文庫本・コミック・単行本・雑誌のサイズと重量(本棚に収納可能な量の目安)

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文庫本・コミック・単行本・雑誌のサイズと重量(本棚に収納可能な量の目安)

どのくらいのサイズの本棚を買ったら、どれくらいの量の本を収めることができるか…?これは意外とピンと来ないところだと思います。本って意外と重いですからねー。

そこで今回は、文庫本、コミック、単行本、雑誌のそれぞれのサイズと重量と、本棚に収納可能な量の目安を紹介したいと思います。

 

本の種類別のサイズと重量の目安一覧

 種類 サイズ(mm) 重量(g)
文庫本 150×106×20 150
コミック 175×120×20 200
単行本 188×128×20 280
雑誌 296×230×11 650

※サイズや重量はあくまでも目安です。

まずは文庫本、コミック、単行本、雑誌、それぞれのサイズと重量を確認してみましょう。上表の通り、A4版の雑誌はそれなりの重量ですが、文庫本~単行本はザっと200g前後といったところです。

ただ、それもまとまると相当な重量になります。

本棚に収納可能な量と棚板一段あたり重量の目安一覧

 種類 目安 重量(kg)/段
文庫本 9段、243冊 4.1
コミック 6段、162冊 5.4
単行本 6段、162冊 7.6
雑誌 4段、200冊 35.1

※本棚に収納可能な量の目安は、小島工芸のアコード(幅613×奥行305×高さ1803mm)を使用した場合。また必要に応じて棚板を追加した場合。

上表は幅約600mmの本棚の場合ですので、幅900mmの本棚の場合は約1.5倍収納可能と考えてもらえば良いと思います。

また、文庫本、コミック、単行本は、奥行が短いので、奥行300mm程度の本棚であれば、前後に並べて収納することで2倍の量を収納可能です。

 

棚板のピッチや棚板1枚当たり耐荷重に注意

小島工芸のアコードは棚板のピッチ(調節可能範囲)が60mmと結構広いほうなので、単行本など小さい本を収める場合は棚板のピッチが20mmのものなどを使用するほうが効率が良いでしょう。また、固定棚がない(フルオープン構造)の大洋の「エースラック」を使えば、棚板の位置を上から下まで自由に設定でき、より効率的に収納することができます。セミオーダーで棚板移動1.5cmピッチ加工にするとより完璧です。

雑誌を中心に収納する場合は、棚板1段あたりの重量がかなり大きくなりますので注意が必要です。アコードの場合、棚板耐荷重が明示されていませんが、書斎家具専門メーカーである小島工芸であってもこんな調子です。アコードの仕様であればおそらく30kgくらいは問題ないはずですが、それを超える場合はちょっと用心したほうが良いと思います。

棚板1枚当たりの重量が30kgを超える場合は、幅450mm以下の本棚や、真ん中に帆立板が入った本棚を選ぶのが良いと思います。


↑中央を仕切っている板が帆立板

 

なぜ書斎家具専門メーカーなのに不親切な設計なのか?

ちょっと余談ですが、小島工芸は書斎家具専門メーカーとして長年の実績があるにもかかわらず、なぜ棚板耐荷重を表示しないなど、不親切な設計をしているのでしょうか?ベテラン特有の横柄さ所以でしょうか?

答えはもちろんNOで、これはある意味、仕方のないことなのだと私は考えています。まず棚板一段あたりの耐荷重ですが、これを明示するのは難しいのです。老舗メーカーだからこそ、いい加減なことは言えないというのが一番の理由だと思います。それこそ百科事典を目一杯詰め込んだら耐え切れなくなりますが、それにも耐え得る強度を確保しようとすればかなり高コストになってしまい、売れる値段ではなくなってしまいます。棚板だけでなく側板も頑丈に作る必要があるからです。また、帆立板を増やすなどすれば強度は確保しやすい反面、そうすると見た目のスッキリ感がなくなり、売れにくくなってしまいます。

もうひとつ、棚板ピッチが広いことは、これもやはり耐荷重に関係しています。棚板ピッチを細かくすれば便利なものの、収められる本の冊数と重量が増えて、やはり本棚全体に掛かる重量が増えることに繋がりがちです。ちなみに、すべて固定棚にすれば強度は増しますが、それでは使い勝手が悪くなります。

老舗の国産家具メーカーほど、過剰なまでにPL法(製造物責任法)を気にする傾向があり、後発メーカーや外資系ほど無視する傾向があります。それゆえ国産家具メーカーのほうが安心してオススメしやすいのですが、もうちょっと工夫して上手いことやっていかないと生き残れないだろうと私は危惧しております。

 

なお、サイズにもよりますが、数千円程度で購入可能な組立式本棚の耐荷重は10kg以上としていることが多いです。それよりも耐荷重を求める場合は、基本的には国産の完成品の本棚を買い求めることをオススメします。

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コメント

  1. 日本三毛猫 より:

     アコード、いいなと思ってみたのですが、内寸が27cmでB5ファイルボックスが入りません。ああ。私、授業で使うものをまとめてボックスに入れて、まるごと出し入れしているのでどうしても277mm以上必要になります。
     自分で作って組み立てるのは簡単なのですが、ヤスリがけと塗装に少々めげています。
     本棚屋さんあたりでオーダーした方が簡単なのかなぁ。でも入れる物が決まっているので、棚板のピッチはそんなにいらないし。。。

    • 収納マン より:

      日本三毛猫さま

      エースラックなら奥行31cmタイプの奥行内寸が27.8cmでジャストフィットかと思うんですけど、ダメなんですか?

      見た目や微妙な寸法がためにオーダーするのは致し方なしかと思うんですけど、奥行の問題だけだったら探せばいくつかは候補が上がりそうですけどねー。

  2. 日本三毛猫 より:

     先日大学の図書館で本棚をみたところ、ハイブリッドであることに気づきました(今頃)。側板は木なのですが、棚板はスチールで、側板の色に合わせて茶色っぽくしていました。
     完全なスチールでは味気なくなるし、木製では予算超過なのでこんな感じになったのでしょうね。
     レファレンス図書のように、図書館1階にある書架(つまり人目につくところ)は木製のことがよくあるのですが、2階以上や地下(つまり書庫の要素が強いところ)はスチールですね。

    • 収納マン より:

      日本三毛猫さま

      やはり本好きは本当に本が居心地が良い場所を良く知っているんでしょうねー。
      私は本好きというわけではないですけど、本棚にしろ、デスクにしろ、スチール製やハイブリッド(木&スチール)は「アリ」だと思っています^^