天馬の「フィッツプラス」シリーズはプラチェストのハイエンドモデルの地位を欲しいままにしている人気商品です。サイズバリエーションが豊富なうえに、カゴ風のテクスチャを採り入れた「メッシュ」、光沢があり高級感あふれる「プレミアム」など、デザイン面でもラインナップが複数あります。
さすがにもう十分じゃないかと私は思っていたのですが、天馬はまだまだシェア拡大の余地があると考えているようです。あろうことか、今度は引出前板をパンチングボード化した新商品を投入してきました!
※この記事は2022年10月28日時点の情報に基づいています
天馬・フィッツプラス デコ
このたび天馬が発売したのは「フィッツプラス デコ」。引出しの前板がパンチングボードになっており、デコレーションして楽しむことができるようになっています。
幅は65cmのみ、3段、4段、5段の3サイズで、ホワイトとブラックの2色展開です。
ぶっちゃけ使いづらそう…
市販のパンチングボード用のフックなどを活用することで、上写真のようにデコったり収納することができます。ただ、引出しの開け閉めを考えると、どうしても持ち手の両側に、しかも上下の引出しに干渉しない位置に引っ掛けざるを得ません。必然的に見た目も使い勝手もイマイチになることでしょう。
フィルムフックでも良いのでは?
もともとフィッツプラスは引出し前板がツルっとしているので、フックを付けたければ100均のフィルムフックでも問題ないはずです。これなら引出前板だけでなく、チェストの側面にも貼ることができます。
どちらかと言うとパンチングボードにするなら引出前板よりも側面のほうが良かったようにも思います。しかし、天馬がそうしなかったのは、実用性ではなくあくまでパンチングボードのデザインを採り入れたかったということなのでしょう。
他デザインとの価格比較
3段 | 3段D | 4段 | 5段 | 6段 | 7段 | |
---|---|---|---|---|---|---|
デコ | – | 19,800円 | 17,800円 | 19,800円 | – | – |
元祖 | 16,800円 | 19,800円 | 17,800円 | 19,800円 | 24,800円 | 27,800円 |
NT(ニトリ) | 10,900円 | – | 11,900円 | 13,900円 | – | 17,900円 |
イージー | – | – | 16,800円 | 17,800円 | – | – |
メッシュ | 18,800円 | – | 19,800円 | 21,800円 | – | 28,800円 |
プレミアム | 20,800円 | – | 21,800円 | 24,800円 | – | 29,800円 |
※NTはニトリネット、それ以外はテンマフィッツワールド楽天市場店の2022/10/28時点の税込価格
パンチングボードになっている必要性をあまり感じないと存在意義が危ぶまれるデコですが、他のデザインと価格を比較すれば見方が変わってきます。実はデコのの価格は割高ではなく、元祖フィッツプラスと同じなんですね。
元祖フィッツプラスは現在、サイズバリエーションは豊富なものの、ナチュラル1色のみ。対してデコはサイズバリエーションこそ少ないですが、ホワイトとブラックの2色展開です。幅65cmの4段もしくは5段という売れ筋サイズで検討していて、価格が同じであれば、元祖フィッツプラスよりもデコを選ぶという人も出てくるでしょう。
また、ブラック系が良いけれどプレミアムは高すぎると感じる方がデコを選ぶという可能性もありそうです。ホワイトウォッシュとミドルブラウンの2色展開となっているニトリのNTよりも高いけど、ブラックのデコのほうが良いという人だっているに違いありません。
ちなみに、ニトリで買ったほうがテンマフィッツワールドよりも安いわけですが、たとえばDCM楽天市場店で幅65cmの5段を買うと14,800円でポイント10倍です(2022/10/28現在)。SPUなども組み合わせればさらに安くなりますから、必ずしもニトリが最安というわけではありません。元祖フィッツプラスとほぼ同じ価格のデコに関しても、実売価はもう少し安くなっていくはずです。
というわけで、新商品のフィッツプラス デコは「こんなにデコる奴おるか~?」と思ってしまうと判断を見誤ります。デコはあくまで売れ筋サイズに特化して、既存のカラーやデザインでは満足できない人に対して新しい提案をしていると見るのが適切でしょう。
価格も決して割高にはなっていません。オールホワイト、もしくはオールブラックが良いけど、プレミアムみたいなツヤツヤテカテカはちょっと趣味じゃない、という方にとってはベストな選択肢になると思います。
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