石膏ボード壁用のフックと言えば、東洋工芸の「ハイパーフック・かけまくり」です。ワンプッシュで簡単に壁に取り付けができ、抜いてもキズがあまり目立つ心配がありません。
かけまくりは無印良品の「壁に付けられる家具」にも使われていますが、かけまくりの発売初期から私は大のお気に入りで、玄関、リビング、ダイニングなど、家中のいたるところで使っています。
ただ、私としてはかけまくりを抜いた痕は気にならない程度なんですけど、気になる人もいるようです。そんな方には若林製作所の「壁美人」をオススメしています。
壁美人はホッチキスで石膏ボード壁に固定するという仕組みですので、かけまくりよりもさらにキズが目立ちません。もっとも、たくさんのステープルを使いますので取り付けが面倒なうえに、細かいけれどもキズが目立つようにも思います。また、関連パーツが豊富で用途は広いんですけど、いかんせん価格が高すぎるのがネックです。
壁美人のシリーズにはもうちょっと簡易な「掛け時計用フック」というのもあってこちらはもうちょっと手軽な値段なんですけど、いかんせんステープルがむき出しになるため壁掛け時計や額縁のようにフックが隠れる位置でないと使うのが難しいという欠点もあります。
そんなわけで、もうちょっと手軽な価格で購入できるホッチキスで固定可能なフックが登場しないかなーと思っておりました。そうしたら、ウェルスジャパンが「キズが超小さいフック」というのを発売したんですね!
ウェルスジャパン・キズが超小さいフック
ウェルスジャパンと言えば、こちらでも以前に紹介した「突っ張り棒が落ちない君」を作っているメーカーです。突っ張り棒が落ちない君もホッチキスを使って石膏ボード壁に固定する商品で、突っ張り棒の落下防止に役立つ画期的なものです。
そんなウェルスジャパンが作ったのが、突っ張り棒が落ちない君と同じ構造の「キズが超小さいフック」というわけですね。6個セットで795円ですから1個あたり約133円とお手頃価格なので、壁美人よりも気軽に使えると思います。また、クレファーの掛け時計用フックと違ってステープルが丸見えになりませんから、カレンダーを掛けたりするのにも使いやすいと思います。
正直に言うともうちょっとスッキリしたデザインだったら良かったのになーと思うところもありますが、十分な強度を確保しつつ、1つの金型で効率良くコストを抑えて作るためには致し方なかったのでしょう。
「キズが超小さいフック」はたぶんウェルスジャパンが持っている特許をベースに作られているので、同じ仕組みの石膏ボード壁用フックは他社からは今後20年近く登場しないと思います。しかし、壁美人の特許を持つATZMやウェルスジャパンの特許を侵害しない方法で、ホッチキスを使った石膏ボード壁用フックが登場する可能性はあるでしょう。これからも同じジャンルの商品が続々と登場すると良いですね!
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