IKEAジャパンが赤字転落!年商3.6%減少で2期連続水面下成長に

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イケア神戸ストア

先日は販売したマシュマロに小さなネズミが混入していたために自主回収を発表したIKEA(イケア)。いくら小さくてもマシュマロにネズミが入っていたらイヤだなーと個人的には思うんですけど、イケア的には大きな問題ではなかったのかもしれません。

しかし、売上減の問題はどうでしょう。家具業界紙の『ホームリビング』によると、イケア・ジャパンの2017年8月期決算は総売上高が3.6%減となり2期連続の水面下成長、しかも赤字転落となった模様です。

 

出店停滞で2期連続売上減少

イケアジャパン売上推移(2012年8月期~2017年8月期)

2016年8月期は殺人チェストの風評が影響したためか、前年比2%の売上減となりました。確かに当時は店舗への客入りも悪く、売上減もやむを得ない状況だと思える状況でした。

しかし、ここのところは客入りも回復したように見えましたし、ネット販売も強化されましたので、当然に売上は回復しているものと思っておりました。ところがフタを開けてみれば、まさかの前年比3.6%の売上減。事態はより深刻になっていると言えます。



ここ数年で初の営業損失が発生

IKEA日本2017年8月期決算前期比
総売上高740億円5900万円-3.6%
総利益280億7000万円-6.8%
営業損失14億4600万円赤字転落
経常損失12億7900万円赤字転落
当期純損失9億7800万円赤字転落

イケアジャパンの2017年8月期決算では売上が減少しただけでなく、直近6期で初となる営業損失が発生しました。営業利益は前期の16億6700万円から△14億4600万円に、経常利益は同じく13億3700万円から△12億7900万円に、当期純利益は同じく7億7900万円から△9億7800万円になり、上場企業であれば一斉に売り浴びせられるような結果です。

このような結果となったのは昨年10月にオープンした長久手ストア(愛知県)の出店費用が負担となった一方で決算時点では売上が上がっていないこと、ネット販売などの各種施策を進めたために開発費用等がかさんだためと考えられます。

とは言え、以前は出店を増やしながら売上を拡大していたわけですし、売上が27億円も減っていなければ営業利益は前期比同水準を維持できたと思われます。はやり殺人チェストの件もあって安全性に疑問符が付いたままであることや、安いモノは安いけれどそれ以外は意外と価格が高いというところが、消費者の支持を集められなかった要因ではないでしょうか。

個人的にはネット販売の本格運営でもっと売上を伸ばすと思っていたのに、この展開は意外でしたねー。

 

ニトリは快進撃継続中

ニトリ売上推移(2012年2月期~2017年2月期)

一方でニトリは成長が鈍化するどころか未だに快進撃を続けています。イケアと比べると売上規模も店舗数も違いますが、同じ「家具&ホームファッション」という業態です。

ニトリの2017年2月期の売上高は5,129億円で前期比約12%増。2018年2月期はまだ公表されていませんが、公表されている月次売上高を見れば約10%増となることは間違いないでしょう。

しかもニトリがスゴイのは、次々と出店することで売上を伸ばしているのではなく、既存店ベースで見ても5%近くも来店客数を増やし、既存店売上も約3%伸ばしているというところです。

一方、「家具&ホームセンター」という業態のナフコと島忠ホームズが共に不調であるところを見ると、イケアが不調というよりはニトリだけが絶好調と言ったほうが正しいのかもしれません。

 

売上が不振になると決算の公表が遅れるイケアですが、それよりも未だニュースとして取り上げられていないところに人気の陰りを感じます。店舗を増やせば売上が伸びるとは言え、広島ストアのオープンも未だ決まらずという状況は厳しいですねー。

今年1月には創業者が亡くなりましたし、しばらくは厳しい経営が続くのかもしれません。

 

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