引越し後のインテリアコーディネート、どう考えれば良い?4つのステップでスッキリ解決!

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間取り図・イメージ

気温の変化が激しい今日この頃ですが、もうすぐ春ですね。この季節になると、新居への引越しに伴うインテリアコーディネートのご相談が増えます。

基本的に引越しの後でも普段の模様替えでもインテリアコーディネートの基本は変わりません。ただ、引越したからと言って、心機一転、すべてを変えられるわけではありません。新居とは言え、入れ物(家)が変わっただけで、基本的には住む人もライフスタイルも大きくは変わらないのですから、今までの暮らしで良かった部分は残しつつ、改善したいポイントをしっかりと押さえておくことが大切です。

今回はそれを踏まえつつ、引越し後のインテリアコーディネートをどう考えれば良いかを4つのステップにまとめてみました。

 

【step1】間取り図に部屋の目的を書き込もう

インテリアコーディネートと言うと、部屋の見た目を良くすることだと思われがちですが、少なくとも私はそうは考えていません。インテリアは単なる部屋の飾りやお化粧ではないのです。ストレスなく家事や育児をできる環境をまず作ることがインテリアコーディネートの根本であると考えています。

ですからまずはそれぞれの部屋をどのように使うかを決めることが重要です。リビング、ダイニング、寝室、子供部屋などといったザックリとした部屋の目的は決まっていると思います。しかし、リビングでも寝室でも書斎でもトイレでも本を読む、といったことがしばしばあります。こうなるとあちこちに本を収納する場所が必要になり、散らかりやすくなってしまいます。よほどの本好きは別として、これではインテリア云々言える状態ではありません。

そこで寛ぐためにソファーが必要になるように、人が何かをするためには必ずモノが付きまといます。日々家の中でどのように過ごしているかをイメージしながら、それぞれの部屋の目的を具体的に書き込んでいきましょう。何かをすれば何かが必要になりますから、ひとつの部屋に目的が集中し過ぎないようにバランスを取るようにしましょう。

一番いけないのは、部屋の目的がリビングに集中してしまったり、戸建ての場合は1階に集中してしまうことです。いずれもできるだけスッキリとさせたい場所であるにもかかわらず、ここにモノが集中してしまうと、絶対にスッキリとさせることはできません。

ちなみに、「オン」と「オフ」の考え方も重要です。この部屋は絶対にスッキリをキープしたい、でもこの部屋は納戸状態でも構わない、というように、メリハリを付けるのです。そうすることで効率的に予算を配分することもできます。

 

【step2】間取り図に家事動線を書き込もう

ぞれぞれの部屋の目的が書き込めたら、今度は家事動線を間取り図に書き込んでいきましょう。まずは洗濯した洋服を畳んで収納する家事動線。洋服は家の中でもっとも移動が多いモノです。洗濯機→物干し→畳む→チェスト→着る→洗濯…という流れを間取り図に落とし込んでみてください。

すると、家の中を行ったり来たり、階段を上ったり下りたりと、非常に無駄の多い家事動線となっていることに気づくことがあります。家事動線は短ければ短いほど楽になり、時間も無駄にせずに済みます。できるだけ家事動線がコンパクトになるように検討しましょう。

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逆に、生活動線をコンパクトにしすぎることが問題になることもあります。キッチン直結の洗面脱衣所などがその例です。確かに便利ですが、その動線を利用する必要性はそれほど多くない一方で、キッチンの収納スペースに事欠く場合があります。

 

【step3】間取り図に収納家具を配置しよう

洋服の移動に絡む家事動線の次に重要なのはキッチンの家事動線です。キッチンに置ききれない食器棚をダイニングに置いた場合に、ダイニングテーブルが邪魔をしてスムーズに食器を取りに行けないことや、家族が食パンを焼くためにキッチンに来て身動きが取りにくい状態になることが分かることもあります。

住まいの根本は「衣」「食」「住」にあります。前述の通り、洋服やタオルは家中を移動します。料理は基本的にキッチンとダイニング。それ以外の多くはあまり移動を伴いません。

長い家事動線を短くしようと思えば、大幅な家具レイアウトの変更が必要になります。だからまず洋服の移動に絡む家事動線を決め、次に料理に絡む家事動線を検討するのです。こうして家事動線の長いものから短いものへ順番に落とし込んでいくのです。

そのうえで、具体的にどんな収納家具を配置するべきかを考えていきます。収納家具の配置を考えてからそこに何を収めるかを考えたり、家事動線を考えてはいけません。

 

【step4】見た目をプラスしてみよう

インテリアコーディネートと言うと、見た目が大事だと思われがちですが、最初はそれを無視して考える必要があります。なぜなら見た目の良い収納家具は必ず使いにくいからです。扉付きの収納家具はオープンラックよりもモノの出し入れが簡単であるはずがありません。また、扉付きの収納家具は基本的にオープンラックよりも高価になります。ですからまずは見た目は無視して考え、あとで見た目をプラスする発想が必要なのです。

モノや人の流れがスムーズになると、家具のレイアウトはシンプルになっていきます。ただ、シンプルと殺風景は紙一重であるとも言えます。また、見通しが良すぎて生活感のあるモノが丸見えになってしまうということもあるでしょう。その段階で初めて、使い勝手を悪くしない程度に収納家具に扉を付けることを考えたり、部屋の間仕切りをしたり、照明を工夫することを考えれば良いのです。

 

冒頭でも述べた通り、インテリアは飾りではありません。部屋の目的や家事動線を考えることでインテリアの骨組みをまず作り、最後にお化粧をするのです。

お化粧をしてから骨組みを作ることはできません。まずしっかりと部屋の目的や家事動線を考え、バランスを取りながら修正したうえで、収納家具を配置し、インテリアをプラスするようにしましょう。

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この記事を書いた人

日本で初めて一般家庭向け収納&インテリア・コーディネートサービスを始めて20年の収納&インテリアのプロ。TVチャンピオン収納ダメ主婦しつけ王優勝。
安全性を第一に、コスパを重視した収納グッズ&家具選びを心掛けています。詳しいプロフィールはこちら

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