私がクライアントのお宅にお邪魔する際に結構多いのが、「この収納スペース、一体どう使ったら良いんでしょうか?」というご相談です。その中でも意外と多いのが、洋室に取り付けられた吊り戸棚です。
吊り戸棚と言えばキッチンやトイレについていることが一般的ですけど、マンションの洋室でも割りと多いんですね。マンションはどうしても「収納が少ない」と言われることが多いため、洋室にも吊り戸棚を設けることで、収納を多く見せようとするわけです。
しかし、吊り戸棚は決して使い勝手の良い収納スペースではありません。あまり重いモノは収められませんし、手が届きにくいので普段よく使うモノの収納にも適しません。おまけにサイズも中途半端。結果的に、家電の空き箱や思い出グッズを収めておくというのが一般的です。
そんな使い勝手の悪い吊り戸棚ですが、目からウロコのアイディアで使い勝手の良い収納スペースに変えることができる収納グッズがありました!和気産業の「棚下にハンガーパイプを付けるセット」を使ってハンガーラックにしてしまう方法です。
※価格および仕様はすべて2017年1月19日現在
和気産業・棚下にハンガーパイプを付けるセット
吊り戸棚の効率的な収納法を考えると、普通は吊り戸棚の中をどうするかと考えがちです。しかし、和気産業の「棚下にハンガーパイプを付けるセット」は吊り戸棚の中ではなく、吊り戸棚の下を活用する収納グッズなのです。
実際、洋室に備え付けられた吊り戸棚を使いあぐねて、取っ手の部分に洋服を吊るしているというケースをよく見ます。けれどもそれでは見た目が悪いですし、使い勝手も良いとは言えません。
一方、「棚下にハンガーパイプを付けるセット」を使えば、吊り戸棚の下にハンガーラックを置かなくても、吊り戸棚の下をハンガーラックのように使うことができるわけです。これは本当に目からウロコですし、お手軽ですね!
吊り戸棚だけでなく棚板にも取り付けOK
和気産業の「棚下にハンガーパイプを付けるセット」が素敵なのは、吊り戸棚だけでなく棚板にも取り付けられることです。棚板の厚みが17〜21mmならOK。神棚のような感じで取り付けた棚や、本棚の棚板などにも取付可能なのです。普通に洋服を掛けるだけでなく、室内干しや玄関近くでコートを掛けるのに使うのも良いでしょう。
ただし、吊り戸棚にしろ棚板にしろ、安全のためにネジで固定する必要があります。掛けた洋服を取ろうとしたらハンガーパイプごと落ちてしまった…なんてことになったら危ないですからね。これは当然の配慮でしょう。
なお、サイズは前述の600mm幅のほか、450mm幅もあります。
いや~、私は今まで吊り戸棚の中ばかり注目してしまって、その下を活用するなんてことはまったく考えも及びませんでした。実際のところは、吊り戸棚の下には何かしら家具が置かれていて、洋服を掛けるスペースはないということも多いとは思います。
けれども、下に置いてあるのが3段カラーボックス程度なら洋服を掛けるには十分なスペースですし、これが使えるとなれば、家具のレイアウトをちょっと考え直してみようという気になることもあるかもしれません。
あとは気になるのが耐荷重。一応、6kgまでということですが(450mm幅は4.5kgまで)、吊り戸棚や棚板に置いているモノの重さや、吊り戸棚や棚板自体の耐久性にもよると思いますので、過信は禁物です。「棚からボタ餅」ならぬ、「棚ボタ尻もち」にならないように気をつけたいものです(笑)
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