現在、amazonの「収納ケース・ボックス」カテゴリーの売れ筋ランキングでベストセラー1位となっているアイリスオーヤマの「チェスト ワイド3段 W-543」というポリプロピレン製チェストがあります。
今回はニトリの「組立て簡単3段チェスト Jスペース(3段)」などと比較しながら、その実力を探ってみたいと思います。
※この記事は 2017年7月28日時点の情報に基づいています
アイリスオーヤマ・ワイドチェスト3段W-543
amazonベストセラー1位のアイリスオーヤマ「ワイドチェスト3段W-543」の2017/07/28現在の価格は税込2,280円となっています。一般的なホームセンターでは同様の商品が3,000円前後で販売されていることが多いことを考えると、amazonで2,280円で販売されているというのはかなり安いと言えます。
おまけに、サイズは幅540×奥行400×高さ625mmということで、両手で抱えるのも厳しいくらいに大きいです。これが送料無料ですぐに玄関まで届くだけでもamazonで買う価値があるというものでしょう。
ちなみに、この3段チェストの色違いでブラック色はamazon限定品ですが、ホワイト色はamazon限定商品ではなく、いわゆるプロパー品です。楽天市場などでも購入できますが、現時点ではamazonが最安値です。
ニトリ・組立て簡単3段チェスト Jスペース(3段)
amazonで販売されているアイリスオーヤマのW-543に対抗し得る価格と手軽さを備えていると言えるのがニトリの「組立て簡単3段チェスト Jスペース(3段)」です。
価格は税込1,990円と、amazonよりも安いです。ただし、ニトリのオンラインショップの場合は税込7,560円以上でなければ送料が別途必要です。しかし、ニトリの店舗数は多いですから、地元ですぐに入手可能です。営業時間内であればamazonで買うよりもすぐに手に入れることができます。
さて、肝心のアイリスオーヤマのW-543と比較した場合の品質や機能性の違いについて見ていきましょう。まず外見上一番異なるのは、W-543は引出しが透明であるのに対し、ニトリのは少し透ける程度のホワイトであるところです。中身が見えたほうが使いやすいと思う場合はW-543、中身が見えないほうが良いと思う場合はニトリを選ぶのが良いでしょう。
それ以上に価格にも大きく影響を及ぼしている違いは、W-543が完成品であるのに対して、ニトリのは組立品であることです。組み立て自体は難しい作業ではないものの、ハメ込むのにそこそこ力が必要です。個人的には、女性にはW-543のほうが無難かと思います。
また、W-543は”必要に応じて引き出しの増減ができる”とされています。ニトリのほうは公式にはそのようにアナウンスされていませんが、構造は同じなので同様に引出しの数を増やしたり減らしたりすることは可能なはずです。
W-543に引出しを追加したい場合は1段タイプのW-541を追加すればOKです。ただし、amazonでは3段タイプよりも1段タイプのほうが価格が高くなっています(苦笑)ですので、1段タイプを買うよりも3段タイプを買ったほうがお得です。もしくは、最初から1段多い4段タイプのW-544を買うと良いでしょう。
そのほか、いずれもコロ(キャスター)付きであることや、引出しのスムーズさ、天板の耐荷重、そしてもちろんサイズも、基本的には違いはありません。
アイリスオーヤマ・ウッドトップチェスト3段WTW-543
まあそんなわけで、届けてもらったほうが楽、完成品のほうが良い、中身が見えたほうが便利ということであれば、アイリスオーヤマのW-543、車で買いに行ったほうが早い、少しでも安いほうが良い、中身が見えないほうが良いということであれば、ニトリのJスペースをチョイスしてもらえばと思いますが、急ぎでなければもう少し話を続けさせてください。
アイリスオーヤマのW-543、ニトリのJスペースともに、天板はポリプロピレンを成型したものです。そのため、上にモノを置くと変形し、引出しが開けにくくなってしまう可能性があります。
天板の上にちょっと洋服を重ねるくらいならポリプロピレンでも問題ありませんが、バッグなどある程度重さがあるモノを乗せる予定なら、上写真の「ウッドトップチェスト3段WTW-543」のほうがオススメです。天板耐荷重は10kgで、価格は約1.5倍の3,280円となりますが、天板の上にモノを乗せる前提ならこちらのほうが長く使えるでしょう。丈夫なだけでなく、見た目にも良いです。
アイリスオーヤマ・ウッドトップチェストHG-554B
もう少し上を狙うなら、アイリスオーヤマの「ウッドトップチェストHG-554B」が良いかもしれません。3段ではなく4段ですが、amazonでは現在4段のほうがお買い得で税込5,770円となっています。
前述のウッドトップチェストの4段タイプが税込3,980円であるのに対して、こちらのHG-554Bは2,000円も違いません。それでいてもちろん木質系天板で、金属製スライドレール付きで引出しの開閉がスムーズ、見た目も随分と立派になります。この違いは価格の差以上にあると言えるでしょう。
天馬・フィッツプラスイージーFE5504
ただ、個人的には前述のHG-554Bはあまりオススメしたくありません。引出し前板が割りと簡単に外れてしまうからです。我が家では割りと丁寧に扱っているつもりですが、それでも時々外れてしまいます。たくさんのご家庭でアイリスオーヤマのHGチェストを見てきましたが、ほとんどと言って良いほど引出し前板が外れています。
その点、天馬の「フィッツプラスイージーFE5504」は非常に丈夫でオススメです。こちらも3段タイプではなく4段タイプですが、フィッツプラスイージーは通常の「フィッツプラス」よりもサイズラインナップを絞ることで低価格を実現しているモデルなのです。
これはスゴイですよ。天板が木質系で丈夫なだけでなく、サイドローラー付きで引出しの開閉が驚くほどスムーズ。それでいて引出ロック機構が付いているから引出しが飛び出す心配もありません。さらに、側面も裏面もフラットなのでホコリが溜まることもなく、脚を外して別売のキャスターを取り付けることもできます。
デザインが気に入らなかったり、サイズが希望と異なる場合は、フィッツプラスのシリーズから選んでいただければと思います。
というわけで最後は無理矢理フィッツプラスに持っていったような感がありますが(苦笑)、私はやっぱり毎日使うものだからこそフィッツプラスをオススメしたいわけです。「たかがプラチェストなんだから2,000円台で使えれば良い」というのも否定はしませんが、一度フィッツプラスの引出しのスムーズさを体感したら普通はもう2,000円台のプラチェストなんて買おうとは思えないはずです。
アイリスオーヤマの4段タイプのW-544に比べればフィッツプラスイージーFE5504CPは2倍以上もする価格ですが、下手な木製チェストに比べれば安いですし使い勝手も良いです。是非オススメします!
コメント