日本のホームセンターにはあって、IKEA(イケア)にはなかった商品。それはポリプロピレン製の引出式衣装ケースです。しかし2016年の4月か5月になって追加されました。それが「JIRRE(ジッレ)」です。
今回はIKEAのジッレを無印良品のポリプロピレン収納引出式と比較して見ていきたいと思います。
※この記事は2016年5月17日時点の情報に基づいています
IKEAの引出式衣装ケース「JIRRE(ジッレ)」
IKEAの引出式衣装ケース「JIRRE(ジッレ)」をなぜ無印良品の「ポリプロピレン収納引出式」と比較するかというと、商品写真を見てもらえば一目瞭然ですね。いずれも乳白色のポリプロピレンでできており、サイズも価格も似ています。
ジッレはカプセル状で不細工な形状
IKEAのジッレと無印良品のリプロピレン収納引出式を比較した場合に、もっとも分かりやすいのがその形状の違いです。無印良品は完全な箱状ですが、ジッレは角に丸みを帯びていてカプセル状なのです。また、持ち手についても無印良品は直線的なデザインですが、ジッレは丸みを帯びています。好みの問題はあろうかと思いますが、個人的にはジッレのデザインはまったく好きになれません。
価格はほぼ同じながらジッレは2サイズのみ
ジッレの価格は350×450×190mmサイズで税込999円。対して無印良品の同サイズ無印良品の「ポリプロピレン収納引出式・小」は340×445×180mmで税込1,000円です。サイズも価格もほぼ同じと言えます。
ただしジッレは他に260×350×140mmがあるのみで、たったの2サイズ展開。日本では一般的にリビングに置くのに適したサイズと言え、クローゼットに置くには小さいと言えます。つまり引出式衣装ケースと言うよりは引出式の小物入れと言ったほうが適切でしょう。サイズバリエーションの豊富な無印良品のポリプロピレン収納のほうが使い勝手が良いと思います。
前枠ありの丈夫な構造は同じ
パッと見た目の外観が同じである他に似ているのは、いずれも前枠があるということです。前枠とは外箱の前側の縁を囲っている枠のことですね。この構造を採用すると衣装ケースを積み重ねても外箱が変形しにくくなり、長期にわたって引出しをスムーズに開閉しやすくなります。
同様の構造を採用している引出式衣装ケースは日本でも少なく、代表的なのは天馬の「Fits(フィッツ)ケース」くらいです。IKEAと言えば使い捨て家具のイメージが強いですが、この点は評価できると言えるでしょう。
以上のように比較してみたところ、IKEAのジッレは前枠ありの丈夫な構造ながら、無印良品と比較するとデザイン面やサイズバリエーションでどうしても見劣りします。さらに付け加えると、無印良品のポリプロピレン収納は国産、ジッレはどこだか分かりませんが輸入品であることはおそらく間違いないです。
引出式衣装ケースは現状ほとんど国産でまかなわれています。どうしてもかさ張るので輸送コストが高くつくことが最大の原因を考えられます。品質面でもわざわざ輸入品を買うことはないでしょう。
また、国内の同じカテゴリーの商品と比べても、無印良品のポリプロピレン収納はコスト優先で考えると非常に良くできた商品です。IKEAのジッレがダメというわけではなく、比べる相手が悪かったと言うこともできるかと思います。
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