しているケースもあります。今回わたしが訪れた和泉店は家具のみを扱うナフコ21スタイルです。
都市型ホームセンターと言える島忠に対し、ナフコは九州を地盤とするため品揃えは農業関連が特に充実しています。ナフコ21スタイルの家具の品揃えも、近年は多少垢抜けたとは言え、サイズは大きめ、デザインも無難さがあるというか野暮ったさもあります。しかしながら家具販売店としての実績は長いというか、ナフコの前身は「深町家具店」であるため、その目利きはしっかりとしており、国産家具も一通り揃えています。個人的には昔から良い印象を持っていて、婚礼家具の一部もわざわざ泉大津店まで行って買いました。
新しいナフコ21スタイルを見ると業界勢力図が分かる
ナフコ21スタイル和泉店の売場は2階建てで、ニトリの大型店より2回りくらい小さい印象でしょうか。とは言え、ニトリは日用雑貨が半分程度を占めるのに対し、ナフコ21スタイルは売場の多くが家具で占められているため、家具の展示数で言えばナフコ21スタイルのほうが多いと思います。
また、ニトリは現在では多くがオリジナル商品となっているのに対し、ナフコの取り扱う家具の多くはメーカー品です。組立家具もパッケージはナフコオリジナルのようになっているものの、実際に作っているのは白井産業や山善であったりします。
ナフコ21スタイル和泉店の新しい売場を見ると、最近の家具業界の勢力図が分かる感じがします。一番しっかりと売場を確保できているのは、カリモク家具と飛騨産業。10年以上前はカリモク家具と肩を並べたマルニ木工は無残なものです。浜本工芸は申し訳程度。ligne roset(リーン・ロゼ)も良い売場を確保しており、ドリームベッドの台数も多いです。食器棚はパモウナが圧倒的に強いですね。
ちなみに本来の目的は学習机を見に行くことだったんですけど、まだ10台しか並んでいませんでした。やっぱりナフコの学習机は12月からですかねー。
ナフコ21スタイル和泉店の売場は整然としており、通路が広くて見やすく、田舎にしてはまあまあ垢抜けた感じです。ただ、買い気が削がれる売場作りです。せっかく良い家具をこれだけ豊富に揃えていながら、動線が単調で、レジがどこにあるかすら気づきませんでした。雑貨も扱っていながら、それを隅っこに押しやってしまっては、何のために雑貨を扱っているのか分かりません。売場の照明にも一工夫欲しいところです。
立地はもともと何にもなかったエリアとは言え、ららぽーと和泉とコストコ和泉倉庫店の向かい側。並びにはケーズデンキもあり、阪和自動車道の岸和田和泉ICからすぐのところ。郊外型の大型ショッピング集積地と言えます。近くに新興住宅地が造成されており、着々と住宅が着工されていますので、家具の売上が期待できる好立地と言えるでしょう。
近年カジュアル化が進むナフコ21スタイルですが、和泉店の家具の品揃えはちょっとシニア向けという印象がしました。新しい住宅が次々と建っていることを踏まえれば、もう少しカジュアルでも安物ではなく、カジュアルで良いものを揃えたほうが良いんじゃないかなという感じがします。せっかく比較的近くにできたので、頑張って欲しいところです。
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