一時期、「セリアパトロール」というキーワードが流行りました。定期的にセリアに足を運んで新商品や魅力的な商品を探すという行動様式のことで、SNS等で報告されると瞬時にその商品が売場から消えるということも少なくなかったと思います。
Google Trendsでセリアパトロールのトレンドを調べてみたところ、2016年から2019年ほどではないものの、現在も一定のトレンドを維持しているようです(上図参照)。もしくは、セリアパトロールが一般化して、珍しくなくなったと言えるのかもしれません。
ともあれ、今回ご紹介する商品もセリアパトロールで話題になった商品のひとつで、これまで私の地元では一度も見ることができませんでした。そんなことも忘れかけていた頃に先日たまたま売場で発見!試してみたいことがあったので半ば衝動的に買ってしまいました。
※この記事は2023年2月28日時点の情報に基づいています(2023年7月24日一部更新)
ダイカットマグネットホルダー@セリア
メーカー | ナカノ |
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JANコード | 4982494325837 |
サイズ | 72×100×厚み1.5mm |
材質 | ゴム磁石 |
製造国 | 中国 |
税込価格 | 110円 |
※厚みは収納マン実測
このたび紹介するのはナカノの「貼ってはがせる吸着シート ダイカットマグネットホルダー アニマル」という商品です。ネットで調べてみると、3年ほど前(2020年初め頃)からセリアで販売されているようです。
この商品は壁面に吸着させて、ヘアピンなどの金物を磁力でくっつけることができます。一般的な粘着式とは違い、何度も貼ったり剥がしたりすることが可能。手軽なマグネットプレートとして使えます。
ちなみに、このシリーズにはペンギンや猫の形をしたものもあるみたいですが、購入時に店頭にあったのはクマだけでした。もっとも、動物の種類は明示されていないので、ひょっとするとパンダなのかもしれません。
貼ってはがせる吸着シート
貼ってはがせる吸着シートには、鏡面(平滑面)でないとくっつかない吸着タイプと、キッチンパネルなどの多少の凸凹ならOKな粘着タイプがありますが、こちらは後者です。裏面の剥離紙を剥がすとベタベタしているのが分かります。
ユニットバスなどの壁面もOK
多少の凸凹もOKな粘着タイプなので、ユニットバスの壁面やキッチンパネルにも貼り付けることができます。ただし、鏡面に比べると粘着力が落ちるようで、浮いてくることがあります。
耐荷重については明示されていませんが、約50gのハサミをくっつけてみたところ、ギリギリくっつく感じでした。ただし、マグネットシートに接する面積に依存するところが大きいと思います。ハサミの場合は接地面があまり大きいとは言えません。
耐荷重を調べてみることに
ダイカットマグネットホルダーを100均のプラ箱に貼って、耐荷重を調べてみることにしました。壁面ではなくプラ箱のほうに貼って、そこに重りを入れて様子を見ていきます。
マグネットは耐荷重1kg、吸着面は100g
この耐荷重を調べる実験は何度もやり直しを迫られました。プラ箱は約300g、そこに200mlのパック飲料を4本入れて、計1,100gの荷重をかけても1~2分間は大丈夫なのですが、吸着面がすぐに剥がれてしまうのです。
そこからパック飲料を1本、また1本と減らすも、落下するまでの時間が長くなるだけで、最終的には約300gのプラ箱さえも支えきれないことが分かり、最終的に24時間経過しても問題なく貼り付けできるのは約100gが限界だと分かりました。
つまるところ、マグネット自体は意外とかなり強力なものの、吸着力が弱くてせいぜい耐荷重は100g程度と考えたほうが良さそうです。
お風呂でスマホを見るのに便利かも
このダイカットマグネットホルダーは壁面に貼り付けて、そこにヘアピンなどをくっつけるのが基本的な使い方です。しかし、逆にスマホに貼り付けて、ユニットバスの壁面にくっつけるという使い方もできると思います。ダイカットマグネットホルダーは水に濡れても大丈夫なので、スマホが防水対応なら問題ないはずです。
先ほどの実験では吸着面の耐荷重は100g程度と結論づけましたが、1時間程度の入浴なら200g程度のスマホでも落ちないと思います(ただし自己責任でお願いします)。
シャンプーボトルはさすがに厳しいが…
私としては、ダイカットマグネットホルダーをシャンプーボトルに貼り付ければ便利じゃないかと考えていました。一般的な粘着式のゴム磁石だとシャンプーを買い替えるたびにゴム磁石も捨てることになります。しかし、吸着式のダイカットマグネットホルダーならシャンプーを買い替えたときに貼り直せばまた使えるからです。
しかしながら、およそ72×100mmという大きさのダイカットマグネットホルダーに合う大きさで、かつ100gまでのシャンプーボトルなんてありません。また、ほかにユニットバスの壁面にくっつける最適なモノを探してみましたが、これというものは見つかりませんでした。
もうちょっと吸着力が強ければ良いのに残念です。
調味料ポットをくっつけるには良いかも
他方で、たとえば調味料ポットを冷蔵庫やタカラスタンダードのキッチンパネルにくっつけるのには良いかもしれません。一般的な粘着式のゴム磁石は調味料ポットを洗うときに剥がさないといけない場合があり、そうするとゴム磁石を買い直す必要性に迫られます。しかし、吸着式ならその必要はなく、貼り直しが可能です。
もっとも、これも耐荷重を100g程度に抑えないといけないのが難点です。
というわけで、ナカノのダイカットマグネットホルダーの磁力は強いものの、吸着力が思ったよりも弱いのは期待外れでした。壁側に貼るにせよ、モノの側に貼るにせよ、耐荷重は100g程度までと考えたほうが良いでしょう。
それでも、何度も貼ったり剥がしたりできるゴム磁石というのは、使い方によってはとても便利です。以前に試した万能ジェルパッドなどと違って壁から剥がしたり位置を調整するのが楽だからです。
できれば動物の形とかじゃなくて四角形で、もうちょっと吸着力を強化したものを販売してもらえると、もっと可能性が広がるように思います。
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