普段、見慣れているからこそ、気付かなかったりすることってありますよね。玄関にダンボール箱を置いて、その上にまた別のダンボール箱を置いてしまったら、最初に置いた箱の存在を忘れてしまったり。クローゼットの前にハンガーラックを置いたら、クローゼットの中の洋服の存在を忘れてしまったり。そういう風景は幾度となく見てきました。
いったん気づいてしまえば、「ああっ!なんで今まで気づかなかったんだろう!」ってことなんですけど、そういうことが起こるのも、その情景が自分にとっての当たり前になってしまったからこそでしょう。
…と、決して私もしたり顔でエラそうに言っているわけではわけではありません。私自身も度々、自分の目の節穴っぷりに驚かされます(苦笑)
※この記事は2017年4月24日時点の情報に基づいています
天馬・プロフィックス・ルームケース54幅
天馬の「プロフィックス・ルームケース」は多くのホームセンターに置かれている割りとメジャーな商品のひとつです。私としてはこういうポリプロピレン製のチェストの中では「フィッツプラス」をオススメしているので、プロフィックス・ルームケースは所詮はフィッツプラスの廉価版というような位置付けだと思っていました。
ところがどっこい。プロフィックス・ルームケース54幅は、ただのフィッツプラスの廉価版ではなかったのです。
54cm幅は前脚&後キャスター
プロフィックス・ルームケース54幅は、前から見るとフィッツプラス同様に脚付きとなっています。でも実は、後ろ側はキャスターになっていたんですね!
こういったポリプロピレン製チェストは手軽で便利なものの、以前はキャスター付きのものに子供が乗って転倒するという事故がありました。そのため、一時期からキャスターなしに移り変わっていったのですが、そうは言ってもやはりキャスター付きだと移動の際に便利です。
キャスター付きは危険、でもキャスター付きだと便利。その二律背反を見事に解決したのがプロフィックス・ルームケース54幅の「前は脚&後ろはキャスター」という構造です。お恥ずかしながら、こんな構造になっていたとは今までまったく気づきませんでしたー。
ホコリが溜まりにくい斜めカットのフレーム
足元だけでなく、側面にも一工夫あります。フィッツプラスは側面もフラットでホコリが溜まりにくい構造になっています。一方で、プロフィックス・ルームケースはラダー状の側面ながら、斜めにカットされていてホコリが溜まりにくいのですね。
これはお見事!フィッツプラスの側面はホコリが溜まりにくいのは良いんですけど、ちょっと圧迫感が強く感じてしまうのです。その点、プロフィックス・ルームケースはラダー状の側面で圧迫感が少なく、おまけにホコリも溜まりにくくなっているんですねー。
なお、現在のプロフィックス・ルームケースは以前のものよりも引出しとフレームのすき間を減らした設計となっており、ホコリの進入を極力減らすようにもなっています。同様のチェストは数あれど、気付きにくい工夫がいろいろと施されているものですね。
つまるところ、天馬のプロフィックス・ルームケースは、単なるフィッツプラスの廉価版ではありませんでした。これはこれで十分に選ぶ価値があると思います。
使い方にもよりますが、普通は頻繁にチェストを移動する可能性は低いので、たまに移動させるくらいなら「前は脚&後ろはキャスター」という構造はすごく良いと思います。また、圧迫感を抑えつつ、ホコリも溜まりにくい側面の構造も素敵だと思います。
さすが天馬!願わくは私の目の節穴も改善してくれないものでしょうか?(苦笑)
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