一時期はホームセンター各社が引出しを仕切るのにちょうど良さそうな収納ボックスを争うように発売しました。100均でも売れそうなプラ箱が数百円で売れるんですから、儲かる臭いがプンプンしたのでしょう。
しかし、「サイズがピッタリ合うなら数百円出してもいい!」という消費者は思ったほど多くなかったようで、櫛の歯が欠けたような売場になってしまったところがチラホラ目につきます。カインズの「スキット」や「スキットK」も以前ほどの勢いはなくて売場で探さないと見つからない感じです。
その点、無印良品はスゴイです。高いだなんだと言われながらも、ポリプロピレンファイルボックス、その高さ1/2サイズ、デスク内整理トレーなどをシッカリ定番化しています。
ニトリもそのうち追随してくるかと思いましたが、GMS最大手のイオンがドドーンと突っ込んできましたよ!
※この記事は2020年11月2日時点の情報に基づいています(2024年3月17日一部更新)
ホームコーディ・積み重ねできる整理ボックス
イオンのプライベートブランドの家庭用品、「トップバリュ・ホームコーディ」から発売されたのは「積み重ねできる整理ボックス」シリーズ。パッと見た感じと言うかサイズ感が、まるで無印良品の「ポリプロピレンファイルボックス・スタンダードタイプ・ホワイトグレー・1/2」なわけですよ。
もっとも、それだけだったら従来のファイルボックスの高さを半分にするだけですし、「またパクリか―」で済む話です。しかし、それだけではありません。ホームコーディのはビックリするくらいサイズバリエーションが豊富なのです。
ラインナップ(無印良品と比較)
ホームコーディ | 無印良品 | ||||
---|---|---|---|---|---|
商品名 | サイズ(mm) | 税込価格 | 商品名 | サイズ(mm) | 税込価格 |
S-S | 100×80×40 | 107.80円 | PPデスク内整理トレー1 | 100×100×40 | |
S-M | 100×160×40 | 162.80円 | PPデスク内整理トレー3 | 67×200×40 | |
S-L | 100×240×40 | 272.80円 | PPデスク内整理トレー2 | 100×200×40 | |
S-LL | 100×320×40 | 327.80円 | |||
M-S | 150×80×40 | 162.80円 | |||
M-M | 150×160×40 | 217.80円 | |||
M-L | 150×240×40 | 327.80円 | PPデスク内整理トレー4 | 134×200×40 | |
M-LL | 150×320×40 | 382.80円 | |||
L-S | 100×80×120 | 217.80円 | |||
L-M | 100×160×120 | 327.80円 | |||
L-L | 100×240×120 | 437.80円 | |||
L-LL | 100×320×120 | 547.80円 | PPファイルボックス スタンダードタイプ1/2 |
100×320×120 | |
LL-S | 150×80×120 | 272.80円 | |||
LL-M | 150×160×120 | 382.80円 | |||
LL-L | 150×240×120 | 492.80円 | |||
LL-LL | 150×320×120 | 602.80円 | PPファイルボックス スタンダードワイド1/2 |
150×320×120 | |
PPファイルボックス スタンダード幅25cm1/2 |
250×320×120 |
※税込価格は2024年3月17日現在に更新済み
冒頭の「積み重ねできる整理ボックスL-LL」を見る限りは無印良品の「ポリプロピレンファイルボックス・スタンダードタイプ1/2」そのものなんですが、それを中心に幅がワイドタイプのものと、高さが1/3のものと、奥行が4サイズずつ揃っているんですね。
価格はサイズバリエーションが絞られている無印良品に比べると総じて割高な印象ではありますが、これだけ豊富なら、ぐうの音も出ません。
ちなみに、積み重ねできる整理ボックスは「(1)-(2)」のアルファベットの組み合わせとなっていて、(1)はW100×H40mmがS、W150×H40mmがM、W100×H120mmがL、W150×H120mmがLL、(2)はD80mmがS、D160mmがM、D240mmがL、D320がLLとなっています。もうちょっと分かりやすくする方法があったと思うんですけどね(苦笑)
積み重ねできる整理ボックスはPET樹脂
ちなみに、無印良品のほうはその名の通りポリプロピレン製ですが、積み重ねできる整理ボックスはPET樹脂でできています。ポリプロピレンよりも環境にやさしいと言われるものの、触った感じが硬くて、キズがつきやすい印象ですね。
また、無印良品のほうは日本製、イオンは中国製です。まあ、気にするほどの話ではないと思いますけど、サイズが合うなら日本製なのに安い無印良品のほうを選びたいかなという感じですね。ちなみに、材料コストはポリプロピレンのほうが安いそうです。
というわけで、積み重ねできる整理ボックスは決して無印良品のパクリじゃなくて、無印良品以上にサイズバリエーションが豊富で引出しを仕切るときにはちょっと使ってみたい感じがします。
キッチンだけでなく、洗面化粧台、デスク、リビングダイニングなど、引出しを中心に様々なところで使えるんじゃないでしょうか。
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