2019年8月30日に無印良品が、家具、日用品、食品、アパレルなど、約1,100品目を値下げしました。しかも、10月1日からの消費増税でも税込価格が据え置かれており、消費者としてはありがたい限りです。
一方でニトリは、多くの商品で消費増税分はそのまま価格に転嫁されています。ただ、無印良品と競合する商品は値下げに踏み切っているようで、ファイルボックスの価格も値下げされています。
無印良品とニトリの価格比較
通常時
無印良品 | ニトリ | |
---|---|---|
幅約10cmボックス型 | 490円 | 399円 |
幅約10cmスタンド型 | 490円 | 399円 |
幅約15cmボックス型 | 690円 | 599円 |
幅約15cmスタンド型 | 690円 | 599円 |
無印良品は8月30日に「ポリプロピレンファイルボックス」各種を値下げしました。しかもなんと、約30%という大幅ディスカウントです。ニトリは相当、驚いたに違いありません。
一方、ニトリが「A4ファイルケース(ワイド)」を値下げしたのは10月15日。従来の税込713円から同649円に、約9%値下げしました。ただし、幅約10cmのスタンダードサイズは据え置き(同407円)です。値下げしなくても無印良品より安いからでしょう。
こうやって比較してみると、それでも無印良品のほうが高いわけですが、現在実施されている無印良品週間では以下のように逆転現象が生じます。
無印良品週間
無印良品 | ニトリ | |
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幅約10cmボックス型 | 441円 | 399円 |
幅約10cmスタンド型 | 441円 | 399円 |
幅約15cmボックス型 | 621円 | 599円 |
幅約15cmスタンド型 | 621円 | 599円 |
僅かな差ではありますが、無印良品週間中は幅約15cmのワイドサイズでは無印良品のほうが安くなります。幅約10cmのスタンダードサイズではニトリのほうが約8%安いわけですが、できるだけ無印良品で揃えたいユーザーにとってはこれでもう後ろ髪を引かれることはないでしょう。
ニトリは切り欠きがあって使いやすい
では、ニトリも追随できないほどに値下げされた無印良品のファイルボックスのほうが「買い」なのでしょうか。私は必ずしもそうとは言えないと思います。
ニトリのA4ファイルケースは上部に切り欠きがあるのでファイルを出し入れしやすいです。逆に無印良品はニトリのように切り欠きがないのでファイルの出し入れに難儀します。
一方で、ニトリのほうが長手が5mm短いので、ファイルを収めたときに窮屈になることがあるようです。ファイル以外の雑貨を収めるときは問題ないことが多いでしょうけど、ファイルをメインに収める場合は注意が必要です。
無印良品はラインナップが豊富
一方で、無印良品は「キャスターもつけられるフタ」や「高さ1/2サイズ」、「幅25cmタイプ」など、ラインナップが豊富です。非常に多くの関連商品が用意されているので、ファイルや書類を収めるだけでなく、様々なモノを収納するのに活用できます。
ちなみに、高さ1/2サイズや幅25cmタイプも8月30日に値下げが実施されています。これらは10~35%程度安くなっています。
ぶっちゃけ、無印良品とニトリのファイルボックスの価格がほとんど変わらなくなったことで、無印良品を選ぶ人が増えるのではないかと思います。どうしてもホワイトのほうが良いという方はニトリを選ぶと思いますが、切り欠きがない無印良品のほうがオシャレに見えるという人は多いでしょうからね。
おまけに、無印良品のほうがラインナップも豊富で、いろんなモノを収めたり、組み合わせを工夫することもできます。
さて、ニトリは今後どのような対抗策を打ち出してくるでしょうか。
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