冷蔵庫やデスクなどのスチール面にマグネットで何かをくっつけたいことってありますよね。マグネットなら簡単に取付け&取外しや位置の調整ができるし、外したときに痕が残ることもありません。
そんなとき、大抵はマグネット付きの小物入れやトレーを使えばOKです。しかし、それでは満足できないってこともあるわけですよ。たとえば普段使っているファイルをビタンと直接くっつけたいとか、粘着式の収納グッズを磁石式にDIYしたいとか、そんなこともあると思います。
ですが、ダイソーなどで扱われいる100均の粘着式マグネットシートのほとんどは磁力が弱くて、紙切れをくっつけるくらいしかできません。また、ネオジム磁石なら強力ですけど、収納グッズなどに接着するのが難しかったりします。接着しても割りとすぐに取れてしまうのです。
それで、以前から「山崎実業や東和産業が使っているような、強力な粘着式マグネットシートが手に入れば…」とひそかに思っていたんです。そうしたら、100円ショップのセリアで同時に2つも見つけてしまいました!
※この記事は2021年5月21日時点の情報に基づいています(2024年3月25日一部更新)
ナカトシ産業・粘着付マグネットプレート
JANコード | 4904342005869 |
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品番 | 960-MGP |
外寸 | 180×100×2mm |
目安保持荷重 | 約2kg/1枚 |
税込価格 | 110円 |
材質 | マグネットシート、粘着剤、剥離紙 |
製造国 | 中国 |
まずご紹介するのはナカトシ産業の「粘着付マグネットプレート960-MGP」。一般的に100均で売ってる粘着式マグネットシートには目安保持荷重なんて記載されていることはないですけど、こちらはなんと1枚あたり約2kgもOKということですから超強力です!
計算上、30mm四方あたり約100gまでOKということになります。
信頼のスリーエム製粘着シート
しかし、いくら磁力が強力でも、粘着面が弱くてすぐに剥がれてしまうようでは困ります。その点、ナカトシ産業の粘着付マグネットプレートはスリーエムの粘着シートを使っているので、ベタベタも超強力。すぐに剥がれる心配はないでしょう。
ダイソーの収納ケースに貼って実験
とは言え、数字だったりスリーエムのブランドを鵜呑みにするほど収納マンもお人よしではありません。ここはやはり実際に試してみないとダメでしょう。
ということで、1000mlのアイスコーヒーの紙パックを2本収めたダイソーの「ONE storage収納ケース」に粘着付マグネットプレートを貼って試してみることにしました。マグネットプレート別で合計2,290g、目安保持荷重の1割増しです。これに耐えれば十分でしょう。
2kgオーバーでも24時間耐えた!
結果的に、これは24時間以上経っても落ちることなく耐え抜きました!さすがに1000mlの紙パックをもう1本乗せるとダメでしたが、500mlくらいのペットボトルなら問題なかったので、3kg近くまでは大丈夫かもしれません。
ちなみに、上写真は冷蔵庫のツルツルした表面に貼り付けた状態ですが、デスクワゴンのマット調の粉体塗装面でもズリ落ちることはありませんでした。マグネットプレートの表面が少しザラザラしていて滑りにくいのが効果的なのかもしれません。
異方性マグネットだから強力!
ナカトシ産業の粘着付マグネットプレートの磁力が強力な理由は異方性マグネットを使用しているからと言えそうです(参考:異方性磁石と等方性磁石のお話 byネオマグ株式会社)。後日、同様に異方性マグネットを使用したテープタイプも発売されました。
なお、市販品で異方性マグネットを使用した粘着式のゴム磁石にはコクヨの「強力マグネットプレート(マク-S380)」などがあります。1枚あたり耐荷重300gということなので、ナカトシ産業のものと同じく30mm四方あたり約100gの耐荷重です。
ナカトシ産業は180×100mmが1枚で税込110円、コクヨは30×100mmが6枚ということで面積は同じですから、セリアでナカトシ産業のものを買ったほうがコスパが良いですね。
サンノート・マグネットプレート
JANコード | 4954939017256 |
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外寸 | 150×30×3mm(2枚入) |
目安保持荷重 | 約500g/1枚 |
税込価格 | 110円 |
材質 | マグネットシート、粘着剤、離型紙 |
製造国 | 中国 |
次に紹介するのは、サンノートの「マグネットプレート強磁力片面粘着剤付2枚入」。サンノートは大阪府富田林市の会社で、私がよく走っている南河内サイクルラインから見えるくらいのところにあります。
スリーエム製粘着シート使用で3mm厚
サンノートの粘着式マグネットプレートもスリーエムの粘着シートを使っているので、磁力だけでなく粘着力も強力です。
さらに、全体の厚みは前述のナカトシ産業のものより1mm厚い3mm厚。「こりゃ強力に違いない!」と思いきや、目安保持荷重は1枚あたり約500gで、30mm四方あたりに換算すると約100gまでとなる計算。これだといくら厚くてもナカトシ産業のものとまったく同じです。メーカーによって目安保持荷重の基準が違うだけでしょうか。
ちなみに、サンノートの粘着式マグネットプレートは異方性マグネットを使用しているか否か明示されていません。
500gオーバーで結構ギリ
マグネットプレートのサイズ感と目安保持荷重から、電源タップをくっつけてみると良いかと思って試してみました。上写真の状態で目安保持荷重を1割ほど上回る555gです(マグネットプレート除く)。
結論から言うと、この状態で24時間耐えました。期待通りの数字と言えるでしょう。ただし、冷蔵庫のツルツルしたスチール面なら問題ありませんが、デスクワゴンのマットな粉体塗装面では割と簡単にズリ落ちてきます。
ナカトシ産業のほうはマグネットの表面がマットな感じでしたが、サンノートのほうはツルツルしていて滑りやすいのでしょう。というわけで、個人的にはナカトシ産業のマグネットプレートのほうが確実と判断しました。小さいサイズが必要な場合はカッターナイフなどで切れば良いと思います。
ちなみに、今回ご紹介した2種類のマグネットプレートともに、高温多湿の場所では使用を控えるように記載されています。なので、お風呂場で使うのには適しません。しかしながら、山崎実業の「TOWER」シリーズや東和産業の「磁着SQ」シリーズなどもゴム磁石を粘着シートで貼り付けているはずなので、必ずしも無理ではないような気がします。
まあ、ダメだったとしても100均です。こういう強力タイプの粘着式マグネットシートは普通に数百円で売られているものですから、そういうのを買うことに比べれば失敗しても懐が痛みません。
セリアで販売中の粘着式マグネットシートでいろんなものをスチール面でくっつけて、快適収納生活を送りたいものですね!
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