先日、山崎実業のtower(タワー)シリーズにフィルムフック式の収納グッズが大量に投入されたことを紹介しました。
フィルムフックを採用した収納グッズは100円ショップでも扱われており、粘着式と吸着式の2タイプがあります。山崎実業では取り付け可能な壁面として、”光沢のある平らな油染みしない面(フィルムフックの接着面よりも大きい面・タイル・プラスチック面・ステンレス・冷蔵庫や洗濯機などの金属塗装面)”と記載しているので、吸着式である可能性が高いものの、”油染みしない面”と述べていることから粘着式である可能性も排除しきれませんでした。
粘着式なら多少のザラザラ面でもOKなはず。一方で、吸着式だと少しでも凸凹があると剥がれて棚が落ちてしまいます。粘着式の吸盤用透明補助シートを併用すれば良いだけの話とは言え、最初から分かっていれば選択を誤ることはないでしょう。
そこで、実際に買って確認してみることにしました。今回はそのレビューをお送りしたいと思います。
※この記事は2021年8月6日時点の情報に基づいています(2023年7月15日一部更新)
山崎実業・フィルムフック サニタリーラックTOWER
今回購入したのは山崎実業の「フィルムフック サニタリーラックTOWER」のホワイト(5397)。先日発売されたばかりの新商品です。
こちらはサニタリーラックということで、主に洗面化粧台や浴室、キッチンなどの水回りでの使用を想定した商品と考えられます。
重量感のあるスチール製
税込2,530円もするだけあって、ラック本体はオールスチール製で重量感があります。
上写真は棚板の奥側を手前にした状態。L字型の出っ張りは壁を押さえる支えで、先端にはシリコン製のキャップが付いています。
フィルムは吸着式でした!
そんなことよりも、フィルムですよ。早速、透明の剥離紙をめくってみたところ、ベタベタしていませんでした。つまり、粘着式ではなく吸着式ということです。形こそ四角ですが、円い吸盤と同じで、空気を抜いて密着することでくっつく仕組みです。
洗面化粧台にくっつけてみた
ユニットバスの壁面の表面は少しマットな感じなので、そのままでは吸着式のフィルムフックはくっつきそうにありません。そこで、まずは洗面化粧台にくっつけてみることにしました。
取扱説明書を見ると、先に2枚のフィルムフックを貼ってからラックをセットする手順になっています。しかしながら、透明のフィルムを正確に位置決めして貼り付けるというのはなかなか至難の業です。なので、まずラックにフィルムフックをセットした状態にして仮止めし、一旦ラックを外してからフィルムを圧着することにしました。
耐荷重2kgでシッカリ
こちらのサニタリーラックの耐荷重は約2kgということなので、試しに2リットルのペットボトルを乗せてみました。それでもビクともせず、とてもシッカリしているように見えます。
ユニットバスの壁面はNG
続いて、念のためユニットバスの壁面でも試してみました。ちょっとマットな質感なので無理だろうと思ったのですが、試してみたらくっついたんです。しかし、同じように2リットルのペットボトルを乗せてみたところ、あえなくフィルムが壁面から剥がれ落ちてしまいました。
セリアで吸盤用補助シートを購入
そこで、100円ショップのセリアに行って、だいゆうの「フィルム・吸盤用透明補助シート」(上写真、JAN:4571336080906)を買ってきました。サニタリーラックのフィルムの大きさは70×70mm、一方で市販の吸盤用補助フィルムの大きさはほとんど直径70mm(円形)ですが、これだけは74mm角なのでちょうど大きさが合うのです。
吸盤用透明補助シートは粘着式
だいゆうの吸盤用透明補助シートは粘着式です。なので、少しザラッとしたユニットバスの壁面でも問題なくくっつきます。
吸盤用透明補助シートの上にフィルムフックを貼る
というわけで、吸盤用透明補助シートをユニットバスの壁面に貼ってから、その上にフィルムフックを貼り付けることに成功しました。
74mm角の補助シートの上に70mmのフィルムフックですから結構ギリギリです。にもかかわらず、補助シートの粘着力はかなり強力で簡単には剥がれませんから、位置決めで失敗すると貼り直すのが結構面倒臭いです。
2Lのペットボトルを乗せても大丈夫
もちろん、吸盤用補助シートを併用しても耐荷重は2kgあります。先ほどと同様に2リットルのペットボトルを置いてもビクともしません。
ただ、前述の通り粘着式の吸盤用補助シートのサイズはギリギリな上に、強力すぎて貼り直すのが大変なので、この苦労をするならユニットバスの場合は、横に取り付けている東和産業の「磁着SQ マグネット バスポケット ワイド」を使ったほうが良いですね。もしくは、同じ山崎実業で「マグネットバスルームラック ワイドtower」を選ぶのが良いでしょう。
キッチンでもOK
サニタリーラックTOWERという商品名ですが、もちろんキッチンでも使えます。キッチンパネルはもちろん、冷蔵庫の側面なども良いですね。
ちなみに、その下にあるのは「マグネットタオルハンガー2段tower」。つまり、マグネットがくっつくわけで、ここでもフィルムフックである必要性は感じません。
フィルムは繰り返し使用可能
フィルムフックのフィルムは何度でも貼って剥がすことが可能です。ただし、ホコリが付いたり、何度も洗って復活させようとすると、吸着力が落ちてきます。なので、いったん使用を中止する場合は保護フィルムなどを貼って保管するようにしましょう。
なお、取扱説明書によるとこちらのフィルムフックは山崎実業の公式パーツショップで購入可能ということですが、現時点では確認できません。
というわけで、山崎実業のtowerシリーズで新しく採用されたフィルムフックは粘着式ではなく吸着式でした。なかなか取り付けが面倒ですし、既にマグネット式で同様の商品が多く販売されていることも考えると、基本的にはタイル貼りの浴室向けと言えるでしょうか。もしくは、タカラスタンダード以外のキッチンパネルには良いでしょう(タカラスタンダードならマグネットでOK)。
個人的にはモノが丸見えになる状態でゴチャゴチャ並べるのは好きではないので、今回購入したサニタリーラックは残念ながらお蔵入り。ですが、マグネットが使えない浴室や洗面所、キッチンでは便利に使っていただけると思いますよ。
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