CONDE HOUSE(カンディハウス)と言えば、家具業界内でも大変評判の良い旭川の家具メーカーです。そのデザインはため息が出るほど美しく、もちろん品質もこれ以上ないくらいに素晴らしいものです。わたくし収納マンもお金が腐るほどあるならば、すべてカンディハウスで揃えたいと思うほど、それはもう至極の家具でございます。
もっとも、カンディハウスは全国に11のショールームを持っており、百貨店や大手家具店でも取り扱いがありますので、ご存知の方も多いでしょう。でも、なかなかに高嶺の花でございます。収納マンのように、ただ指をくわえて眺めている方も少なくないのではないでしょうか。
そんな方にオススメしたいのが、岐阜県に本社を置く野田産業が運営している「NDstyle」です。
※この記事は2017年2月3日時点の情報に基づいています(2023年8月15日一部更新)
NDstyle.Shop神戸
NDstyle(野田産業)の家具は大手家具販売店でも取り扱っていますので、その存在自体は私も知っていました。ただ正直言ってコレと言った魅力を感じることもなく、「あー、野田産業ね」という程度の印象しかなかったというのが正直なところです。
そんなわけで、前回紹介したソングドリームを見たついでに、「一応、NDstyleも見ておくかー」と考えて足を運んだ感じで、ハッキリ言って何の期待もしていませんでした。なお、NDstyle.Shop神戸はソングドリーム神戸店と同じく、六甲アイランドの神戸ファッションマートの中にあります。
カンディハウスよりも安く、KEYUCAよりも男性的
何ら期待することなく入ったNDstyle.Shop神戸でしたが、並んでいる家具を見ると、これがなかなかのものなのです。カンディハウスと比べるのは失礼かもしれませんが、カンディハウスほどの重厚さはないもののデザイン性は高く、それでいて価格はかなり安いのです。
雰囲気はむしろKEYUCA(ケユカ)のほうが近いかもしれません。ただ、デザインは女性的なKEYUCAよりも男性的でスタイリッシュな感じがします。それでいて価格はKEYUCAよりも安いものが多い印象です。
これは一体どういうことか?少なくとも私が今までに見た野田産業の家具とは違う印象です。
その答えはおそらく、私が今までに見てきた野田産業の家具は国産品だったのに対し、このショップに並んでいるものの多くは海外で生産されたものだということです。野田産業は中国にも工場を持っていますから、おそらくは中国で作っているんだと思います(※下に注記あり)。
基本的に私は国産信者ではありませんから、別に中国製でも問題ありません。というか、ここ数年は中国製でも国内メーカー同等もしくはそれ以上の品質の家具が散見されます。
残念と言うかべきかどうか、NDstyleのオンラインショップで扱われているもののほとんどは国産品のようで、私がショップで感心しながら見たものの多くはオンラインショップでは扱われていません。こちらの店舗では、たとえばセンターテーブルが2万円台だったり、ダイニングチェアも2万円台だったりという具合で、デザインや質感の割りには非常にリーズナブルでした。
私がもし家を引っ越すことになって家具を買う際には、KEYUCAで買い揃えようかなと結構マジメに考えていたところがあるんですけど、NDstyleも良いかなーなんて思ってしまいました。絶対的な魅力とまでは言えないものの、私のような庶民の選択肢としては十分アリかと思います。
ちなみに、NDstyleの直営店は現在、この神戸店と岐阜県に2店舗の合計3店舗だけで、首都圏にはありません。首都圏の大手家具販売店ならNDstyleの家具を扱っているところはあるはずですが、おそらくは私が今までに見たのと同じく国産家具がメインで、今回得た印象とは異なると思います。
首都圏にはあっても関西にはないインテリアショップは多いですが、前回見たソングドリームと今回のNDstyleは関西の特権ですねー。いずれもなかなか厳しそうな感じがしますが、頑張って持ちこたえていただきたいものです。
コメント
NDstyleは ほぼ 中国製ではないでしょうか 国産なんて 見たことありません
会社の名前を 露骨に出して 情報を発信しているのですから 間違った情報は 相手の
会社のをつぶしかねませんので 真剣にお願いします 業界人ですが 野田さんとは関係ありません
ヤスさま
はじめまして。
ご指摘ありがとうございます。
ヤスさんは野田産業の国産家具なんて見たことがないということですが、私は確かに見た記憶があります。
また、会社の創業が1972年、大連野田木業有限公司の操業開始が1996年ということですから、少なくともそれまでは国産メインであったはずです。
一方で、記事本文では”NDstyleのオンラインショップで扱われているもののほとんどは国産品のようで、私がショップで感心しながら見たものの多くはオンラインショップでは扱われていません。”というのは1年半前の話ですが、少なくとも現在は状況が異なるようです。
現在では野田産業は国産家具を扱っていないようで、その点では今となっては誤解を招きかねない内容と言えますが、記事本文で何度も「NDstyle=中国製」である旨を述べていますし、カンディハウスと単純に比べて優良誤認する人はいないのではないでしょうか。
なお、本件についてはお互いの記憶を元に言い合っても仕方がないですから、野田産業に問い合わせ中です。
回答がいただけましたら、またこちらに書き加えさせていただきます。
ヤスさま
野田産業に問い合わせたところ、早速にご回答をくださいました。
それによると、2002年頃から海外工場・海外メーカーの商品の販売を始め、2005年頃に完全に工場を海外に移転したということです。
つまり、野田産業がもともと国産家具を扱っていたのは事実ながら、今となっては10年以上も前の話だということです。
また、私が記事執筆当時にNDstyleのオンラインショップで見たのは国産品だったということや、首都圏の大手家具販売店で扱われているのは国産品などという部分は、間違いであると言えるでしょう。
しっかりと反省をし、後ほど記事を書き改めたいと思います。
ご指摘くださったヤスさんには感謝の念しかありません。
ありがとうございました!