先月(11月)13日以降、ニトリは「生活応援」と題して最大1653アイテムを値下げ販売中です。しかも家具配送料は無料(一部除く)、さらにアプリ会員は110円につき3ポイント進呈中の大盤振る舞い。
こりゃあすごい売上アップになるだろうなと思っていたのですが、フタを開けてみれば12月(11月21~12月20日)の月次売上は前年比で既存店89.9%、全店でも92.2%にしかなりませんでした。客数が既存店88.4%、全店92.4%で、客単価がほぼ変わらなかったことから、値下げに反応したお客さんが想定以上に少なかったということだろうと思います。
商売って難しいなーと改めて思うわけですが、一方で好調なのがいわゆる100円ショップです。ダイソーは月次売上を公表していないものの、セリアとワッツは概ね前年超え、キャンドゥはほぼ前年並みをキープしています。
冷静に考えれば、ニトリや無印良品の売れ筋商品を100円ショップがそれよりも安い価格で投入してくるのですから、消費者にとってはさほど魅力的とは感じられないかもしれません。今回ダイソーが投入した商品もまさにそのパターンと言えるのではないでしょうか。
※価格および仕様はすべて2021/12/23現在
ダイソー・整理ボックス
300円プラ収納3
JANコード | 4549131948677 |
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税込価格 | 330円 |
外寸(mm) | 188×282×145 |
内寸(mm) | 183×277×142 |
材質 | ポリエチレンテレフタレート(PET) |
製造国 | 中国 |
200円プラ収納12
JANコード | 4549131948684 |
---|---|
税込価格 | 220円 |
外寸(mm) | 98×282×145 |
内寸(mm) | 93×277×142 |
※材質および製造国は同上のため省略
このたびダイソーが投入したのは誰がどう見たってニトリの整理バスケット「Nブラン」にソックリな「整理ボックス」です。Nブランと比較すると肉厚ではなく、持ち手の穴も四角っぽい感じですが、側面に設けられた切り欠きはNブランにとても似ていると感じます。
今のところ上記2サイズしか店頭で確認できていません。しかしながら、商品番号を見る限り、ほかにもサイズバリエーションがありそうです。
カラーボックスに最適なサイズ
実はサイズもちょっと違います。Nブランは奥行255mm、ダイソーは282mmで、ダイソーのほうが一般的なカラーボックスによりフィットしやすい奥行となっています。
大きいほうは1段に2つ並ぶ大きさ、小さいほうはその半分の大きさとなっています。なお、積み重ねできる形状ではありません。
レトルト食品の収納に
大きいほうにレトルト食品とスパムの缶詰を収納するとこんな感じ。ファイルボックスのワイドサイズに収まらない大きさのモノを収納したいときに便利な大きさと言えるでしょう。
500mlペットボトルの収納に
小さいほうには500mlのペットボトル4本がギリギリ収まります。大きいほうなら2列で8本という計算です。なお、500mlでも収まらない形状のものも少なくないのでご注意ください。
Nブランとの比較
ニトリ・Nブラン | ダイソー・整理ボックス | |
---|---|---|
M | 449円 | 330円 |
170×255×135 | 188×282×145 | |
S | 349円 | 220円 |
85×255×135 | 98×282×145 |
※上段=税込価格、下段=外寸(mm)
改めてニトリの整理バスケットNブランとダイソーの整理ボックスを比較してみましょう。いずれも材質はPET、製造国は中国です。
前述の通りNブランのほうが肉厚ですが、ダイソーのほうが一回り大きいサイズです。そして、価格はダイソーのほうが安い。大きいほうは約27%、小さいほうは約37%も割安です。
個人的には、Nブランは肉厚で丈夫ながら過剰スペックのようにも感じるので、ダイソーのほうが割安で十分じゃないかと思います。ただし、重いモノを収納する場合はNブランのほうが安心して使えるでしょう。
あとはダイソーのほうのラインナップが気になるところ。ひょっとしたらNブランのようにフタが登場するかもしれませんし、そうすると積み重ねも可能となります。また、引出しを仕切るのに便利な整理トレーが登場する可能性もあるものの、さすがにその展開はニトリに睨まれるんじゃないかと思ったりもします。
いやー、どうなるんでしょう。今後の展開がちょっと楽しみです。
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