前回紹介したtechnologicの万能ジェルパッド「ココピタ」は、個人的にはまったく期待外れの商品でした。壁面にリモコンなどを手軽に貼って剥がせるのは便利とは言え、基本的にツルっとした壁面でしか使えず、それなら他の方法を使ったほうが確実だと感じたからです。
ココピタは価格が決して安くないというのもネックです。2枚入りで税込972円(2018/5/20購入時)ですから、1枚あたり500円近くもします。
※この記事は2018年5月29日時点の情報に基づいています
Fixate gel pads
そこで、ココピタと一緒にアマゾンで類似品の「Fixate gel pads(フィックスエイト・ジェルパッド)」を買ってみることにしました。購入時(2018/05/20)、4枚入りで税込440円で、1枚あたり110円。4枚でココピタ1枚分くらいの価格という計算です。
ココピタとフィックスエイトの比較
とりあえず、壁紙にココピタ(左)とフィックスエイト(右)を貼って比較してみます。パッと見た感じは、ロゴがなければ見分けがつかないほど違いがありません。
ココピタのほうがシッカリ
しかし、触った感じが微妙に違います。ココピタのほうがちょっとシッカリとしている印象です。
フィックスエイトのほうが柔らかい
ココピタに比べるとフィックスエイトのほうが柔らかくて、壁面に良く貼り付く印象です。ただ、それも善し悪しで、リモコンなどを貼り付けると、リモコンと一緒に剥がれてしまったりします(苦笑)
リモコンを貼り付けて比較
それぞれにエアコンのリモコン(約100g)を貼り付けて比較してみました。しっかり貼り付いていると感じたのですが、3時間ほどして先にココピタのほうが剥がれ落ちてしまい、それから30分もしないうちにフィックスエイトのほうも剥がれてしまいました。
良くも悪くも、性能的には同程度と言えるでしょう。いずれも基本的には壁紙には使えないと思ったほうが良いですね。
これ以外にも、色んな場所に色んなモノを貼り付けて比較してみましたが、つまるところフィックスエイトはココピタと特性がほとんど変わらず、同じような結果しか得られませんでした。結局、スチール面やプリント合板など、ツルっとした面でしか安定せず、貼り付けるモノも表面がツルっとしていなければいけません。
フィックスエイトはアマゾンの商品ページで”粘着力はおよそ2Kg程度、保持力は1Kg”と書かれていますが、絶対にそんなには強力ではありません。ココピタ同様、耐荷重は1枚あたり250g前後が目安と言えるでしょう。
強いて言えば、ココピタのほうが少しシッカリしていて耐久性が高いように感じます。また、フィックスエイトはリモコンなどと一緒に剥がれてしまいやすいので、その点ではココピタのほうが優れているような感じもします。
そういう点も含めて、個人的には「本家」を信頼したい気持ちはありますけど、両者を比較検証した結果で言えば性能はほとんど変わらず、それならば価格が安いフィックスエイトのほうが「買い」だと思います。
いずれにしても期待したほど使い勝手が良いものではないので、安いほうで試してみるのが良いのではないでしょうか。
2019/02/01追記:
8ヶ月以上経ってからフィックスエイトを取り出して使おうとしたところ、円形2枚のうち1枚は少し硬くなっており、台紙フィルムから剥がすときに千切れてしまいました。
2枚とも同じように保管していたはずなのに1枚だけが変質するなんて不思議ですが、やはり値段相応だったということでしょうか。ちなみに、ココピタはまったく変質していません。
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