近年、家電などの取扱説明書を保管することは重要ではなくなってきていると思います。メーカーのホームページからダウンロードできることが多くなっているためです。
さりとて、捨ててしまうというのはちょっと勇気がいります。必要な時にネット上で見つけられないことがあるかもしれないし、フリマアプリなどを通じて他人に譲ることになったときには取扱説明書があったほうが良いからです。また、取扱説明書とセットで保証書や付属部品を保管しておきたいということもあるでしょう。
以上のような理由から、現状では取扱説明書を完全に手放してしまうというのはあまり現実的ではありません。それでは、取扱説明書はどのように収納すれば良いでしょうか。今回は取扱説明書の収納方法を6パターン示すとともに、それぞれのメリットとデメリットをまとめてみたいと思います。
ジッパーファイル
ジッパーファイルはもっともオススメできる方法です。保証書などの小さな紙切れや付属品も一緒に収納できますし、ジッパーを開けると保証書の束をめくって必要なものを見つけやすいからです。また、保管すべき取扱説明書が少なければ1冊で済みますし、逆に量が増えれば複数冊に分類することで対応することも可能です。
背表紙を手前に向けて本のように並べて収納するのが理想ですが、高さがないところなら長辺を下に向けて並べることも可能。100円ショップで手に入るため、コストを抑えられるというメリットもあります。
他方でデメリットももちろんあります。量が増えると複数冊にまたがることになるので、分類し直す必要に迫られるかもしれません。また、取扱説明書をビニール袋に包まれたまま収納する場合はジッパーに挟みがちです。
ファイルボックス
取扱説明書をファイルボックスに収納する最大のメリットは見た目がスッキリとするということです。また、ハンギングフォルダーを併用すれば分類ごとの量が違っても効率良く収納することができます。同じく、必要な取扱説明書を見つけやすいと言えるでしょう。
一方で、特にファイルボックスの容量に対して取扱説明書の量が少ない場合、取扱説明書がJの字に折れ曲がりやすいです。ただし、これはハンギングフォルダーや個別フォルダーを使うことで問題を回避することができます。
そのほか、保証書などの小さな紙切れや付属品は底に溜まってしまって取り出しにくくなります。また、厚み3cmほどのジッパーファイルでも取扱説明書を目いっぱい収納すると重いですから、一般的に幅10cm以上のファイルボックスに取扱説明書を収めるとかなり重くなるというのもデメリットだと思います。
アコーディオンファイル
アコーディオンファイルを使うメリットは、取扱説明書の量が少ない状態から増えたときに対応しやすく、収納スペースも必要最小限に抑えられることです。また、最初から仕切りが用意されているので、何も考えずとも分類しやすく、必要なものを探しやすいと言えるでしょう。
一方で、ファイルボックスと同様に保証書や小さな部品は底に沈んでしまって取り出しにくくなります。また、ポケットのひとつずつはマチが短いので割りと頻繁に分類し直す必要性に迫られます。
さらに、取扱説明書の量が増えすぎると全体の形状がいびつになりやすく、重さも増えることで、持ち運びにくくなるというデメリットもあります。それらの理由から、アコーディオンファイルはあまりオススメできる収納方法と言えません。
クリアファイル
クリアファイルはA4などで大きさが揃っていて薄いものばかりなら収納しやすい方法と言えます。その場合、ページがめくりやすく、必要なものがとても探しやすいです。
しかしながら、取扱説明書は大きさが不揃いで、厚みがあるものもあります。そういったものはクリアファイルで収納するには不向きですし、無理に収納しても少し傾けただけで中身がドサーッと全部出てしまいがちです。
また、1ポケットずつ収納するのが面倒で、順番を揃えようとすると何度も入れ替える必要が生じたりもします。おまけに、たくさん収納すると全体が膨らんで見た目が悪く、ポケットが破れてしまうこともあります。メリットが少ないうえにデメリットがとても多く、およそ取扱説明書の収納には適しているとは思えません。
A4レターケース
A4レターケースを使えば、大きめの部品も一緒に収納しやすく、引出し毎に分類することで必要なものを探しやすいです。また、見た目もスッキリするというメリットもあります。
一方で、他の4つの収納方法に比べて最低限必要なスペースは大きいというデメリットがあります。キャパをオーバーしたときにレターケースを追加するとなると、さらにスペースを取ります。
また、取扱説明書は引出しの中で積み重ねることになるので、底のほうは取り出しにくくなってしまいます。
ファイルスタンド
取扱説明書はA4サイズまでが一般的ですが、まれにA4用紙より一回り大きい角型2号封筒に入ったものや紙箱に入っているものもあります。そして、それらは上記5つの方法では収納できません。その点、ファイルスタンドなら高さ方向の融通が効きます。
また、マチ付きの個別フォルダーを併用すれば分類しやすく、必要なものが探しやすくなります。
一方で、保証書や付属品が埋もれがちで取り出しにくくなることあります。また、ファイルボックスと同様に取扱説明書がまとまった量になるとそこそこ重いのがデメリットです。
以上の通り、6つの収納方法にはそれぞれデメリットとメリットがあるわけですが、やはり総合的に見て合理性が高いのはジッパーファイルまたはファイルボックスを使う方法だと思います。
ただ、必ずしもどちらかを選ばないといけないわけではありません。収納方法は統一したほうが見た目が美しいですが、一方で取扱説明書の大きさや付属品などの量、また取り出す頻度などはそれぞれ違います。なので、使い勝手の面で言えば、収納したいモノに応じて収納方法はミックスしたほうが良いことも少なくないと思います。
もちろん、使う人によって好みも違います。見た目だけにこだわることなく、最適な収納方法を選んでいただくと良いでしょう。
コメント
お久しぶりです。
いつも為になる記事をありがとうございます。
取説の収納は、私もいろいろと試行錯誤して、収納マン様の記事内の手法をほぼ経験済みです。
一周回って、取説特化のキングジムの取説ファイルに行き着きました。案外これが一番ストレスが少なかったように思います。
小さな部品とかはファスナー付きの小袋に入れて、マステで貼り付けたりして収納しています。
一つ一つがそれなりに厚みがある仕様なので、分厚い車関連などの取説でも充分に対応できますし、探しやすい・入れ替えがしやすいと感じました。
MAOさま
こんにちは。おひさしぶりです^^
ほーっ、MAOさんはキングジムの取扱説明書ファイル派ですかー。
これも含めて7選にしようかと思ったりもしたんですけど、なんかひとつだけ特定の商品ってのもアレかなーってことで外してしまいました。
でも、一般的なクリアファイルと違って厚みのある取扱説明書も部品なども収納できるのは大きなメリットですよね。
何より、パラパラとめくって見やすいですし、コスパも悪くないと思います。