「洋服を掛ける場所が足りない」、「クローゼットがもっとあれば…」というときに用いられることが多いのが、伸縮式のクローゼットハンガーラックです。ネット通販が普及した現在も主にカタログ通販会社で販売されていることが多いと思います。
一般的なクローゼットと違って折れ戸ではなくカーテンですが、洋服にホコリが被らない(少なくともそう期待されて)購入されることが多いです。しかしながら時代の変化とともにクローゼットのあるお宅が増えたからか、その選択肢は少なくなりつつあるようです。
さらに、カーテンが付いていないものも増えてきています。不織布のカーテンは開け閉めしにくいですし、ホコリっぽくもなります。
ほとんど着ない洋服を処分して、よく着る洋服に厳選すれば、ホコリを被る暇はありません。また、カーテンがないほうが洋服を一覧しやすいうえに、サッと出してパッとしまえます。収納のプロとしては、ようやくそのことに気付いてくれる人が増えたかとしみじみ思うところです。
※この記事は2023年10月19日時点の情報に基づいています
ベルメゾン・突っ張りウォークインクローゼットハンガーラック
ベルメゾンの新商品「突っ張りウォークインクローゼットハンガーラック」もそんな傾向を踏まえた仕様となっています。側板も天板もカーテンもなく、洋服を一覧できて、サッと出してパッとしまうことができます。
幅111~200cmに伸縮するワイドタイプと、幅140~250cmのスーパーワイドタイプがあります。いずれも天井に突っ張って転倒対策を講じることができるので安心です。
しかしながら、パイプハンガーの高さを変えることはできません。また、右半分は下のほうに横桟がなく、これではグラつきが生じかねません。にもかかわらず、タイプにより税込31,900~36,900円という価格はちょっと高いのではと思いました。
ルミナスラックのほうが良いのでは?
そう考えると、「ルミナスラック」を選んだほうが良いのではないかと思います。ルミナスラックならサイズバリエーションが豊富なうえ、幅方向の連結も可能です。ハンガーパイプを2段にしたり、コの字バーで足元を補強することもできます。天井突っ張りパーツはもちろん、キャスターを取り付けることもできます。
組み替えやオプションパーツの追加も可能。180cm程度のスペースに置くなら「ルミナス互換ワードローブ」2台で約1.2万円くらいからで済みます。これに「延長用突っ張りポール」を2セット購入すると倍ほどになってしまうので、「突っ張りテンションラック」にポール2本とハンガーポール2本などを組み合わせるかたちでも良いでしょう。
そもそも天井を突っ張る意味ある?
ルミナスラックに天井突っ張りパーツを取り付けると割高になってしまうのですが、そもそも私は天井を突っ張る必要があるのかと思います。
地震大国に住んでる以上、その対策をする必要があるのは当然です。しかし、こういうラックを置きたい場所の真上に天井下地があるなんてレアケースです。天井下地がないところを下から突き上げれば天井が持ち上がるだけで、地震が起きたらひとたまりもありません。
なので、個人的には北川工業の「スーパータックフィット パイプ家具用」(上写真)を壁に貼り付けるほうが安心だと思います。もちろん、ネジ穴を開けても良い木質壁やコンクリート壁の前に置くならネジなどで固定するほうがベターです。
カタログ通販のクローゼットハンガーラックがダメと言うつもりは毛頭ありません。しかし、カーテンが必要ないのであれば、ルミナスラックなど選択肢はたくさんあると思います。特にルミナスラックはサイズや色やパーツの選択肢が豊富ですし、予算に合わせて選ぶこともできます。おまけに頑丈で組み替えや拡張も可能です。
別に天井に突っ張る必要はないし、突っ張ってもあまり意味がないんだと思えば、さらに選択肢は広がります。そうすると、「なんだ。身近な商品で良いじゃない。」ってことになるんですよね。定番の商品のほうが概してコスパが良いというメリットもあります。
いろんな収納グッズや家具を見て、最適なものを選ぶようにしましょう。
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