皆さんは「棚受金具」と聞いて、どんなものをイメージするでしょうか?一昔前は下写真のような「アングル」と呼ばれるものが一般的で、他にはあまり選択肢がありませんでした。
ところが、最近はオシャレな棚受金具がたくさん登場しています。石膏ボード壁用の棚受金具も随分と増えました。
それでも、棚受金具である以上、そんなに変わったデザインのものはありません。しかし、このたび平安伸銅工業が発売する予定の棚受金具はちょっと斬新ですよ?
平安伸銅工業・LABRICOトライアングルフレーム
平安伸銅工業の新商品、「LABRICO(ラブリコ)ウォールシェルフ トライアングルフレーム」は三角錐のような形状の棚受金具です。付属の石膏ボード用ピンまたはネジ、それぞれ3点で壁に固定し、好みの板をネジ1本で固定。それを金具2つ1組で使用すれば、上写真のようなウォールシェルフが完成するというわけです。
「ただデザインが違うだけじゃないか」と言われたらその通りですが、従来の棚受金具に比べて線が細く、悪目立ちしません。ワイヤーやチェーンで吊り下げているような感じです。
取り付け難易度はやや高め?
ちょっとフェミニンな感じのデザインや、ラブリコというブランドであることを考えると、ターゲットは主に女性だと思います。なので、基本的には取り付けは簡単です。
しかし、最後の4番目の手順は意外と難易度が高いかもしれません。マトモにドライバーが使える人なんてほとんどいないのに、板の下面からネジを留めるなんて至難の業。硬いワンバイ材を使おうものならなおさらです。これは基本的には板を乗せて取り付け位置を確認したうえで、下穴を開けてからネジで固定する必要があるでしょうね。
もうひとつ、最初の手順のところで水平を出すには水平器を使う必要があると思います。1mmズレるだけでもガタガタになってしまうので、ここは慎重に取り付けたいところです。
なお、上写真のように三角錐の頂点を棚板の上にするほか、逆に頂点を棚板の下に向けて下から支えるように取り付けることもできます。
ラインナップは3サイズ×2色
サイズ | 幅×奥行×高さ | 対応する板の大きさ | 税込価格 |
---|---|---|---|
S | 9×9×9cm | 1×4材orパイン材(幅10cm) | 798円 |
M | 14×14×14cm | 1×6材orパイン材(幅15cm) | 980円 |
L | 19×19×19cm | 1×8材orパイン材(幅20cm) | 1,180円 |
「LABRICOトライアングルフレーム」はホワイトとブラックの2色が用意されており、それぞれS~Lの3サイズが用意されています。対応する板の長さについては説明がありませんが、耐荷重は棚板を含んで”本体1個あたり3kgまで”ということですから、そんなに長くはできないでしょう。せいぜい60cm程度にとどめるべきだと思います。
価格については、棚板を1枚渡すのに金具が2つ必要になるので、決して安くはありません。しかしながら、こういうオシャレな棚受金具の相場を考えると、妥当なところではないかと思います。
以上ご紹介した通り、「LABRICOトライアングルフレーム」は斬新かつ悪目立ちしないデザインで、特に女性の人気を集めそうです。ただ、耐荷重はそれほど大きくないうえに、取り付けは意外と難しいことが予想されるので、その点は注意が必要です。
それにしても、最近の平安伸銅工業は攻めますねー。特に「賃貸でも使える」、「石膏ボード壁に取り付けられる」系のアイテムをドンドン発売してきます。相当、手応えがあるんでしょうね。誰でも気軽に使えるものなので、ユーザーとしてもありがたい限りです。
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