昭和の時代のテレビは豊かさや家族団らんの象徴のひとつでした。しかし、現在は多様化やパーソナル化が進み、オンラインコンテンツやゲームを楽しむための大きなディスプレイという側面が強くなっています。
そのため、DVDやゲームソフトなどはもちろん、プレーヤーやレコーダーもほとんど必要ありません。それよりも、寝転がった状態、ソファに座った状態、もしくは立ったままで、ディスプレイを使えるほうが便利だというニーズが強くなってきています。
そういう事情を反映して、最近は昇降式を含めたテレビスタンドが売れています。また、手動でディスプレイの高さを調整するのは面倒なので、電動タイプも登場しています。
一方で、据え置き型のゲーム機はまだまだ健在です。プレイヤーやレコーダーもあまり必要はないとは言え、なかったらなかったで不便。というようなニーズを踏まえて、このたびニトリから電動昇降式のTVローボードが発売されました。
※この記事は2023年11月30日時点の情報に基づいています
ニトリ・電動昇降テレビスタンドJY01
このたびニトリから発売された「電動昇降テレビスタンドJY01」はテレビをリモコンで昇降できる電動ユニットが付いたローボードです。約88~128cmの間でテレビの高さを変えることができます。
高さ調整ができるだけでなく、左右に約15度ずつ首振りする機能も付いています。これなら部屋の隅に置く際に便利ですし、自分が座る位置のほうに画面を向けるのも容易です。
なお、43~75インチのテレビに対応しています。
価格がちょっと高いのでは?
この電動昇降テレビスタンドは引出しが付いていませんが、レコーダーやゲーム機を置くスペースがあります。なので、完全に収納スペースをなくしてしまうのは不安という方には最適です。
価格は税込79,990円。品質の優れた電動ユニットを採用している可能性も考えられるものの、ボードが天然木ではなくMDF合板(プリント紙?)の割りにはちょっと割高に感じられます。
タンスのゲン・電動テレビスタンド45400093
何を基準に割高といっているかと言うと、タンスのゲンの「電動テレビスタンド45400093」なら税込29,999円で購入できるからです。
こちらはレコーダー1台を置けるくらいの収納部しかなく、しかも左右の首振りは手動です。また、リモコンではなく本体のボタンを押して操作する必要があります。
しかしながら、こちらは上下3段階の角度調整も可能です(テレビの設置時もしくは取り外す必要あり)。また、棚板を追加することで収納スペースを増やすこともできます。さらに、キャスター付きで移動も容易です。
棚板を取り外すことができたら脚付きローボードを組み合わせて使えるんですけど、残念ながらそれは無理みたいです。
というわけで、ニトリの新しい電動昇降テレビスタンドはリモコンで昇降や首振りができて便利な反面、価格がちょっと高いかなと思います。ただ、電動昇降テレビスタンド単体で10万円以上するものも珍しくありませんから、意外と高品質の電動ユニットを搭載しているのかもしれません。
それにしても、電動昇降テレビスタンドや電動昇降デスクのようにハイテク化すると家具もまだまだ進化の余地があると思いますし、家具にあまり興味がない人でも購買意欲が湧くでしょうね。ローテクの良さというのももちろんありますが、やはりマスのほうはどんどんハイテク化していく必要があると感じます。
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