早いもので、家を建ててからもう5年が経ちます。アキュラホームで建てた家は本当に満足しているのですが、「こうすれば良かったー」ということがまったくなかったわけではありません。階段下収納の扉を左右逆向きにすれば良かったとか、防犯カメラを増設するためにコンセントをもう一つ付けるべきだったとか、些細なことばかりですが、家を建ててから知ったこともひとつあります。
それはウルトラファインバブル発生器を水道管に取り付ければ、家の中の蛇口やシャワーヘッドから出てくる水が全てウルトラファインバブル水になるということ。言わば家じゅう「ミラブル」化。お肌が美しくなるだけでなく、洗濯や食器洗いの際の汚れ落ちが改善されたり、節水やガス代の節約にも役立つわけです。
今からでも工事はできますが、正直なところ半信半疑なところはあります。そこで、まずは試しに洗濯機だけウルトラファインバブル発生器を試してみることにしました。
高納商店・トルネーダSP
今回ご紹介するのは、高納商店のナノバブル洗濯機用アダプター「トルネーダSP」という商品です。これを洗濯機の給水口、つまり蛇口からホースが伸びているところに取り付けるだけで、洗濯水がミラブルみたいなナノバブル水になるというわけです。
胡散臭いですよねー(苦笑)ミラブルは浴槽のお湯をウルトラファインバブル水にするだけでも大掛かりな装置が必要になるのに、こんな小さなパーツひとつでOKなんて、にわかには信じられません。
コアはABS樹脂
トルネーダSPの中を覗くと、水色のパーツが見えます。これがコアという部品で、ここを水道水が通過すると減圧脱気され、目に見えない超微細気泡(ナノバブル)が発生するということです。
ちなみにこのコア、セラミックスか何かだと思ったら、ABS樹脂でできています。100均の家庭用品でもよく使われる材質です。そんなので本当にナノバブルが発生するのでしょうか。ますます不安です。
パナの洗濯機に付けてみた
訝しがっていても始まりませんから、さっさと終わらせてしまいましょう。我が家のパナソニックのドラム式洗濯乾燥機(NA-VX8600L-W)にトルネーダSPを取り付けたいと思います。
まず水道の栓を閉じ、洗濯機から給水ホースを外します。そして、洗濯機の給水口にトルネーダSPを取り付け、あとはその上に給水ホースを戻すだけで設置完了です。
給水口付近が立体的に
給水口と給水ホースの間にトルネーダSPを取り付けたことで、立体的な感じになりました。目いっぱい締めてもネジ山がまだ余って見えるし、本当にこれで大丈夫なんでしょうか。水圧で爆発しないか、とても不安です。
グリスを塗ったタオルで実験開始!
そんなことを言いながら、実は期待してたりするんですよ(笑)「これ落とせたらスゴいなー」とワクワクしながら、タオルを2枚用意して自転車用のグリスを塗ってみました。
敢えて黄ばんだ古いタオルを用意したのも、洗濯洗剤のテレビCMのように真っ白になるんじゃないかという期待からです。
さすがにグリスは落とせなかった…
しかし、結果は惨敗。トルネーダSPを使ってもグリスや油性ペンは落とすことができませんでした。いきなりハードルを上げすぎたのでしょうか…。もしくは、ライオンのスーパーナノックスが役立たずなのか。
調味料でリベンジ
そこで、ハードルを下げて自宅にある調味料で試してみることにしました。しょうゆ、ソース、ケチャップ、オリーブ油の4種類です。
トルネーダSPなら全部落ちた!
再び洗濯機で洗ってみたところ、水道水そのままだとソースとケチャップが少し残りましたが、トルネーダSPを使うと全部キレイに落とせました!本当にナノバブルが発生しているんですね!
オキシクリーンでも落とせた(苦笑)
「トルネーダSPスゴイ!」っていう結果が得られたわけですが、ここで一つ疑問が。もしオキシクリーンで調味料の汚れが落とせたら、別にトルネーダSPなんて必要ないわけじゃないですか。
そこで試してみた結果…。白くなっているので敢えて画像は載せませんが、やっぱりオキシクリーンでも調味料の汚れは落とせました(グリスと油性ペンは落ちず)。
「トルネーダSP必要なくない!?」って話ですよ(苦笑)
長い目で見れば元は取れるかも
ですが、オキシクリーンは100gあたり100円くらいのコストが掛かります。2000gの詰め替え用3~4袋でトルネーダSPひとつと同じくらいの価格です。
トルネーダSPは消耗品ではありませんから、半永久的に使えるはずです。つまり、長い目で見ればオキシクリーンを買い続けるよりもコスパが良いかもしれません。
ついでに言うと、オキシクリーンだと色落ちしないか心配な衣類でも気兼ねなく洗えます。また、オキシクリーンを使わなければ環境負荷を減らせる可能性があります(少なくともゴミは削減できる)。
しかも、トルネーダSPを使い続けると洗濯槽がキレイになるそうです。洗濯するたびにシャツの黄ばみが落ちていくとか、イヤな臭いがしなくなるとか、そういう効果もあるそうなので、騙されたつもりでしばらく使ってみたいと思います。
というわけで、トルネーダSPはちゃんとナノバブルが発生しているようで、水道水そのままで洗うよりも調味料の汚れがキレイに落とせることが確認できました。少なくとも「洗たく○グちゃん」のように消費者庁から景品表示法に基づく措置命令が出されることはないでしょう。
そのうえで、これをオキシクリーンなどを使わなくても汚れ落ちが良くなる節約グッズと見るか、スポットでオキシ漬けしたほうが確実でしょと考えるか、というところかと思います。
ともあれ、今回の実験を踏まえて、個人的には付けて損はない商品だと思います。
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