一年ほど前(2020年8月)にドウシシャから新しいカラーのスチールワイヤーシェルフが発売されました。
新商品が発売されるのは喜ばしいのです。しかし、こういう感じのは発売されてしばらくすると終売になることもあり、あまり積極的にプッシュする気になれませんでした。
ところが、今回は手応えがあったのでしょうか。同じカラーバリエーションで「エリソンラック」というシリーズが発売されました。
※この記事は2021年9月14日時点の情報に基づいています(2023年7月24日一部更新)
ドウシシャ・エリソンラック
2021年9月下旬に販売が開始された「エリソンラック」はエリソンカラーを採用したスチールワイヤーラックです。
エリソンとはフランス語でハリネズミのことで、エリソンカラーとはつまりハリネズミをイメージした色合いと言えます。2019~2020年頃からインテリア業界で耳にするようになりました。
ベージュ、ホワイト、ブルーグレーの3色展開
エリソンラックはベージュ、ホワイト、ブルーグレーの3色展開。ギンギラギンのイメージが強いいわゆるメタルラックよりも、やさしい雰囲気が最大の特徴と言えるでしょう。
オプションパーツも豊富
冒頭で紹介したエリソンカラーのラックはポール径19mmですが、エリソンラックを冠した商品はすべてポール径25mmで、ルミナスレギュラーのパーツと互換性があります。
加えて、エリソンラックには専用カラーのオプションパーツも用意されています。追加棚板はもちろん、上写真のテンションポール、延長用ポール、ハンガーパイプ、ワイヤーバー、キャスター、ウッドシートがあります。
サイズ展開などはノワールに近い
エリソンラックは奥行41cmで、幅は61cm、81cm、111cmの3サイズ展開となっています。これはブラック系の「ルミナスノワール」(上写真)のラインナップに似ていると言えます。
おそらくエリソンラックはルミナスノワールとパーツを共有化し、ルミナスノワールの売れ筋をエリソンラックでも展開しているのだと思います。
ルミナスリシェとの住み分けは?
一方で、 ルミナスラックには女性を主なターゲットにしたと思われる「ルミナスリシェ」(上写真)もあります。ルミナスリシェの一部もルミナスノワールと共通のサイズ設計で、このままではエリソンラックと自社競合を起こします。
しかしながら、ルミナスリシェは既に1/3以上のラインナップが完売となっており、このままいけば廃番になるのではないかと思います。やっぱりかという感じではありますが、エリソンラックのほうを活かしていくことになるのではないでしょうか。
ルミナス・エクステリア
ちなみに、ルミナスラックの姉妹商品として「ルミナス・エクステリア」(上写真)もほぼ同時に発表されています。
ルミナスエクステリアはエポキシポリエステル樹脂塗装を採用しており、防サビ性能が非常に高くなっていることが特徴です。カラーは上写真のブラックのほか、グレー、ベージュの計3色が揃っています。自動車用タイヤや工具、灯油缶、アウトドア用品、ガーデン用品、分別ゴミ箱などの収納に便利なのではないでしょうか。
ちなみに、同じく屋外用の「ルミナスガーデンラック」は粉体塗装で、こちらはまだまだ健在です。植木鉢を並べるのに最適で競合商品も少ないことから、底堅いニーズがあるのだと思います。
エリソンラックは1セットあたり1~2万円程度と決して割高感はなく、オプションパーツも一通り揃っていることから、ヒットする可能性はあると思います。大ヒットとなったルミナスノワールとパーツが共用化されているため損益分岐点が低く抑えられており、今後厳しい展開となっても生き残る可能性はあるのではないでしょうか。そこは安心材料です。
ただ、3色すべて在庫するというのは大変そうです。ぶっちゃけ、ブルーグレー色なんて本当に売れるのかなと思います。個人的にはホワイトだけでも生き残ってくれたらありがたいです。
一方、ルミナスエクステリアも価格は1万円以下と手頃です。競合となる商品が他にないので生き残る可能性は高いんじゃないかと思います。強いて欲を言えば、高さ180cmくらいのハイタイプも登場するともっと売りやすいかと思いますが、当面は2台を上下連結して使うことになるでしょうか。
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