オープンラックってホームセンターや家具屋に行くと色々ありますけど、基本的にこの10年くらい変わっていないと思うんですね。L型アングルを使った昔ながらのスチールラックに代わって、メタルラック系や無印良品のユニットシェルフっぽいものが主流になったくらいで、「おーっ」と唸るような画期的なものが登場したことはありませんでした。
ところがです。そんな静寂を打ち破るような商品が登場しました!関家具の「ezbo(イジボ)」という商品です。
※この記事は2018年8月29日時点の情報に基づいています(2023年8月23日一部更新))
関家具・ezbo(イジボ)
こちらの「ezbo(イジボ)」、何がスゴイかと言うとまず構造が斬新です。2つ折りになった背板を広げ、さらに背板にセットされている両側のラダーフレームを起こせば、オープンラックのフレームが完成してしまいます。あとはそこに棚板や引戸ユニットをセットすればOK。
まあ、言葉で説明するよりも動画を見てもらったほうが早いでしょう。
棚板耐荷重100kg!?
動画をご覧いただければ分かる通り組み立ては実に簡単なのです。にもかかわらず、棚板の耐荷重は100kgもあるというのですから驚きです。
普通、こういうスチールと木のハイブリットのオープンシェルフの場合、棚板1枚あたりの耐荷重はせいぜい30kg程度です。棚板自体は普通にパーティクルボードでできているみたいですけど、下から細いスチールバーで支えることで耐久性を上げているようですね。
実物を触ってみた感じ、確かに頑丈だとは思いますが、本当に100kg耐えられるかどうかは何とも言えないところです。
一応、イジボは日本では関家具が扱っています。しかし、「日本上陸」という表現を使っていることからも、マレーシアの”CUBO Sdn Bhd”というメーカーが作っており、関家具が日本で販売代理しているのではないかと考えられます。
つまり、耐荷重については、日本のメーカーの基準とはちょっと違う可能性があるということです。関家具自身はもちろんそれなりにちゃんとした家具を扱っていますけど、これまでにあまりこういう商品は扱っていないですから、その点は割り引いて考えるべきだろうと思います。
全15アイテムで様々な使い方ができる
イジボは高さ120cmと180cmの2サイズの本体が基本ユニットとなっており、さらに横に連結する追加パーツ、棚板や引出、引き、テーブル天板など、全部で15のアイテムが用意されています。そのため、リビングから書斎まで、一般家庭から小規模オフィスや店舗までもが使えるようになっています。
それでいて、価格は手頃。180本体ユニットが税込16,200円、そこに同2,160円の棚板を5枚セットしても2万円台(同27,000円)です。サイズが比較的近い無印良品の「スチールユニットシェルフ・スチール棚セット」よりは高価ですが、同じく「ステンレスユニットシェルフ・オーク材棚セット」よりは安いです。もっとも、後者はステンレスにオーク突板ということで、メラミン化粧板のイジボよりもハイスペックですけど。
ともあれ、関家具が取り扱いを開始したイジボは、実に画期的なユニットシェルフです。家具としての使い方の幅は、おそらくメタルラックや無印良品の各種ユニットシェルフを上回るでしょう。極めて自由度が高く、しかも実用的で、見た目もスマートです。リビング学習にも使えると思います。
なお、私は実物を島忠ホームズで見ましたが、ネットで販売しているところはまだ少ないようです。おそらく関家具のほうで規制していると思われ、私が確認した時点ではマルキン家具楽天市場店だけでした。
ちょっとこのショップでは注文の仕方が分かりにくいですけど、写真が豊富なのでディテールはよく分かると思います。収納の歴史を塗り替えるほどの逸品だと思いますので、是非一度チェックしてみてください。
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