先日、新しいパソコンを買いました。それで、代わりに古いパソコンを処分しようとしたところ、新しいWindows10では使えないパッケージソフトを処分しなければならないことに気づきました。
そこで、ソフトを分別していたら、あれもこれも処分したくなってしまい、予期せず「片づけ祭り」状態に(苦笑)たくさん不要品を処分してスッキリすることができました。
こんな風にパパっと片づけることができれば気持ち良いのですが、書斎や趣味のモノの片づけというのはなかなか難しいものです。
※この記事は2018年4月12日時点の情報に基づいています
書斎や趣味のモノの処分は思い切りが大切
書斎や趣味のモノの片づけで難しいのは、思い出の品と同じで「過去2年間で使っていないモノは処分」という分かりやすい基準が適用しにくいところです。
たとえば小説なら、「この本、もう2年以上読んでないよなー。でも、取っておきたい。」ということがあったりしますよね。また、ミニカーのコレクションなら、全部揃っていて一つの塊で、その一部を処分するというのはちょっと考えにくいですよね。
でも、家族からは処分して欲しいと言われるし、モノを減らして子供部屋を用意してあげないといけなかったりするわけです。理屈では分かっていても、なかなか難しい…。
そんなときこそ、思い切りが大切です。チマチマとひとつずつ要不要を判断しても追いつきません。
本の処分の実例
私が片づけをお手伝いさせていただいたお宅の実例を挙げて説明しましょう。Aさんの書斎には本がたくさんあり、壁面には本棚がビッシリ、机の上にも「積ん読」状態の本の山がありました。
小説もあれば、仕事関係の実用書、投資関連や自己啓発の本、趣味の車や旅行の雑誌など、あらゆるジャンルの本がありました。また、独身時代から今に至るまで20年ほどかけてストックされていました。
当時はまだ電子書籍も普及しておらず、デジタル化するということも現実的ではなく、どうやって本を減らすかということしか考えられません。しかし、いざAさんが本を手に取ると、「やっぱりこれは残しておきたいですねー(苦笑)」と言って、処分が進みませんでした。
そこで私は以下の提案をしました。
- 本のジャンルを絞る
- ○○○○年以前の本は処分
その提案を受けてAさんは、小説は特定の著者に絞り、仕事関係の本は基本的に全残し、投資、自己啓発、車、旅行の本は比較的新しい本だけを残すことにしました。その結果、本は半分以下となり、見違えるようにスッキリとした書斎になったのです。
趣味のモノの処分の実例
Bさんは趣味のモノを減らして子供部屋を確保することが求められていました。Bさんの趣味は主に車と電車で、車の部品、電車の模型、それぞれの大量の雑誌などが、部屋の容積の半分を占めるくらいに積み上げられていました。
奥さんに促されるも「そのうち」を繰り返した結果、数年が経ってしまい、いよいよ逃げ切れなくなったものの、どうにも決心がつきません。そこで私は次のことを提案しました。
- 電車だけに絞ってはどうでしょう?
これは息子さんも電車が好きだったからです。車と電車のどちらを取るかと迫られれば、息子さんと共通の趣味のほうがお父さんとしてもうれしいでしょう。
そうして、「車はあきらめて電車だけ残す」という決断をしただけで、モノの量は半分以下になりました。半分以下になったのは、車の部品が大きかったためです。
これらの実例からも分かる通り、書斎や趣味のモノの処分は思い切りが大切です。ひとつひとつ判断しようとしても遅々として進みませんが、大きな決断をすればいとも簡単にモノを減らすことができるのです。
もちろん、今まで趣味としていた車関係のモノを一切断ち切ったBさんは辛かったと思います。しかし、それを断ち切ることで子供部屋を確保できただけでなく、息子さんと共通の趣味を楽しめる環境が整ったのです(それまでは積み上げたモノが崩れる危険性があったので子供の入室を禁じていました)。
Aさんも気持ち良く書斎で過ごすことができるようになりました。決して本に固執していたわけではありませんが、一冊一冊、本を確認するのは大変だと分かっていたので、ついつい後回しにしていたのです。しかし、決断の仕方が分かり、短時間で処分できたので、これならもっと早くやっていれば良かったとおっしゃっていました。
分かっちゃいるけどできない…。この煮え切らない気持ちを断ち切ることこそ、スッキリした部屋を手に入れる秘訣と言えるでしょう。
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