ウレタンマットレスには大きく分けて高反発と低反発の2種類があります。高反発はその名の通り反発力が強く、寝返りを促す効果があります。低反発はゆっくりと反発することから、フィット感が高まります。
一昔前は低反発がブームになりましたが、最近は高反発が人気です。低反発に比べて腰痛が起こりにくい、蒸れにくくて通気性が良いとされています。しかし、私は腰痛持ちですが、あくまで低反発派です。寝返りをせず死んだように寝ますし、低反発のほうが体圧分散性に優れる(腰や肩回りなどが圧迫されにくい)と感じるためです。暑さよりも寒さに弱いため、蒸れが気にならないという理由もあります。
そんなわけで、低反発ウレタンにはちょっとウルサイ私ですが、以前から気になっていた商品がありまして、今回それを試す機会に恵まれました。じっくりと堪能しましたので、レビューをお届けしたいと思います。
MagicBlue超低反発ジェルメモリーフォームトッパー

今回ご紹介するのは、lullapanda(ララパンダ)の「超低反発ジェルメモリーフォームトッパー」でございます。
コアラじゃないですよ。パンダです。中国で作られていますが、日本だけで販売されている寝具ブランドです。ちなみに、旧ブランドの「Sweetnight(スウィートナイト)」のマットレスは現在もamazonを中心に世界各国で販売されています。ララパンダのブランド自体は2023年からと新しいものの、実績のあるメーカーということですね。
それはさておき、今回の商品はトッパー。つまり、マットレスや敷布団の上に敷いて寝心地を改善するアイテムです。幅はシングルからキングまで5サイズ、厚みは3cmと5cmがラインナップされている中、今回はシングルサイズの厚み3cmタイプを提供していただきました。コンパクトに圧縮されて届きます。
意外とすぐに復元

それでは早速、ビニール袋を切って、圧縮された状態から復元してみましょう。
復元には最大72時間かかります。一般的に低反発ウレタンは復元するのに時間が掛かりがちなのですが、開封してすぐに端から端まで約3.5cm厚になりました。真ん中に折れ目が少し残っているものの、押し広げている間に消えていきます。
なお、ウレタンマットレスに特有の臭いは感じられません。むしろ柔軟剤のようなやさしい香りがします。
防ダニ・防カビ加工で安心

こちらのトッパーは防ダニ・防カビ加工を施したカバーが装着されています。
NASA(アメリカ航空宇宙局)のロゴが描かれているのは、おそらくNASAが低反発ウレタンを開発したという一般常識に基づくものでしょう。もちろん許諾は得ているものと考えられますが、NASAがその品質を保証するものではありません。
硬さ54Nでやわらかめ

硬さは54N(ニュートン)でやわらかめとなっています。低反発ウレタンとしては標準的なやわらかさです。お使いのマットレスが硬いと感じる際にこれを敷くと、ちょうど良い塩梅になると考えてもらうと良いでしょう。ちなみに、実感として150~180Nでふつう、180N以上でかためとご理解いただければと思います。
復元率は97.7%となっています。100%に近いほどへたりにくい(耐久性が高い)です。これも標準的な値と言って差し支えないと思います。復元率は家庭用品品質表示法に基づいて表示が義務付けられているものの、輸入品では表示されていないケースが少なくありません。その点では安心できると言えましょう。
厚みのあるニット生地のカバー

カバーは厚みが2~3mm程度あるジャージーニット生地を採用しています。ほど良い伸縮性があり、滑らかな手触りです。安物に多いパイル生地よりも耐久性が高いこともメリットです。
なお、カバーは3方ファスナーなので脱着しやすく、気軽に洗濯ができます。ファスナーの開閉もスムーズです。
裏面は滑り止め加工済み

裏面にはシリコーンのドットが付いており、滑り止めの役割を果たします。そのため、マットレスの上に敷いたときにズレることはありません。
なお、裏面の生地の厚みは1mmもなさそうです。
ウレタンは布で包まれた状態

中身の低反発ウレタンはガーゼ状の布で包まれており、そのままでは低反発ウレタンを拝むことはできません。安物のウレタンマットレスだとダイレクトに収まっているんですけどね。扱いが丁寧だと思います。
確かに低反発

布を切り開いて中身を確認してみました。厚みはピッタリ3cmあります。手で押してみると、確かに低反発のもっちりとした感触です。ただし、厚みが3cmしかないので、手を離すと手形はすぐに消えてしまいます。
ちなみに、青い粒々が冷感ジェルだと思われます。残念ながら冷たさは感じられません。
ほぼ完全に衝撃を吸収

スマホをマットレスの上に落としてみると、高反発ウレタンならボヨンと弾みますが、こちらはほとんど弾みません。これはつまり、横で寝ている人に振動が伝わりにくいことを意味します。一方で、寝返りを打とうとしても力を吸収してしまいますから、寝返りを促すという意味では不利です。
オープンセルで通気性を確保

ララパンダの低反発ウレタンはオープンセル(無膜)構造となっています。私が普段使っているタンスのゲンの「低反発マットレス 厚み8cm」と比較すると、無数の穴が開いていることが確認できます。この穴が通気性の向上に寄与するというわけです。
コアラ、マニフレックス、エムリリーなども、オープンセルの低反発ウレタンを使ってますね。
密度は約49D

ララパンダの低反発ウレタンは密度が明示されていません。そこで、重量を計って密度を計算してみたところ、約49D(デンシティ)という数字を弾き出しました(もちろんカバーや梱包材は除く)。
密度が50D前後であれば間違いなく高密度と言えるレベルで、耐久性が期待できます。7~10年くらいは使えると考えてもらって良いでしょう。
実際に寝てみた

厚み8cmの低反発ウレタンマットレスの上に敷いて寝てみました。
仰向け、横向け、どちらの場合も、とてもソフトに感じられます。寝心地は明らかにやわらかめに改善されたと言って良いでしょう。
一方で、冷感はありません。むしろフィット感が良すぎて蒸れを感じます。また、厚みが3cmと薄いためか、寝返りを打つとウレタンとカバーがねじれて端のほうが浮き上がってしまうことがあります。
高反発ウレタンの上に敷いて一晩寝てみた

厚み20cmの高反発ウレタンマットレス の上にララパンダのトッパーを敷いて一晩寝てみることにしました。
この高反発ウレタンは硬さ230Nで、単体では私には硬すぎて眠れません。ですが、そこにトッパーとベッドパッド、パイル生地のボックスシーツ、冷感敷きパッドを重ねて、いつもの睡眠環境に近いかたちで眠ってみたところ、硬さを大幅に緩和することができました。
ただし、厚み3cmのトッパーなので、高反発ウレタンの硬さは感じます(底つき感がある)。また、冷感敷きパッドを敷いていてもいつもより蒸れを感じました。
低反発ウレタンの上に敷いて一晩寝てみた

高反発ウレタンマットレスの上に低反発トッパーではさすがに底つき感があったので、今度は低反発ウレタンマットレスの上に低反発トッパーを重ねて一晩寝てみました。もちろん、冷感敷きパッドやシーツなどもいつも通りに使っています。
その結果、いつもよりやわらかい寝心地となりました。一方で、いつもより蒸れやすいです。また、いつも仰向けで寝る私にとっては、お尻だけが沈む感覚があります。私にはやわらかすぎるこということですね。
超低反発トッパーの〇と×
最後にMagicBlue超低反発ジェルメモリーフォームトッパーの良いところとイマイチな点をまとめておきましょう。
まず、手軽に寝心地をやわらかめに改善できることが確認できました。今お使いのマットレスが硬いと感じられる方は試す価値があると思います。価格は決して安くありませんが、高密度なので耐久性は期待できます。
一般的に低反発ウレタンは密着して蒸れやすいことがデメリットとされます。その点、こちらの商品なら問題を解消できるのではないかと期待したのですが、残念ながらフィット感が良すぎて夏場は蒸れを感じますし、冷感も認められませんでした。
オープンセルなら通気性が良く、冷感ジェルで体温を下げることができるという理屈は確かなんですけどね。私が鈍感なだけかもしれません。
というわけで、結果的にこちらの商品は私にとっては期待外れだったわけですが、一般的な低反発ウレタンマットレストッパーとして見れば、丁寧かつ高品質に作られていることは間違いないと思います。寝心地を改善するという本来の目的も十分に果たしてくれます。
ウレタンマットレスは臭いが気になるという方も少なくないので、その点でもオススメできると言えるでしょう。
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