半年で返すならアリ!?家具レンタル「CLAS(クラス)」がサービス開始

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ディノスが始めた家具レンタルサービスなど、最近は新手のサービスが業界紙でも話題に上がることがあります。ただ、家具は配送設置や倉庫にコストが掛かるうえに、レンタルの場合は引取り料やメンテナンス料も相当掛かります。アンティークを除いては中古市場も確立されておらず、基本的に家具のレンタルという商売は非常に難しいです。

そのため、5月に家具レンタルの「CLAS(クラス)」というサービスが事前登録を開始したときはかなり胡散臭いと感じました。”月々500円から必要なときに必要なものだけを使える家具のレンタルサービス”なんて売り文句で、”月々500円から”というお手頃感のある数字だけが先行して、実際にどんな家具がレンタルできるのかは一切示されていなかったからです。

おまけに、運営会社は家具の製造や販売などのバックボーンがない会社。連続起業家が思い付きで作ったような会社に見えました。

それで「どうせホームセンターで売っているようなショボイ家具でしょ」と思っていたんですけど、ようやくサービスを開始してどんな家具がレンタルできるのかが分かったので、実際に使い物になるサービスかどうかを検証してみたいと思います。

当記事は2018年8月30日に執筆し、のちに新情報を一部追記しております。
2022/01/30追記:現在はかなりサービス内容が変わってしまい、もはや記事の加筆修正では対応できなくなってしまいました。そのため、下記にCLASが述べているサービスの特徴をそのまま掲載しておきます。
CLAS(クラス)の特徴
1:初期費用は0円。月々440円から家具・家電が借りられる!

1アイテムにつき月々440円から利用でき、会員登録や初期費用なども一切かかりません。

2:最低利用期間や返却手数料はなし!

2021年12月21日より、最低利用期間及び返却手数料が撤廃されており、今まで以上に手軽に家具・家電のサービスを楽しむことができます!

3:長く利用するとさらにお得!

長くご利用いただくと最大で80%OFF、お得がずっと続きます!※1年経過後から20%OFF、2年経過後から50%OFF、3年経過後から80%OFF

4:いつでも無料で交換!

家具・家電の交換はいつでも無料です!

5:不要な家具は、CLASが引き取り!

家具の買い換えで困るのが不要家具の処分ですが、オークションやフリマアプリ、自治体の粗大ゴミ回収だと、時間も手間もかかってしまうため、不要な家具をCLASが引き取ります!※別途費用がかかります

 

家具レンタルサービス「CLAS(クラス)」

家具レンタルサービス「CLAS(クラス)」

※CLAS HPスクリーンショット

サービス概要

  • 利用可能地域…東京/神奈川/千葉/埼玉の1都3県(一部地域除く、2018年8月現在)
  • 月額料金…チェア1脚につき税別500円から
  • 配送設置および引取料金…レンタル料金に含む交換・返却手数料については2年目までは別途必要
  • 最低レンタル期間…6ヶ月3ヶ月

改めてサービス概要を見てみましょう。クラスはサービス名称と同じ名前の会社が運営しています。本社は東京都目黒区です。そのため、リリース時のレンタル可能地域は東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県のみとなります(一部地域除く、2018年8月現在)。

レンタル料金は月額制で、チェア1脚につき税別500円から。この妥当性については後ほど詳しく見ていきますが、月額料金には配送設置やレンタル終了時の引取料金も含まれています。

ただし、最低利用期間は6ヶ月からということで(※下記注)、いくらチェア1脚につき月額税別500円と手頃に見えても、500円×6ヶ月で3,000円は必要となります。ですから、それに見合う家具がレンタルできるか否かがコスパを見極めるポイントと言えるでしょう。

2019/11/14追記:最低利用期間については一旦1ヶ月になりましたが現在は3ヶ月となっています。また、交換・返却手数料については2年目までは別途必要となり、ますます「ただの分割払いやん」という趣きが強くなっています。1年経過してもサービスエリアは広がらず、かなり厳しい状況のような感じがしますね。
2019/12/11追記:2019年12月9日からサービス対象地域に大阪府・京都府・兵庫県・奈良県の2府4県が追加されました。「利用4ヶ月目から返却手数料が無料」などのキャンペーン特典で、”2020年末までに関西地域で会員登録数20万人を目標”とするそうです。そういうことなら首都圏では既に100万人ほどの会員を確保しているのかと思ったんですけど、「リサイクル通信」の記事によると2019年7月時点で利用者は1000人を超えたところだそうな。

フィットするモダンチェア

CLAS・フィットするモダンチェア

出典:CLAS

では、月額税別500円というサービスの目玉とも言えるダイニングチェアのひとつ、「フィットするモダンチェア」から見てみましょう。明らかにイームズチェアっぽいジェネリック家具ですが、仮にこれを最低利用期間の6ヶ月間レンタルした場合、税込540円×6ヶ月=3,240円となります。

私の見たところ、こういったチェアはカジュアル家具を中心に扱う家具屋で6,000円前後で販売されています。それを基準にすると、配送設置から引取りまで含んで3,240円というのは安いです。仕入れ値を販売価格の半額の3,000円と考えても、往復の送料分が赤字になりますからね。

しかしまあ、最近はこういうチェアも安くなったもので、楽天市場で送料&税込み2,580円で買うことができます。まったく同じものではないかというくらいディテールまで同じものです。もちろん楽天市場で買った場合は自分で組み立てないといけないし、最終的に処分する手間やコストも掛かるかもしれませんが、コスパだけで言うなら楽天市場で買ったほうが良さそうです。逆に、あくまで半年程度、自分で組立設置や処分をしたくない場合はレンタルがお得と言えるでしょう。

ちなみに、クラスを利用した場合は、リリース当初は新品が届くものの、それ以降は中古が届く可能性があるということです。もっとも、この程度のものはコストを掛けてメンテナンスするよりもスクラップ&ビルドしたほうが安く済むので、新品が届く可能性は低くないと思います。

2019/11/14追記:現在は”1年以内の商品返却時に、商品1点あたり2,000円~8,000円を返却時にお引き落とし。2年目以降の返却で交換・返却手数料は50%off、3年目以降の返却で無料”となっているため、利用開始後24ヶ月までは手放すにもコストが掛かります。やっぱり、最初はお得だったんですねー。

 

ちょうど良いサイズのソファ

CLAS・ちょうど良いサイズのソファ

出典:CLAS

次にソファを見てみましょう。クラスで扱われている家具は体裁良く言うとカジュアル家具、ありていに言えば安物ばかりですが、こちらのソファもかなり安っぽいです。

しかし、こちらの3人掛けで月額4,320円×6ヶ月=25,920円。さすがにこの値段で家具店で買うのは無理でしょう。普通は4万円前後だと思います。仕入れ値を半額の2万円前後とすれば、やはり往復の送料が出るか出ないかというレベル。

ですからやはり、半年~1年ほど使うだけならコスパは決して悪くないと思います。メンテナンスが行き届かなくて、汚い中古のものが届いたらイヤですけどね(苦笑)

 

テイストを選ばないテレビボード

CLAS・ティストを選ばないテレビボード

出典:CLAS

クラスでレンタル可能な家具は現在のところ15種類に過ぎないのですが、さすがに全部を見ていくわけにもいかないので、最後に収納家具を見てみましょう。こちらは月額3,780円×6ヶ月=22,680円からレンタル可能な120cm幅の脚付きテレビボードです。

扉の高さ調整すらできておらず、どう見たって組立式の安物なんですけど、一応、表面材は突板とメラミン化粧板ということで、さすがに2万円ちょっとでは買えません。こちらもやはり6ヶ月間のレンタル料では仕入れ代金と往復の送料を賄うのがやっとというところではないでしょうか。

ただ、テレビボードの場合はソファやテーブルよりも傷や汚れが気になりにくいですから、一度組み立ててしまえば利益を生み出しやすいかもしれません。

 

以上、見てきました通り、クラスのレンタル家具は非常にチープではありますが、6ヶ月間の短期利用を前提とすれば利用者にとってお得だと思います。この点は、ただの分割払いにしか思えないディノスのレンタル家具サービス「フレクト」とはまったく異なります。

しかし、現状はレンタル可能な家具の選択肢が少ないという問題もあります。地域も首都圏に限られています。もっとも、これらについてはサービスが軌道に乗れば後々解消されていくとは思います。

クラスのレンタル家具サービスは、自分で組み立てや設置や処分をするのが面倒だという方なら、1年くらいの利用であれば十分割りに合うと思います。ただ、それ以上の利用の場合は、安物家具を分割払いするよりも割高になるだけですから、地元の家具店でもうちょっとマシな家具を買ったほうが良いでしょう。

逆に言うと、クラスのレンタル家具サービスは半年間利用してもらって初めて利益が出るビジネスモデルだと言えるでしょう。短期利用者ばかりでは成り立ちません。この点に限って言えば、利用者本位のサービスだと思います。

なお、捨てたらもったいない、レンタルなら資源が活かせるということで、レンタルの利用を検討される方もいらっしゃるかもしれませんが、この程度の家具は基本的に使い捨てです。貸す側もコストを掛けてメンテナンスするのではなく、どんどん廃棄すると思います。本気でメンテナンスするつもりなら、もうちょっとマシな家具を用意します。なので、少なくとも今のところはエコなサービスとは言えないでしょう。

2019/01/11追記:

ダイヤモンドオンラインにクラス社長の久保裕丈氏のインタビュー記事が掲載されています。ところどころ事実誤認があるように感じましたが、さすが経営コンサルタントだったというだけあって頭が良さそうです。B2Bで大量の在庫を抱えちゃうというのはかなりリスクがあるように思うものの、うまく回転できれば成立できるんじゃないかと期待させられるのも事実です。

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2019/11/14追記:

2019年8月29日にサービスが改悪されていることから、やはり当初のサービスはユーザーにとって利用価値があったのだと思います。その点では非常に良心的な会社と言えるでしょう。ただ、現在の利用システムを見ると、普通に家具屋で分割払いで買うほうが無難じゃないかとすら思います。やはり家具のサブスクは無理がありますね。

2022/08/16追記:家具のサブスク6社のサービスを比較してみました。あくまで短期なら、クラスを選ぶ選択肢もアリだと改めて思いました。
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