先日、パナソニックの「パーソナルメモリーマネージャー」発表の折りに、写真データを家族で共有できる方法を検討しました。
その記事で「Amazon Cloud Drive(アマゾン・クラウド・ドライブ)」にも触れましたが、1月21日にAmazonが「プライムフォト」のサービスを開始したので、早速、写真データの管理や家族との共有に有効かを試してみることにしました。
※この記事は2016年1月24日時点の情報に基づいています
「Amazonプライムフォト」とは?
もともとの「Amazon Cloud Drive(アマゾン・クラウド・ドライブ)」はオンライン・ストレージ・サービス(いわゆるクラウド)で、5GBまで無料、50GBで年間2千円の費用で、写真データを預かってくれるサービスです。年会費3,900円(税込)を払ってプライム会員になっている人は容量無制限で無料で利用できるというのがAmazonプライムフォトなのです。
即日配送の「お急ぎ便」、月に1冊の電子書籍が無料で読める「Kindleオーナーライブラリー」、映画見放題の「プライムビデオ」、音楽聴き放題の「プライムミュージック」に加えて、新たに追加された写真データ溜め込み放題のサービスというわけです。
Googleフォトとの違い
似たようなサービスに「Googleフォト」があります。Googleフォトは無料のGoogleのアカウントさえ持っていれば基本的には誰でも使えます。一方、プライムフォトはプライム会員に限られ、プライム家族会員は対象となっていません。
また、プライムフォトはフルサイズの写真データを無制限で保存できるのに対し、Googleフォトは15GBまで無料、それ以上はたとえば100 GBで月額1.99ドルの料金が掛かります(フルサイズでなければ基本的には何枚でも無料)。
ちなみにアマゾン・クラウド・ドライブは、プライム会員でなくても5GBまで無料で使うことができます。
プライムフォトは家族の写真データ共有には向いていない
我が家の場合、プライム会員となっているのは私だけです。私名義のアカウントでプライムビデオなどを利用しているため、妻がプライム会員になるメリットはあまり感じません。
そのため私一人がせっせとプライムフォトに写真を溜め込んでも、妻が利用しなければ、家族で写真データを共有するには向いていないと言えます。
写真データが正常にアップロードされない
それよりもそもそもの話として、プライムフォトには重大な欠点がありました。スマホの写真データが正常にアップロードされないのです。一部の写真データがアップロードされず、にっちもさっちもいかなくなりました。いくら高品質なサービスでも、これではまったく使い物になりません。
なおこの現象はアンドロイド版の話であって、iOS版やAmazon App Store版であれば問題がないのかもしれません。
アマゾンTVで家族に写真が丸見え
プライムフォトを利用すると、アマゾンTVでも写真を見ることができます。ただこれは良し悪しで、仕事で撮影した写真も家族に丸見えになってしまうのです。もちろん自動アップロードの設定をせず、個別にアップすればそういった問題は回避できます。しかし、こういうサービスは自動アップロードできるからこそ便利なのであって、手動でやるなら他の方法を考えるでしょう。
そんなわけで、プライムフォトの利用は無料ですが、私はすぐに利用を中断しました。ほか、プライムフォトではデスクトップ版アプリも利用できるのですが、パソコンの写真フォルダ全体をアップロードするよりほかなかったので利用しませんでした。
つまるところ、プライムフォトは個人で利用するには優良なサービスと言える部分があるものの、家族で写真データを共有したり複数の端末で利用するにはちょっと配慮が欠けると感じました。
そう考えると、パナソニックのパーソナルメモリーマネージャーはよくできていますね。もっとも実際に使ってみないと何とも言えないのが難点ですが…。
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