衝撃のニュースが飛び込んでまいりました。
突っ張り棒で業界トップシェアを握る平安伸銅工業の竹内香予子社長が、”約9割の人が間違った突っ張り棒の使い方をしている(自社調べ)”という現状にブチギレ。グレて「ツッパリ嬢」となり、ホームセンターの突っ張り棒売場を占拠してしまいました。
※この記事は2019年5月14日時点の情報に基づいています
売場を「ツッパリ嬢」が占拠
売場はまさに「ツッパリ嬢ジャック」状態です。キレッキレのツッパリ嬢のポートレートが掲げられるとともに、突っ張り棒を使った見せしめ(実例)として歯磨き粉が吊るし上げられている様子までうかがえます。
しかし、「ジャンプしてみろ」→「小銭持ってんじゃねーか」→「突っ張り棒買え!」と言うわけではありません。かなり睨みは効いていますが、言っていることは至極マトモなのです。
その突っ張り方、間違ってませんか?
”約9割の人が間違った突っ張り棒の使い方をしている(自社調べ)”現状を目の当たりにして、ツッパリ嬢はまず「その突っ張り方、間違ってませんか?」と疑問を呈しておられます。非常識な恰好に見えて、実はツッパリ方にも作法があるのですね。
突っ張る壁をまず確認しましょう
突っ張り棒を設置するときにはまず壁の状態を確認しましょう。できれば下地のあるシッカリとした壁面を選ぶのがベターです。メーカーとしては”凸凹がない平らな壁”を推奨しているようですが、石膏ボードむき出しの壁面はかえって滑りやすいです。なので、私は塩ビ壁紙などのほうが滑りにくくて良いと思います。
ネジを奥深くまで挿し込みましょう
ジャッキ式の突っ張り棒は真ん中に長さを調節するためのネジが付いています。そのネジを奥深くまでシッカリと回して挿し込んでやらないと、長さを固定することができません。気合いを入れてネジを締め上げましょう。
ジャッキ式は上下の向きを間違えないように
ジャッキ式の突っ張り棒には上下の向きがあります。端部が出っ張っているほうが下です。逆にしてしまうとせっかくのジャッキ効果を得ることができません。
バネ式は長めにセットしてから押して縮める
暖簾などを吊り下げるバネ式の突っ張り棒は、あらかじめ長めにセットしてから限界まで押し縮めて設置します。スペースに合わせてクルクル回して長くしつつ突っ張るというのではダメなんですね。気合いを入れて「押す!」というわけです。
突っ張り棒は床と平行に設置すること
突っ張り棒が落ちてしまう原因としてもっとも多いのは、床や天井、奥の壁などに対して、平行するように取り付けられていないということです。平行になっていないと、左右どちらかに荷重が偏って落ちやすくなります。必ず左右の高さや奥の壁との距離をmm単位で測って水平になるように取り付けましょう。
突っ張りは耐震グッズとしても役立ちます
突っ張り棒はカーテンや洋服を掛けるだけではありません。その仕組みは耐震グッズとしても活用されています。敵にまわすと怖いツッパリも味方にすれば鬼に金棒です。
壁との間には何も挟まないほうが良い?
突っ張り棒の端部と壁の間には何も挟まないほうが良いそうです。ただ、石膏ボードむき出しの場合や化粧合板の壁面は滑りやすいので、100均の滑り止めシートなどを挟んだほうが滑りにくくて良いと私は思います。また、平安伸銅工業も「突っ張り棒 補強 強力サポート板」を販売しているわけですから、ここはシカトしても差し支えないのではないでしょうか。
突っ張り具合は定期的に確認しましょう
掛けた洋服を取るときに突っ張り棒の取り付け位置がズレてしまって落ちるということがあります。また、洗面脱衣所などの湿気が強い場所や、下地がない壁面の場合は、壁が徐々にたわんで強く突っ張れなくなってしまうことがあります。なので、定期的にシッカリと突っ張れているかどうか確認するようにしましょう。
耐荷重性能を確認しましょう
突っ張り棒は通常、「幅75~120cm、耐荷重50~30kg」などとパッケージに表示されています。これは幅75cmで使用した場合、耐荷重は50kg、同じく120cmなら30kgまで耐えられることを示しています。逆に言うと、120cmでも50kgまで耐えるわけではないのです。その点をシッカリ確認して、設置場所に最適な突っ張り棒を選ぶようにしましょう。
ちゃんと分かったのカヨ!?
以上、「ツッパリ嬢」こと平安伸銅工業三代目社長・竹内カヨ子様からのお達しでした。間違った使い方を続けていると、そのうちシメられるかもしれません。怖えー。
いやはや、三代目になってからの平安伸銅工業はスゴイですねー。ラブリコやドローアラインなどヒット商品を連発するし、PRの仕方もとても上手です。
是非とも他のメーカーも参考にしていただいて、苦境が続くホームセンター業界を盛り上げてもらいたいですね。
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