我が家では背の高い収納家具を北川工業の「スーパータックフィット」で壁に固定して地震対策としています。目立たず、壁紙を傷める心配もなく、突っ張り式のように天井を持ち上げてしまうこともないので、個人的にはベストな耐震グッズだと思っています。吹き抜けや勾配天井でも使えますからね。
ただ、スーパータックフィットは土壁など一部の壁では使えません。壁紙が汚れているなどしてうまくくっつかず、やっぱり突っ張り式のほうが安心と思う人もいることでしょう。
でも、一般的な突っ張り式の家具転倒防止具はちょっとデザインが野暮ったい。そう感じる人の期待に応える商品がアイリスオーヤマから発売されました。
※この記事は2023年3月7日時点の情報に基づいています
アイリスオーヤマ・家具転倒防止耐震バー
このたびアイリスオーヤマから発売された「家具転倒防止耐震バー」は従来の突っ張り式の家具転倒防止具と比べるととてもシンプルな形状です。
従来品はかなりゴツイ…
ちなみに、こちらが従来品です。強力タイプの突っ張り棒の両端に大きな接地面を付けたような感じなので、とても質実剛健なデザインと言えます。
従来品との比較
対応高さ | 家具転倒防止耐震バー | 家具転倒防止伸縮棒 |
---|---|---|
約12.9~23cm | – | 1,280円 |
約23~30cm | – | 1,280円 |
約30~40cm | 2,728円 | 1,280円 |
約40~60cm | 3,058円 | 1,280円 |
約50~80cm | – | 1,480円 |
約60~100cm | 3,608円 | 1,480円 |
※いずれもアイリスプラザでの2本セット税込価格
とは言え、新しいデザイン重視タイプは良いことばかりでもなさそうです。まず、対応する高さのバリエーションが従来品よりも少ないと言えます。また、価格も2倍以上と高いです。
さらに、デザイン重視タイプはスチール製で頑丈、”東日本大震災再現波でも倒れなかった”と転倒防止効果を実証済みであることを強調している一方、具体的な数字は明示していません(従来品は耐圧140kg)。耐久性に特化したタイプとして従来品を勧めていることからも、性能面では従来品のほうが安心感がありそうです。
コスパ&デザインなら平安伸銅かも
そういったことを勘案すると、平安伸銅工業の「家具転倒防止インテリアポール」のほうが合理的かもしれません。こちらも従来品に比べてシンプルなデザインでありながら、高さ4サイズ展開で、耐圧200kgで安心、価格も1千~2千円台とお手頃です。さらに、ブラック色とホワイト色の2色展開となっています。
もっとも、アイリスオーヤマの家具転倒防止耐震バーのほうがスリムでスタイリッシュであることは間違いないでしょう。価格が少しくらい高くても、スチール製で劣化する可能性もほとんどありませんから、長い目で見れば些細なことだと思います。
でも、個人的にはやっぱりスーパータックフィットがオススメです。価格も手頃、見た目を損なうことがなく、天井に下地がないところでも設置できるから安心です。
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