我が家では無印良品の「スチールユニットシェルフ」を北川工業の「スーパータックフィット」で壁に固定することで地震対策としています。これをやったのが新居に引越してしばらく経った2021年の正月の話です。
当時、スチールユニットシェルフには「転倒防止補助フック」と「つっぱりパーツ」がありましたが、いずれもあくまで転倒防止に過ぎず地震対策にはならないと考えたからです。もっとも、スチールユニットシェルフのような天板を上から乗せる構造の棚の場合は「パイプ家具用」を使うべきですけど、そこは見た目重視で自己責任と考えて使用しています。
ともあれ、私としてはこれで万全と考えていていたのですが、その後しばらくして「ユニットシェルフ用耐震金具」なるものが発売されていたのですね。遅ればせながら紹介したいと思います。
※価格および仕様はすべて2022/09/13現在
無印良品・ユニットシェルフ用耐震金具
無印良品の「ユニットシェルフ用耐震金具」は2021年春夏カタログから登場しています。従来からある「転倒防止補助フック」(幅35mm)と同じように壁にネジで固定する仕組みながら、倍の大きさ(幅70mm)になっています。
その最たる理由は、シリコンで帆立を巻き込むことで地震の振動を逃がす構造になっていることと考えられます。
アンカー付属
また、ユニットシェルフ用耐震金具には石膏ボード壁などの中空壁に設置することを前提としてアンカーが付属しています。アンカーが壁の中で広がることを想定するとネジとネジの間には一定の間隔が必要ですから、そのためにも金具が大型化していると考えられるでしょう。
なお、こちらの金具はスチール、ステンレスのユニットシェルフ両方に使用可能ですが、ホワイトグレー色はなくステンレス色のみとなっています。スチールユニットシェルフに取り付ける場合はちょっと目立つかもしれません。
中サイズ以上は上下計4ヶ所固定
従来の転倒防止補助フックはあくまで転倒防止が目的だったため、棚の上のほうに取り付ければOKというかたちでした。一方で、ユニットシェルフ用耐震金具は地震対策が目的なのでシッカリと壁に固定する必要があります。そのため、ユニットシェルフの中サイズ以上は棚の上下に取り付けることが推奨され、2個1セットを2セット、つまり計4つ取り付けることになります。
ユニットシェルフ用耐震金具の価格は2個で税込1,790円、2セットで同3,580円です。我が家で使用しているスーパータックフィットなら2個1セットでで同1,736円(@amazon)で済み、壁に穴を8つも開ける必要もありません。個人的にはスーパータックフィットのほうが良いかなと思います。
以上の通り、従来の転倒防止補助フックとつっぱりパーツがあくまで転倒防止という目的だったのに対し、ユニットシェルフ用耐震金具は初めての地震対策用パーツとなります。石膏ボード壁の場合はアンカーを打たなければならないうえに、4つも必要で、おまけに8つも穴を開けないといけませんが、構造的には信頼に足るものだともいます。
ただ、ユニットシェルフを置く場所を変える可能性も考えると、個人的には壁に8つも穴を開けるのは抵抗があります。2台を連結して設置している子供部屋の場合は計10ヶ所も穴を開けなければならず、しかも家具レイアウトを変更する可能性が高いのでなおさらです。やはりスーパータックフィット、より万全を期するならパイプ家具用のスーパータックフィットを使うのが無難かと思うところです。
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