
扉式のシステムキッチンや洗面化粧台のシンク下収納スペースの奥行は30~55cm程度というのが一般的です。それに対し、シンク下用の伸縮棚は奥行30cmまたは40cmの2サイズで、どちらか合ったものを選ぶ必要があります。
実際のところ、上段にフライパンやザル、ボールなどを置くのであれば、奥行30cmで十分です。それらが直径30cmを超えることはほとんどないですからね。100均のプラ箱を使って小物をまとめるにしても、奥行が30cmあればまず問題はありません。
つまり、「小(D30cm)は大(D40cm)を兼ねる」ことのほうが多いわけですが、収納スペースに事欠くような状態なら、奥まで目いっぱい活用したいと思うこともあるでしょう。また、できるだけピッタリ合うサイズのほうが気持ちが良いものです。
そんな中、ニトリからどっちにでも対応可能なシンク下用ラックが発売されました。今回はそれを紹介したいと思います。
※この記事は2025年12月1日時点の情報に基づいています
ニトリ/縦横伸縮洗面下ラックCH01
今回ご紹介するのはニトリの「縦横伸縮洗面下ラックCH01 イータ・クラネ」という商品です。イータというのはニトリのキッチン用シンク下収納ラックの商品名、同じくクラネは洗面化粧台用の商品名です。ニトリとしてはとても珍しいダブルネームを冠した商品名と言えます。
幅だけでなく奥行も伸縮可能
縦横伸縮というと、従来のシンク下用ラックを想定すれば、高さと幅が伸縮するのかと思ってしまいますが、この商品は奥行と幅が伸縮するようになっています。ここがもっとも大きな特徴です。
幅は44cm~75cm、奥行は32cm~48cmの範囲で伸縮します。これなら奥行30cmと40cmの2サイズから選ぶ必要がなく、ほとんどのシンク下に対応可能なわけですから画期的です。
高さは2段階
従来のシンク下用ラックは棚板の高さを数段階で変えられる構造が一般的です。一方で、こちらは高さ28cmと31cmの2段階のみ。「押入れ整理棚」のように脚パーツの上下の向きを入れ替えることで調節する仕組みとなっています。
たった3cmしか調節できないと言ってしまえばその通りですが、ほとんどの場合、問題ないことが多いと思います。また、棚板は1枚で足りることがほとんどなので、その点でも問題ないはずです。
クラネに最適なサイズ設計
縦横伸縮洗面下ラックCH01の高さは「整理ボックス クラネ ハイタイプ」を下段に収めるのに最適なサイズ設計となっています。洗剤やシャンプーなどのボトルに合わせやすい高さ設計と言っても良いでしょう。
逆に言うと、寸胴鍋など高さがあるものを収めるには適しません。もっとも、キッチンでもそこまで大きなモノはそんなに多くはないはずです。
余った棚板は側面でキープ
ユニークなところは他にもあります。シンク下用ラックを使ったことがある方ならお分かりいただけると思いますが、棚板が余ることがあるんですよね。縦横伸縮洗面下ラックCH01はその余った棚板を側面の脚にハメてキープしておくことができるのです。
これは地味にうれしい機能。脚のグラつきを抑える役割も果たしてくれるかもしれません。
という感じで、縦横伸縮洗面下ラックCH01を紹介しました。奥行32cm~48cmの範囲で伸縮できることが画期的で、これさえあればもう奥行2サイズから選ぶ必要はなくなります。
私としてはシステムキッチンでも洗面化粧台でも棚板が2段必要だということは少ないと思うので、従来のイータとクラネのラックは必要なくなるでしょう。従来のクラネのラックはCH01でサイズがカバーできてしまうので廃番必至と考えられます。
ここのところ売上がパッとしないニトリですが、この商品は久々に地味にヒットするんじゃないでしょうか。
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