絶不調の「島忠ホームズ」に起死回生の手はあるか?

島忠ホームズ南津守店

今年の上半期は郊外型アパレル店の「しまむら」の不調が騒がれましたが、それよりも個人的に心配なのは島忠ホームズです。今年の8月の月次売上こそ新店を含む全店ベースで前年超えを果たしましたが、既存店ベースではゆうに1年以上もマイナス成長が続いています。

関西においては特に深刻で、かなり前の話になりますが、堺浜店も泉佐野店も撤退。寝屋川店も売場縮小。関西ではコーナンが強いですし、カインズホームもケーヨーD2も攻めあぐねているとは言え、島忠ホームズ好きの私としては今後の先行きが心配です。

島忠ホームズはこんなに素敵なのに!

問題は関西だけではないところです。昨年に幕張店(千葉県習志野市)に足を運びましたが、寝屋川店同様に売場を縮小したようなレイアウトでした。ほかの店舗のことは分からないものの、関西に島忠ホームズが進出した当時、すなわち私が神奈川県内の島忠ホームズを営業で回っていた頃と比べると、まったく勢いが感じられません。

島忠ホームズはナフコ同様に、家具店から発展したホームセンター&家具販売という業態です。首都圏ではホームセンターと言うとDIYのお店というイメージが強い一方、関西のホームセンターはバッタ屋から発展したため、私はDIYが充実した島忠ホームズにすごく魅力を感じました。

今は関西にもビバホームがありますが、クローゼットの扉まで品揃えしている島忠ホームズは圧巻で、建築金具も本当にかゆいところに手が届く品揃えです。非常に厳しい社風ということもあり、ホームセンターにしろ家具販売にしろ、販売員は商品知識が豊富という印象も強いです。

収納グッズもそれまで関西のホームセンターでは手に入らなかったものが豊富にあり、家具も中価格帯を中心に見どころのある品揃え。並べ方も非常に素晴らしく、他店と比較してとても魅力的な売場だと感じたものです。

一方で、関西ではDIYよりも安さが重宝されるため、関西では島忠ホームズの素晴らしさが十分に理解されないのだと思っていました。ですが、幕張店を見て、単純にそれだけではないように思えてきたのです。

千葉県民と大阪府民の気質が似ているという見方もできるかもしれませんが(苦笑)、たぶんそういうことではなくて、何か他に原因があるのではないかと考えました。しかし、島忠ホームズは品揃えも展示の仕方も素晴らしく、私には島忠ホームズが他のホームセンターなどと比べて劣っているようには思えませんでした。

特に最近はTポイントを導入したり、ARアプリを公開したり、新しい取り組みも頑張っています。それでも改善しないとは、本当に商売は難しいものだと思っていました。

しかし最近になって、なんとなく島忠ホームズのイケてないところが分かってきたような気がするのです。



島忠ホームズにはヒット商品がない!

同じようにホームセンター的品揃えと家具の販売をおこうなうニトリには、NクールやNウォームなどといったヒット商品があります。また、ホームセンターのカインズホームにはキャリコのほかにも様々なオリジナル商品があります。しかし、島忠ホームズにはコレといったヒット商品が見当たらないのです。

島忠ホームズは私が収納グッズや家具を見ても十分納得のいく品揃えです。下手に利益重視のプライベートブランド商品を導入せず、しっかりと消費者の利益を考えていると思います。それでいて決して割高な価格設定はしていません。ホームセンターなのでもちろん特売はしますが、基本的にはエブリデイロープライス戦略を貫いているのだと思います。

これは消費者に対して大変誠実な商売の仕方だとは思うのですが、いかんせん島忠ホームズに行かないと手に入らない商品がないのです。特に最近はネットで手軽に安く買える時代ですから、わざわざ島忠ホームズに行って買い物をしようという動機に繋がりません。

他方で、ニトリやカインズホームにはそれぞれそこに行かないと手に入らない商品があります。ニトリやカインズホームのネットショップでも入手可能ですが、それでも売上はそれぞれのチェーンに入るわけです。他方で島忠ホームズの場合はいわゆるプロパー品がほとんどなので、他のネットショップなどに売上が転がり込むということになります。

島忠ホームズの商品の鮮度が落ちている!

特に最近気になるのがこの点です。数年前なら島忠ホームズに行けば新しい商品や珍しい商品を見ることができるという楽しみがありました。しかし、最近はどうにも目新しさを感じなくなってきたのです。

決して島忠ホームズが手を抜いているとは言いません。家具売場併設のインテリア雑貨コーナーを大幅にリニューアルするなど頑張っているとは思います。しかし、ネットの世界のスピードに比べるとどうしても遅く感じてしまうのです。「あれ?今頃こんな商品並べ始めたの?」という印象なのです。

実際のところは、単に世間全体のスピード感が増して、島忠ホームズだけが取り残されたというわけではありません。もっと立ち遅れているところは多いと思いますから、むしろ島忠ホームズは頑張っているほうだと思います。

ただ、TポイントやARアプリなどという空中戦に注力する一方で、現場を疎かにしているように感じるときがあります。商品に鮮度が感じられないのは決して新商品が入らないからというだけでなく、ホコリをかぶった商品が目立つようになったように思うのです。

家具売場のほうはそんなことはないんですけど、ホームセンターの売場でそれが目立ちます。先日行ったときも、プライスカードはあるけど商品がない、商品はあるけどプライスカードがないといったことが散見されました。売上減に伴って人員を十分に配置することができず、そのようなことになってしまっているのではないでしょうか。

以上思うところはあくまで私の勝手な考えに過ぎませんが、島忠ホームズにはヒットと言えるようなオリジナル商品の開発と、改めて売場の管理を見直す必要があると思います。

また、厳しい社風で現場が疲弊している可能性もあります。様々な角度から合理化できるところを探し出して、業務を効率化する必要があるのではないかと思います。

先日、島忠ホームズの経営陣が大幅に刷新されましたので、ひょっとすると既に改善に向かっているのかもしれません。私は島忠ホームズが本当に素晴らしいと思っているので、是非ともここからV字回復を果たして欲しいものです。

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コメント

  1. 日本三毛猫 より:

     収納マン様、こんばんは。昨日、ホームズに行ってきたところでした。
     うちの近所(徒歩25分。フツーの人は車利用)にもホームズがありますが、売り場を縮小してしまいましたし、以前はフィッツケースを一定額以上買うと、無料配送してくれたのですが、今はそれもありません(フィッツのチェストは無料)。
     ネットで買うより、近所の店でお金を遣いたいのですが、荷物のことを考えるとそうも言ってられません。車、手放してしまったので(親が高齢のため。私は免許ないです)。

     ちなみに買ったのは桐材58円。レターパック用定規を作成する予定です。

    • 収納マン より:

      日本三毛猫さま

      こんにちはー^^

      日本三毛猫さんは島忠ホームズのご近所にお住まいなのですね!
      うらやましいなー^^;
      (私は車で1時間近くかかるので)

      それにしてもフィッツプラスは無料配送してくれるのにフィッツケースはそうじゃないというのは、ユーザーからすればちょっと不親切に思いますよね。
      たぶん、フィッツプラスは基本的に在庫を持っていない、フィッツケースはある程度在庫を持っている、ということがお店側の理屈なんだと思いますけど、あまり消費者のことを十分に考えくれていない印象がありますね。
      むしろ、わざわざネットショップに売上を持って行かれるようにしてしまっていると言うか…。

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