ルミナスラックの転倒防止には専用の「突っ張り(テンション)ポール」を使用するのが一般的です。ただし、これを使用するためにはキャスターを外してアジャスター脚に替えなければなりません。
言うまでもなく、キャスターを外すとラックの移動が大変ですから、収納しているキッチン家電の買い替えや配線のやり直しのときに不便となります。なので、私としてはできればキャスターを使いつつ地震対策もしたいところです。
新居に引越して以来、親世帯で電子レンジ用ラックとして使っているルミナスラックの地震対策がまだだったので、北川工業の「スーパータックフィット」で固定することにしました。
※価格および仕様はすべて2021/05/28現在
北川工業「スーパータックフィット・パイプ家具用」
このたび購入したのは北川工業(キタリア)の「スーパータックフィット・パイプ家具用TF-VCB-PK」です。我が家では背の高い収納家具はすべてスーパータックフィットで固定しており、今回もそのシリーズで揃えたかたちです。
ただ、これまで使ってきたスーパータックフィットはいずれも2千円までなのに、パイプ家具用は4千円近くもするんですよ。割高感があってなかなか手が出なかったのですが、さすがにいつまでも先延ばしにすることもできないと考えてようやく購入に至りました。
ベルトをパイプに巻き付けて固定
スーパータックフィットのパイプ家具用のベース(壁に付ける部品)はこれまで使ってきたものと同じです。一方で、家具に取り付けるパーツはL型ではなくベルトになっています。これをメタルラックのポールに巻き付けることで壁に固定するわけですね。
ちなみに、ベルトはポリエステルでできていて柔らかく、割りとよく伸びます。壁との距離は最大14cmまで対応可能ということですが、普通に使う分には最大限に短くしても長すぎるくらいだと思います。
ベルトの両端の金具をベースに挿し込む構造
ベルトの両端にはL型金具が付いており、それをベースに挿し込む構造になっています。縦に伸びたパイプにベルトを巻き付けるなら金具は上下ではなく左右に挿し込める構造にすべきだと思うのですが、新たに金型を作ることを嫌って同じ部品を使っているのでしょうか。そうであれば、もうちょっと価格は安くしてもらいたいものですね。
最初はラック上部で固定してみた
ともあれ、まずは使ってみようということで、ルミナスラックの直上にベースを貼り付けて設置してみました。ところが、この位置ではポールに巻き付けるというより、天板に引っ掛けるという感じになってしまいます。よほどの力が加わらない限りは天板がポールから抜けるということはないものの、これは正しい取り付け方ではないと感じました。
ちなみに、これまで複数のスーパータックフィットを使ってきましたが、今回は壁に粘着面がくっつかなくて焦りました。結局は何度かやっているうちにくっついたものの、こういうこともあるのかと思った次第です。
もう少し低い位置に改めて設置
そこで、改めてもう少しい低い位置に取り付けることにしました。ポールの真後ろだと金具を挿し込みづらいので、少し横にズラした位置です。これなら地震でルミナスラックが倒れそうになっても、シッカリと壁のほうに引き寄せてくれるはずです。
ちなみに、金具はネジで固定するようになっているのですが、左右2個のうち1つはちゃんと固定できませんでした。
ルミナスラックの地震対策が完了
というわけで、これで地震が来てもキャスター付きのルミナスラックが倒れてくる心配はなくなったと思います。
全体にゴチャゴチャしているからか、思ったほどスーパータックフィットも目立ちません。ただ、キレイに整頓しているお宅だったら、このちょっとねじれた感じのベルトは気になるかもしれませんね。
個人的には北川工業のスーパータックフィットには全幅の信頼を寄せているので、今回設置したパイプ家具用はルミナスラックの地震対策に大いに役立つと思います。また、キャスターを取り付けた状態では、これ以外に地震の際に転倒するのを防ぐ方法はないのではないでしょうか。そういう意味でまさしくスーパータックフィットのパイプ家具用はオンリーワンです。
ただ、いかんせん価格が割高。にもかかわらず、部品は既存品のものを流用した感じで、見た目もスマートとは言いがたいです。また、今回はどういうわけか壁にくっつかなかったり、金具をネジで固定できなかったり、原因不明の不良もありました。
そんなわけでちょっと微妙な感じですが、安全のために背に腹は代えられません。何事も起こらないことを祈りつつ、有事に備えたいと思います。
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