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IKEAのパイン材ラック「IVAR(イーヴァル)」と「HEJNE(ヘイネ)」を比較してみた

IKEA(イケア)のパイン材オープンラックの定番と言える「IVAR(イーヴァル)」。そして2015年に廉価版として投入されたと思われる「HEJNE(ヘイネ)」。同じパイン材オープンラックなのに価格差は2倍以上もあるのはなぜなのか、ちょっと疑問に感じたので詳しく比較してみました。

※価格および仕様は2019/09/03確認時点

 

IVAR(イーヴァル)

イーヴァルとヘイネを比較した場合、もっとも異なるのは柱の構造です。イーヴァルはラダー状になっており、棚板はピンダボで支える構造です。また棚板は集成材であるためフラットです。

 

HEJNE(ヘイネ)

ラダー状の側板を持つイーヴァルと異なり、ヘイネは平たい板状の4本の柱で棚全体を支えています。そしてスノコ状の棚板を柱にネジで留める構造です。

ちなみにイーヴァル、ヘイネともに、奥行は約30cmと約50cmの2サイズで、高さはイーヴァルが179cm、ヘイネは171cmです。幅はヘイネのほうがイーヴァルに比べて11cm狭い78cmで1サイズのみです(イーヴァルは幅2サイズ)。



イーヴァルの棚板の価格はヘイネの2倍

イーヴァル、ヘイネともに、パーツがバラ売りされているので、それぞれの価格を比べてみたところ、棚板2倍、柱は4倍の差があることが分かりました(奥行約50cmの場合)。

まず棚板から見ていくと、意外なことに素材が違いました。イーヴァルはパイン無垢板の両端に強化ポリアミド樹脂のサイドレールが取り付けられています。この樹脂パーツが反り止めと棚受けを兼ねています。一方のヘイネの素材は「パイン又はスプルース無垢」となっています。スプルースもパイン(松)の仲間ですが唐檜(とうひ)と呼ばれるもので一般的に軟らかいです。

そう言うと「ヘイネはイーヴァルよりも安い材木を使っているから安いの?」という話になるかもしれませんが、たぶんそういうことではないと思います。それよりもコストに大きく影響を及ぼしているのは、イーヴァルはハギ合わせ工程が必要な集成材であるのに対し、ヘイネはスノコ状に板を並べて両端の反り止めで固定しているだけということです。より分かりやすく言うと、イーヴァルの棚板のほうが作るのに手間が掛かるということです。

イーヴァルの棚板のほうが棚板がフラットでホコリが溜まりにくく美しい、その代わりに値段が高いと言えるかと思います。

 

イーヴァルの帆立もヘイネの柱より手間が掛かる

ヘイネの柱もやはり「パイン又はスプルース無垢材」となっているのですが、基本的には製材された木材を柱の形に切り出して穴開け加工を施しただけです。一方でイーヴァルの場合はラダー状に組み立てなければならず、おまけにかさ張るため輸送コストも高くつきます。結局のところ、イーヴァルの帆立(サイドユニット)もヘイネの柱より手間が掛かるので価格が高くなっているのです。

 

コスト重視のヘイネ、使いやすさ重視のイーヴァル

もともとIKEAにはイーヴァルがありながらヘイネを投入したのは、おそらく価格対応の必要に迫られたたのだと思われます。イーヴァルは決して安くありません。そのことは無印良品のパイン材ユニットシェルフと比較すれば明らかです。

無印良品の「パイン材ユニットシェルフ86cm幅・大」の価格は税込14,900円。サイズも価格もイーヴァルと大きくは変わらないのですが、無印良品はキズに強いUV塗装が施されているのです。一方のイーヴァルは無塗装ですので、もしイーヴァルにもUV塗装が施されていたら倍近い価格になっていると思われます。塗装というのは設備投資がかさむうえに、手間も掛かり、検品も重要になるからです。

そういう事実が分かっていると、IKEAのイーヴァルを買う理由はほとんどありません。イーヴァルを買うとしたらそれはただのIKEA信者です。IKEAはそれをよく分かっており、「IKEAは家具が安い」と消費者を洗脳する必要があるため、ヘイネを投入する必要があったのです(おそらく実際のコストの差だけでなく戦略的に価格設定をしていると思われます)。

一昔前であればヘイネとほとんど同じような形のパイン材ラックは同程度の価格で日本でも買うことができました。しかしこの形は古臭くて、今は日本のホームセンターなどではほとんど売られていません。ネットで調べてみたところ、現在では1万円くらいでしか見つけることができませんでした。ロットが捌けないとどうしても高くなってしまうのです。

つまるところ、コスト重視であればヘイネを買う理由はあると思います。一方のイーヴァルはヘイネよりも使い勝手が良いということで選ぶ理由があります。ネジで棚板を固定するヘイネと異なり、挿し替えが容易なピンダボで棚板を支えるので、棚板の高さ調整が容易だからです。また2台以上のイーヴァルを連結した場合は、棚板の高さを揃えることができるというメリットもあります。

 

しかしIKEAの外に目を向ければ、UV塗装の無印良品のパイン材ユニットシェルフのほうがコストパフォーマンスに優れています。無印良品であれば日本全国の店舗のほか、ネットでも入手が可能です。IKEAのように事前にストア在庫を確認して店舗に赴いたのに在庫がなかったなんて馬鹿げたこともありません。割れたり反ったりヤニが出たパイン材のパーツを選り分ける必要もありません。品質基準はあきらかに無印良品のほうが上です。無印良品をことさら褒めるのは非常に気持ち悪いんですが(苦笑)、家具のプロとして見ればこれは紛れもない事実です。

イーヴァルとヘイネを比較していたはずが、横から無印良品の乱入となってしまいましたが、まあそういうことです。私自身は無印良品のパイン材ユニットシェルフが仕様変更する前にイーヴァルを買ってしまいました。無塗装のイーヴァルの棚板にはホコリが付きやすくて厄介です。個人的にはイーヴァルやヘイネよりも無印良品をオススメします。

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コメント

  1. こー より:

    はじめまして!
    イーヴァルを本棚として使いたいと考えていましたが、耐久性はいかがでしょうか?
     
    よろしければ、使用して感じたことを教えてください(^_^)

    • 収納マン より:

      こーさま

      はじめまして^^

      イーヴァルを子供の教科書類やオモチャなどの収納に使って9年になりますが、耐久性についてはまったく問題ないと思います。

      一方で、ホコリが積もってくると、無塗装だと拭いても取りにくいのが難点だと感じます。
      棚板がスノコ上になっているヘイネは論外でしょう。

      ちょうど先日この点を解消するためにオイル塗装を施したのですが、オイル塗装でもそれなりにコストが掛かりますし、3回重ね塗り&サンダー処理をするのはとても大変です。

      個人的にはやっぱり、パイン材ラックを買うならUV塗装が施された無印良品のパイン材ユニットシェルフがオススメだと思います^^;

  2. めだかのきんちゃん より:

    収納マンさま、ご無沙汰しております!
    お元気ですか?

    折に触れ、こちらと学習机ブログを拝見しております!(もう学習机は購入済みですが 笑)

    上の子にはランドセルラック兼本棚として、無印良品のステンレスシェルフユニットを購入いたしました。

    そして、下の子のランドセルラックも用意しないといけなくなりまして、同じものを買う予定でしたが、なんと高さ調節金具が購入できなくなっておりました。。!!(高さ調節金具は本棚部分に重宝していました)

    フリマサイトに中古は出品されているようですが。。

    ユニットシェルフを使ってみてですが、ランドセル置き場としては100点なのですが、
    ◯やはり本棚としては使いにくい、置きにくい
    ◯高さ調節のピッチが大きいことで融通が効きにくい
    ◯棚の背にスチールラックの背を付けてプリント類を貼り付けられるようにしたのですが、その取り付けがめちゃくちゃ付けづらかったため、また同じ組み立てをすると思うと気が進まない

    という理由から、別のラックを考えることも視野にいれました。。

    無印のシェルフは低学年のランドセルラックとして実績があるため、いっそ今のシェルフは下の子に譲り、上の子のラックを買い換えるというのもありかと思っています。

    上の子のラックを買い換える場合、この先中学生、高校生になると、どれくらいの収納が必要になるのかがイメージできず、選択肢すら決めかねていますが、パイン材オープンラックもありかなと考え始めてるところです。

    質問としては

    ①子供のランドセルラック兼本棚にスノコ状の棚板はアリですか?

    ②中高生のリアルな収納、どれくらいなんでしょうか。奥行50cmのものより30cmくらいの本を置きやすいものを選ぶ方が重宝するものでしょうか?(子供部屋にひとり分入るクローゼットと、ベッドが下に収納が置ける幅があるため、衣服の収納の心配はありません)

    アドバイス、アイディア、お聞かせいただけますでしょうか。

    よろしくお願いいたしますm(__)m

    • 収納マン より:

      めだかのきんちゃんさま

      おひさしぶりです^^

      返信が遅くなってしまい申し訳ありません(+_+)
      どういうわけかスパムとして処理されており、気付くのが遅くなってしまいました。

      さて、無印良品のスチール&ステンレスユニットシェルフの高さ調節金具が完売状態になっていることは、教えていただいて初めて知りました!
      つい先日まで無印良品はステンレスユニットシェルフをデスク代わりにする提案をしていたのに、いったい何を考えているのでしょう?
      生産もしくは物流の停滞による一時的な在庫切れと信じたいところです。

      めだかのきんちゃんさんのステンレスユニットシェルフに対する評価はごもっともだと思います。
      本以外も収納するなら良いのですが、本をメインに考えるとやっぱり本棚のほうが使いやすいです。

      中高生の収納量の目安については、クローゼットの有無を含めてほかの収納スペースとの兼ね合いや、窓や扉の開口部、塾、通信教育、部活、趣味、どこまで保管するのを理想とするかで変わってくるため、一概に申し上げるのは難しいところです。
      しかしながら、お子さんのモノは6畳間にすべて収めるという前提で言えば、教科書、ファイル、漫画などを収める本棚は、一般的には幅90cm×高さ180cmくらいが限界になることが多いのではないかと思います。

      逆に言うと、机やベッドを置いて、余ったスペースに置けるだけのオープンラックや本棚を置いて、そこに収められる限界量に合わせて本や趣味のモノなどを収めるという感じでしょう。
      なまじ使っていない部屋があったりすると、そこを物置き部屋として使うこともありますし、逆にお母さんの洋服が子供部屋に進出して子供は限られた収納スペースに無理矢理モノを詰め込んでいるというケースも散見されます。

      それはさておき、ご質問のスノコ状の棚板のパイン材オープンラックというのは、ニトリの「マンクス」みたいな感じでしょうか。
      基本的には、ビーズやカードなど隙間から落ちそうなものがなければスノコ状でも特に問題ないと思います。
      ただ、マンクスの場合は無塗装なので、ホコリが積もると掃除しにくいのが難点です。
      塗装すればOKですが、結構コストが掛かるし面倒です。

      ↓イケアのイーヴァルにオイル塗装を施した場合

      棚の奥行については、理想を言うとそのモノの奥行に合わせたほうが良いです。
      カバンなら奥行35~45cmのオープンラック、本やファイルなら奥行30cmの本棚、それぞれ別に用意するのが理想です。
      それぞれ幅45cm程度でも構いません。

      しかしながら、両方を置くのが難しい場合が少なくないことや、それよりも見た目を揃えたい方が多いということもあって、「それなら奥行40cmくらいのオープンラックで良いんじゃない?」という感じでアドバイスさせていただくことが多いというのが実情です。
      ちなみに、奥行40cmくらいをオススメするのは、地震対策という面もあります。
      奥行が深い家具のほうが倒れにくいですし、手前のスペースが余っても重心は奥にいきますからね。

      奥行が深くても棚板ピッチが狭い本棚があればもっとも良いわけですが、比較的手頃なところでは大洋の「エースラック(カラーラック)」でしょうか。
      これなら様々なサイズでオーダーできるので、理想的なかたちをイメージしやすいかもしれません。

  3. めだかのきんちゃん より:

    ご返信、ありがとうございました!

    無印のシェルフに関しては、机のセットはまだ販売されており、机部分にその棚受が使われているので、ばら売り分がなくなっているように見受けられます・・・

    スノコの棚板は、イケアの「ヘイネ」や、ご紹介頂いたのニトリの「マンクス」で見られました。
    もともと、イケアの「ヘイネ」と「イーヴァル」の違いを知らべていて、ここに行き着きました!
    無塗装だとほこりがとれにくい・・・DIYが得意ではない我が家としては、ちょっと問題です。
    そして、やっぱりすのこは置きにくそうですね・・・
    キーホルダーとかが引っかかってしまいそう・・・
    参考になりました!

    そうですよね、置くものというよりも、間取りや広さに影響されますよね。

    子供部屋はクローゼット含めず6畳弱、腰高窓とベランダの掃き出し窓が隣り合う2辺の壁にあるうえ、クローゼットが掃き出し窓と向かい合う位置にあることから、ベッドと机のどちらかが掃き出し窓にかかる感じです。
    今はリビングに学習スペースを設けているので、リビングに机と棚が2セット置かれることになります。(そのスペースは確保できているので問題なし)

    夫はどういうインテリアにもなじむ者であればなんでもよいとのことで、その点がクリアになっていれば、パイン材ラックでも本棚でもよいみたいです。

    同じものが買えると思って1セットしか買わなかったので、かなり困惑しています(苦笑)

    こんなことなら、ランドセルラックはカラーボックスにして、子供部屋を用意する時に必要な収納(シェルフor本棚)を購入する方がよかったかも知れません。
    買い替えというか、手放すにしても、カラーボックスとはケタが1つ違いますからね、踏ん切りもつかず・・・(いっそバラしてメルカリですかね・・・)

    うーん、悩ましいですね・・・
    ご紹介頂いた本棚のように、机と同じくらいの高さに調節できる本棚にして、机につける(「たなとつくえ」のシェルフように)のも省スペースですし、いいですよね・・・

    今すぐ必要ということではないので、まずはその棚受が廃盤になってしまったのかを問い合わせてみようかと思います・・・

    • 収納マン より:

      めだかのきんちゃんさま

      うわっ、本当ですね…。
      「ステンレスユニットシェルフ オーク材デスクセット」を売りつつ高さ調節金具はなかったことになってるって、ますます無印良品に不信が募りますね。

      ともあれ、できればステンレスユニットシェルフで揃えたいですよねー。
      違うものを置いちゃうと統一感が損なわれますから。

      昔と違って今は店頭にユニットシェルフの在庫を置いてるのを見ることがないのですが、オンラインショップにはなくても店頭に在庫があるってことはないものですかね?
      1年ほど前にオンラインショップで「駅の時計」が品切れになっていたときも店頭には普通に在庫がありました。

  4. めだかのきんちゃん より:

    収納マンさま

    少し空いてしまいました。
    結論といたしまして、ステンレスユニットシェルフは注文できました!

    聞いたところによると、ネットストアと店頭の流通ルートが違うため、ネットで品切れや取り扱いがなくても、店頭で注文すれば取り寄せができるときもあるそうです。

    ということで、高さ調節金具はじめ、帆立などもすべて注文できました!
    良品週間に頼めて良かったです。
    もう少し後でも良かったのですが、世界の物流が不安定なため、あるうちに頼む方が良いと考えました。

    ランドセルも注文し、大物の手配ができたのでホッと一息です。

    何かの参考になれば、幸いです!

    • 収納マン より:

      めだかのきんちゃんさま

      私も無印良品に行くたびに高さ調節金具をチェックしていて、展示はあるものの価格表示がなく、ペラカタログにも掲載されていなくて、やっぱり廃番なのかと思ってました。

      でも、注文できたんですね!
      おまけに無印良品週間中に買えたなんてすごくラッキーだと思います♪

      これで本当にホッと一息。
      お疲れ様でしたー^^

  5. めだかのきんちゃん より:

    収納マンさまもチェックされてたんですね!
    あれがあるとないとでは、使い勝手が違いますよね!

    ちなみにですが、あとからよく見たところ、2022年の収納のカタログにばっちり載っておりました。。

    気付かなかった。。
    お騒がせいたしました。。

    早くも今週末には届く予定とのことでしたので、部屋をキレイにしておこうと思います!\(^o^)/

    • 収納マン より:

      めだかのきんちゃんさま

      カタログは盲点でしたねー。
      私も確認してみましたが、確かにスチール&ステンレスともに引き続き高さ調節金具が掲載されていました。

      「じゃあなんでwebページを削除してしまうの?」って思ったりもするのですが、無印良品には何かしら理由があるのでしょうか。
      本当に無印良品は不思議ちゃんです…^^;