我が家には多目的に使える土間収納が玄関横にあります。シューズクローゼットと言ったほうがイメージしやすいかもしれませんが、靴は別の場所です。私の趣味の自転車や工具のほか、アウトドア用品、灯油、掃除道具、傘などを収納するとともに、分別ゴミ置き場としても活用しています。
両側にIKEAの「IVAR(イーヴァル)」が置いてあり、そこに棒を渡して濡れた雨合羽などを干す予定でいました。しかし、イーヴァルの高さは1790mmで、その高さに竿があると私が頭を打ってしまいます。
一方で、竿をあまり高い位置にしてしまうと、今度は背の低い妻の手が届きません。そこで、別の方法を検討することにしました。
森田アルミ工業・pid 4M
向かい合うイーヴァルの上に竿を渡すのではなく、イーヴァルと並行するように竿を渡すことにしました。しかし、竿を固定すると邪魔なので、必要な時ときだけ使えるように、森田アルミ工業の室内物干しワイヤー「pid 4M(ピッドヨンエム)」(上写真)を使うことにしました。
pid 4Mはワイヤーを引き出して反対側の壁面に固定することで、簡単に室内干しスペースを確保することができるアイテムです。その名の通り、最長で6畳間の長辺にピッタリな4mの長さに対応しています。
まずは下地を探すことから
pid 4Mは下地のあるところを探して木ネジで固定する必要があります。
引越しをしてから下地を探す機会が増えたので、シンワ測定の下地センサー「スーパー78576」を買いました。この下地センサーを使いつつ壁を叩いて反響音を確認すると、下地の位置がすごく正確に確認できます。おまけに、意外なところに電気配線が通っていることが確認できるので大助かりです。
本体プレートを取り付ける
取付位置を決めたら、まずアルミ製の本体プレートを付属の木ネジで取り付けます。なお、電動ドライバーではなくインパクトドライバーが必要です。
プレートに本体をセットする
プレートに本体を被せれば本体側のセッティングは完了です。すぐにワイヤーを引き出せる状態になります。
フックプレートとカバーを取付け
続いて、向かい側の壁面にフックプレートを木ネジで固定し、フックプレートを被せます。もうこれでpid 4Mの設置は完了です。
耐荷重は10kgまで。ロックしてもたわむ
使い方も簡単で、引き出したワイヤーの先をフックに引っ掛け、本体のダイヤルを回してロックするだけ。ロックせずに洗濯物などを掛けると、ワイヤーがだらりと垂れ下がります。
しかし、ロックしても所詮はスチールワイヤーです。力が加わると伸びます(上写真)。耐荷重は一応10kgとなっていますが、一人暮らしの人がちょっと洗濯物を干すくらいのボリュームと考えたほうが良いでしょう。
雨合羽や傘などを干すのに便利
我が家では雨合羽や傘を干すのに使う程度なので、耐荷重10kgでもまったく問題ありません。レジャーシートやテントを干すのにも良いと思います。いずれにしても、そんなに頻繁に使うわけではないので、使わないときはワイヤーを格納できるのが便利です。
ちなみに、今やpid 4Mの類似品はたくさん出回っていますが、pid 4Mが優れているのは歩行速度と同じくらいの速さで巻き取れるようになっているところではないかと思います。ワイヤーの端がフックから外れたときにバチンと勢い良く巻き取られてしまうのと違って安全だということですね。また、こういう仕組みは耐久性が求められますから、その点でも信頼できるのだと思います。でなければ、価格が高すぎます。
いやしかし、我が家には室内干しスペースが2ヶ所もあるなんて、なんと贅沢なのでしょう(笑)週末になると天気を気にせずに片っ端から洗濯してしまう妻もきっと満足してくれると思います。
コメント
はじめまして、こんにちは!
とても役立つ内容でどのページも見入ってしまいました。ちょっと質問させてください。
元々釘で止めるだけでなく接着剤でつけるのがOKの室内用ワイヤーを、くりぴた接着剤で壁紙のついた石膏ボードの壁と壁紙付きコンクリートの壁に着けて使いたいなと考えていたのですが、無理でしょうか??
もこさま
はじめまして^^
ご質問の件ですが、基本的にはたぶん無理だろうと思います。
くりぴた接着剤自体は接着面積がそれなりに確保されていれば10kgぐらいの力で引っ張っても外れませんが、だいたい壁紙が浮いてきます。
その状態で力が加わると遅かれ早かれ壁紙は破れ、落下してしまうでしょう。
逆に、10kgも掛けないということであれば、可能性はあるかもしれません。
また、敢えてその部分だけ壁紙を剥がしてしまって、接着剤なりアンカーで固定するのも方法のひとつでしょう。
ちなみに、一般的なマンションの場合、コンクリート壁は共用部分に相当すると思うのでアンカーの使用はできません。
以上、ご参考になれば幸いです^^