前回は一人暮らしにオススメのハンガーラックを紹介しました。今回は畳んで洋服を収納する引出しについて考えてみたいと思います。
洋服を畳んで収納する引出しには主に2パターンがあります。
- 1杯ずつ独立した引出式衣装ケース
- 多段式のワイドチェスト
それぞれのメリットとデメリットをまとめてみましょう。
※この記事は2017年4月6日時点の情報に基づいています(2023年7月31日一部更新)
引出式衣装ケースのメリットとデメリット
メリット
- 引越しのときにそのまま運べる
- レイアウトや模様替えが容易
- 積み上げるだけで引出しを増やせる
- クローゼットにも収められる
デメリット
そのままだと中身が丸見え- 天板の強度が弱くて変形しやすい(ものが多い)
- クローゼット用の奥行約55cmは大きすぎる場合も
ワイドチェストのメリットとデメリット
メリット
- 天板が丈夫で上にモノを乗せやすい
- 幅広ならインテリア的にスッキリする
- 幅広なら洋服を出し入れしやすい
- 中身が丸見えにならない(ものが多い)
デメリット
- 引越しの際は洋服を出さないと運べない
- 引出しを増やすことができない(ものが多い)
無印良品の「引出式横ワイド」
以上、メリットとデメリットを精査すると、概ね、引越しやレイアウトの可変性を考えると引出し式衣装ケース、見た目重視ならワイドチェストがオススメと言えるかと思います。しかしながら、一人暮らしの場合は今後も引越しの可能性が高いでしょうし、そうなるとなおさらレイアウトに自由度が欲しいところだと思います。とは言え、クローゼット用の引出し式衣装ケースでは奥行がちょっと大きすぎます。
そんなときは無印良品の「ポリプロピレン収納ケース 引出式横ワイド」(上写真)がオススメ。奥行44.5cmでクローゼット用に比べて圧迫感が少なく、幅広で洋服の収まりも良いです。
一般的に幅が狭い引出式衣装ケースに洋服を収めると、洋服や下着の種類ごとに引出しをいくつも開け閉めする必要に迫られます。その点、幅が広いワイドチェストなら何度も引出しを開け閉めする必要がないうえに、洋服を一目で選びやすいというメリットがあるのです。
いろいろ欲張ると「カバゾコ」
しかし、無印良品の引出し式衣装ケースには半透明しかないため、中身が見えてしまうことが気になる方もいらっしゃいます。他社には不透明のものもありますが、奥行45cm以下で探すと皆無です。
そんなときは天馬の「カバゾコ」がオススメです。上写真はクリア色ですがホワイト色やクリアブラウン色なども選べるので、中身が見える心配は少ないです。カバゾコは奥行が40cmなので部屋に置いても圧迫感がありません。幅が30cm、45cm、60cmから選べるので、スペースや洋服の大きさに合わせて組み合わせを選ぶことができます。
また、同社「カバコ」と組み合わせて使うこともできます。カバコは常時フルオープンにして使うこともできるので、普段は開けっぱなし、来客時は隠してしまうということも可能です。
カバゾコ、カバコとも、別売のキャスターを取り付けることもできます。なお、いずれも原則として3段までしか重ねられないことになっていますから、その点はご注意ください(天馬の基準は厳しくてフィッツケースなどもすべて3段まで)。
ちなみに、引出式衣装ケースの奥行には主に、浅めの約40cm、整理タンス同様の約45cm、クローゼット用の約55cm、押入れ用の約65~70cm程度のものがあります。ワンルームの部屋の中に置くなら約40cmまたは約45cmが収まりが良いと言えるのですが、できるだけ部屋を広く見せたいなら約40cm、できるだけたくさん洋服を収めたいなら約45cmを選ぶのがベターです。
また、引出式衣装ケースは幅40cm前後のものがほとんどで、ワイドチェストは幅55~80cm程度が一般的です。ワイドチェストの幅は設置スペースに合わせて選ぶのが基本ですが、コンパクトなほうがレイアウトがしやすく、ワイドなほうが部屋がスッキリとした印象になると言えるでしょう。
最近は収納用品の選択肢が増え、引出式衣装ケースとワイドチェストを選ぶか、もしくは前述のような商品を選ぶか、ますます悩ましくなってきました。無印良品と天馬ならラインナップも豊富なので、コスパ重視なら無印良品、品質重視なら天馬からまず検討してみるというのも良いと思います。
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