amazonベストセラー1位「エコノミーラック」と「ルミナスレギュラー」の違い

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今回はamazonベストセラー1位の「ドウシシャ・メタルラック・エコノミーシリーズ5段・ルミナスパーツ互換品EL25-90185」をルミナスラックの正規品である「レギュラーシリーズNLH9018-5」やアイリスオーヤマのメタルラック廉価版である「メタルシェルフSE-918E」などと比較してみたいと思います。

なぜ今更そんな話をするのかというと、以前は知る人ぞ知る存在だったルミナスラック廉価版がamazonでベストセラー1位の常連となった一方で、商品名を「システムワイヤーラック」や「メタルワイヤーラック」としていたのが最近はアイリスオーヤマの登録商標である「メタルラック」を堂々と名乗るようになり、消費者に誤解を生じているのではないかと感じたためです。

amazonに限った話ではないですが、アイリスオーヤマはいい加減怒らないんですかね?ともあれ、本題に移りましょう。

この記事は2017年7月27日時点の情報に基づいています。2023年7月25日現在、エコノミーラックはメタルラックとは表示されていません。また、amazonベストセラー1位は現在、「Amazonベーシック 3段スチールラック」となっています。以下、一部加筆修正しました。

 

価格の比較

メーカーシリーズ名品番税込価格
ドウシシャエコノミーEL25-901856,980円
レギュラーNLH9018-512,585円
スリムMH9018-5A11,977円
アイリスオーヤマメタルシェルフSE-918EC6,970円
メタルラックMR-9018J12,856円
Amazonベーシック5段キャスターなし6,916円
山善メタルシェルフMJ-18095CJ取扱なし
メタルラックIJR-18095J取扱なし

※すべて2023/07/25現在のamazonでの税込価格に修正済み

まずはドウシシャのエコノミーラックEL25-90185とamazon上で競合しそうな商品を一覧にしてみました。いずれもポール径は25mm、大きさは幅915×奥行460×高さ1785mm前後で、棚板は5段という仕様です。なお、Amazonベーシック5段は奥行360mmとコンパクトなので参考までにご確認ください。

周知のとおり、amazonでの価格は割りと頻繁に上下しますので、現時点での価格の比較はあまり意味をなさないとも言えます。タイムセールで一気にドカンと台数を捌くこともありますから、ベストセラーというポジションもあまりアテになるものではありません。

しかしながら、少なくとも現時点ではドウシシャのエコノミーラックとアイリスオーヤマのメタルシェルフが抜きんでて安い7千円弱となっています。やはりこの価格がベストセラーとなる原動力となっていることは間違いないでしょう。

仕様の比較

メーカーシリーズ名キャスターコーティング耐荷重ワイヤー
ドウシシャエコノミー80kg13本
レギュラー250kg42本
スリム135kg14本
アイリスオーヤマメタルシェルフ×60kg13本
メタルラック××250kg17本
Amazonベーシック5段×159kg10本
山善メタルシェルフ×75kg14本
メタルラック××75kg17本

※耐荷重については棚板1枚あたり ※ワイヤーの本数は細いもののみ計上

耐荷重

上表の通り、価格の違いは概ね耐荷重の違いにあると言えます。価格が安いものは棚板1枚あたりの耐荷重が80kg以下で、それを超えると1万円前後となるわけですね。なお、耐荷重の設定は各社で基準が異なるので、単純に数字だけを比較することはあまり意味がありません。

実際の使用シーンにおいては20~30kgのモノを乗せる程度ですから、棚板1枚あたりの耐荷重が60kgでもまったく問題ないと言えます。しかし、ドウシシャのエコノミーラックを筆頭に、価格が安いものは開封時に既に棚板が変形していることもありますので、基本的に8千円以下のものは安かろう悪かろうのものだと思ってください。

キャスター

キャスターの有無については、それほど価格に影響しないでしょう。必要であれば、ドウシシャ、アイリスオーヤマともに、正規品のキャスターが単体で販売されていますので、それを付ければOKですね。

防錆性能

防錆性能については、ドウシシャ製品のほうが優れていると思います。2017年夏頃からエコノミーラックも含めてすべてクリアコーティングが施されました。ここ数年、突然アイリスオーヤマが「圧倒的にサビに強い」と言い始めましたが、昔から仕様は変わっていないはずで、水周りでなくても湿気などで普通に錆びます。ただし、クリアコーティングも劣化はします。

よりサビにくいものを求めるなら、価格はアップしますが錫メッキの「ルミナス プレミアム」、屋外用に開発された「ルミナス エクステリア」、亜鉛メッキの「シンプルメタルシェルフ」、業務用の「ステンレス エレクター」を選びましょう。それ以外の今回ここに挙げたものは水気のないところでも5~10年も使えばサビが浮いてきます。ノーブランド品の多くは経年劣化して表面が白っぽく荒れてきたりします。

ワイヤーの本数

エコノミーラックとレギュラーの棚板の比較
最後に蛇足ですがワイヤーの本数について。これは細いワイヤーのみをカウントしたものですが、ルミナスラック・レギュラーシリーズだけが抜きんでていて、あとはどれも同じようなものです。

 

総じて、amazonでドウシシャのエコノミーラックが売れ筋上位となっていることは個人的には納得です。単純に価格が安いだけでなく、7千円以下でキャスターが付いており、棚板1枚あたりの耐荷重も80kgと一歩抜きんでているからです。ルミナスの名を冠していない廉価版とは言え、ルミナスラックの豊富なパーツが使えるという点でも優れていると言えるでしょう。

ただ、私もエコノミーラックの「ワードローブEL25-90183」を使っていますが、他のルミナスラックのシリーズやホームエレクターなどと比べると満足感というのはまったくないです。物置で使うならともかく、インテリアの一部として考えるのであれば、最低でもルミナスラックのレギュラーシリーズ以上のランクのものをオススメしたいと思います。

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