無印良品のポリプロピレンファイルボックスは幅25cmサイズや高さ1/2サイズに加え、ペンポケットやフタなどの拡張パーツまで用意されており、独自の進化を遂げています。しかも、昨年8月末には約30%も値下げして「無印良品は価格が高い」というイメージを吹き飛ばしました。
一方のニトリも黙ってはいません。10月に対抗値下げを実施して再び無印良品より安くしました。
しかし、それほど値段が変わらないのなら、ラインナップが豊富な無印良品を選ぶという消費者も多いことでしょう。そこで、ニトリは独自の戦略を打ち出してきました。
※この記事は2020年1月6日時点の情報に基づいています(2023年9月12日一部更新)
ニトリ「A4ファイルケース・オールブラウン」
従来はニトリのA4ファイルケースも無印良品と同様にホワイト系とクリアの2色展開でした。そこで、差別化のためにニトリが着手したのはカラーバリエーションの追加です。従来の2色に加え、ブラウンを投入しました。
意外に競合が少ないブラウン
ブラウンなら無印良品が手を出してくる可能性は低いです。また、ポリプロピレン製のファイルボックスでブラウン系というと、ライクイット(吉川国工業所・上写真)とナカバヤシの「キャパティ」くらいです。しかも、いずれも半透明色でニトリの不透明色とは異なります。
木目調の家具にも合いますし、ニトリはなかなか良いところに目を付けたんじゃないでしょうか。
ブラウンも4タイプ展開
ニトリ | 無印良品 | |
---|---|---|
幅約10cmボックス型 | 407円 | 490円 |
幅約10cmスタンド型 | 407円 | 490円 |
幅約15cmボックス型 | 649円 | 690円 |
幅約15cmスタンド型 | 649円 | 690円 |
※いずれも2020/01/06現在の税込価格
ニトリのファイルボックスは上表の通り4タイプ展開ですが、すべてのタイプにブラウンが追加され、ホワイトとクリアを含めて3色が揃いました。価格も従来と変わりません。
個人的にはブラウンよりもブラックのほうが需要があるような気もするのですが、売れ行き次第で今後もカラーバリエーションが追加されるかもしれません。レッドとかピンクなんかがあっても面白いでしょうねー。
ともあれ、32期連続で増収増益を続けるニトリも、さすがに消費増税の反動で11月度(10月21日~11月20日)、12月度(11月21日~12月20日)と、2ヶ月連続で5%ほど既存店売上高を落としています。ファイルボックスのカラーバリエーションを追加したくらいで反動減をカバーできるとは思えませんが、これからもバラ色の未来を描いて欲しいものですね。
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