わたくし収納マンがマイホームを建てるにあたっては、これまで訪問したお宅の話だけでなく、ネットで専門家やユーザーの意見なども大いに参考にさせていただきました。その結果、心の底から満足できる家づくりができたと自負しています。
私が素晴らしい住まいを手に入れることができたのは、アキュラホームの社員の皆様や協力会社の面々のおかげです。しかし、アキュラホームに任せたのは私の手柄ですし(笑)、心掛けも良かったのだと思います。
※この記事は2020年9月7日時点の情報に基づいています
営業マンの人柄でハウスメーカーを選ばない
家を建てた人やこれから建てる予定の人の意見をネットで見ると、どこそこのハウスメーカーの営業マンが何たらかんたらという話がすごく多いです。もちろん、人間ですから印象が良かったとか悪かったとか色々思うところがあるのは当然ですが、営業マンがムカついたからそのメーカーはやめたという話はとても残念に思います。
家に限らず、私は営業マンの良し悪しでモノを買いません。マイカーにしたってそうです。私は某M社の自動車を2台続けて乗ってますけど、営業マンの良し悪しを考慮したらM社の車なんて絶対に買えないですよ(苦笑)にもかかわらすM社の車を2台続けて乗ているのは、他社にはない、キラリと光るものがあったからです(どうでも良い話ですが、具体的に言うと内装が素晴らしいのです)。
家具も然りです。私が唸るような家具を作っているメーカーはだいたい職人気質なので、営業マンはボサッとしていることが多いんです(苦笑)でも、それは裏を返せば営業が多少トンマでも、モノが良いから売れていくということだと思います。
逆に、営業マンの人柄に惚れ込んで家なんて買うのは怖いです。我が家の場合、最初にモデルハウスで応対してくれた営業マンから別の営業マンにバトンタッチし、さらに契約のタイミングで別の営業マンに、さらに引き渡しのタイミングでその営業マンまでもが転属になってしまいました。もちろんそれぞれ素敵な営業マンだったので何ら不満はありませんけど、もし営業マンに惚れ込んで決めていたら、何かしら不満を感じることになってしまったかもしれません。
私ももともとボサッとした家具の営業マンでしたが(苦笑)、営業マンは基本的に人柄が良いものです。ハウスメーカーなんてたくさんあるのですから相性が悪いと感じたら選択肢から外すのもひとつの方法でしょうけど、良くも悪くもそれだけで決めるのは賢明ではないと思います。
施主はいわば「社長」である
自分で間取り図を持ち込んで家を建ててもらうことにしたところ、思いのほかハウスメーカーから提案がなくて不安になりました。そこでネットで調べてみたら、ある専門家の方が以下のような感じのことを述べていて、なるほどと納得したものです。
家づくりにおいて、施主はいわば社長です。社長が指示したことを敢えて否定するようなことを言う社員なんていません。ハウスメーカーは施主の言う通りに動いて、変に口を出さないほうが仕事が楽なのです。
確かにその通りですよね。「社長のプランよりも良いプランがあります!」なんて言うのは勇敢というよりはむしろ馬鹿のすることです。社長のプランを否定することなく、よりベターなものにできれば良いですけど、元のプランを多少なりともいじることになるわけですから、「触らぬ神に祟りなし」とも言えます。かくして、自分で描いた間取り図を持ち込むと、あまり色んな提案は出てこなくなるわけです。
それはさておき、「施主はいわば社長」とはうまく言ったものだなーと思います。「社長=偉い」というわけではないんですよ。むしろ逆で、社長は部下の言動に責任を取らないといけないわけです。
施主は社長、だから偉い、だから社員をコキ使って、うまくいかないときは怒鳴り散らしたら良い…というわけではないんですよね。逆に、社員が気持ち良く働いてくれるように気を遣わないといけないし、トラブルが発生したら一緒に解決策を考えてあげないといけないのです。
ここのところを勘違いして、施主は神様か何かと錯覚したまま家づくりに臨んでしまった人がネット上では多いように思います。
人間だからミスをして当たり前だと思う
ぶっちゃけ、アキュラホームで建てた家にはミスがいくつも見られました。図面を確認すると色指定が間違っていたり、玄関ドアのストッパーを取り付けるのを忘れていたり、壁が弓なりになっていたり。致命的ミスというのはなかったですけど、小さなミスがたくさんありました。
でも、私は値引きを要求したり、壁を剥がして全部やり直せなどとは言いませんでした。逆に、壁をめくってやり直すと言われてもお断りしました。だって、一生懸命に私の手足となって作ってくれたんですから、ちょっとくらいおかしなところがあっても気にならないじゃないですか。
人間はミスをする生き物です。「施主=社長」という自覚があれば、部下がミスをしたら責めるのではなく、労って一緒に解決策を考えるのが筋というものでしょう。プロだから施主の希望通りに仕上げるのが当たり前と言うこともできますが、私は部下が事故なく気持ち良く仕事をしてくれればそれで満足です。
誤解のないように申し上げますが、世の中にはひどいハウスメーカーもあります。いくら人の良い施主でも看過できないようなトラブルがあったという話を聞くことも少なくありません。
一方で、施主とハウスメーカーの間のトラブル、いわゆるマイホームトラブルの多くは施主の心構え次第で避けられるものも多いように思います。「素人だと思って良いようにされた」という話は、自分で勉強するなり、間に専門家を入れるなりすることで避けられたでしょうし、施工不良が見つかったときにギャーギャー言わずに冷静になって話し合うことで解決できたことも多いだろうと思うわけです。
こういうことは家に限らず、車でも、保険でも、言えることではないでしょうか。特に家は一生に一度の大きな買い物ですから、そこで建てると決めた以上はしこりが生じないようにお互いに気を遣わないといけませんね。
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