我が家で使っているパナソニックのハイブリッド方式除湿乾燥機(F-YHE120)がリコールの対象となりました。かれこれ10年以上も使っているのに2万円で引き取ってくれるというのですから、パナソニックの手厚い対応には驚かされます(購入時は確か6万円台)。
「これは次もパナソニックの除湿乾燥機を買うしかない!」と私は即座に思ったのですが、妻はあっけらかんとして「じゃあ次は私が欲しいと言ってたアイリスオーヤマの除湿機にしよう♥」と言うのです。
我が妻ながら仁義も何もないなと恐ろしく思ったものの、いかんせんリコールのためパナソニックの除湿機の在庫がまったく見当たりません。ここは大人しく妻に従ってアイリスオーヤマの除湿機を買い求めることにしました。
※この記事は2023年6月19日時点の情報に基づいています
アイリスオーヤマ・IJD-I50-WH
というわけで、こちらが新しく我が家にやってきたアイリスオーヤマの「サーキュレーター衣類乾燥除湿機 IJD-I50-WH」と、返品前のパナソニックのハイブリッド方式除湿乾燥機です。
スペックの比較
メーカー | アイリスオーヤマ | パナソニック |
---|---|---|
品番 | IJD-I50 | F-YHE120 |
サイズ | W287×D234×H640mm | W370×D225×H570mm |
重量 | 7.8kg | 13.5kg |
除湿方式 | デシカント式 | ハイブリット方式 (コンプレッサー+デシカント) |
定格除湿能力※ | 5L/日 | 10L/日 |
除湿可能面積の目安※ | 木造:10平米(6畳) プレハブ:16平米(10畳) 鉄筋:21平米(13畳) |
木造:21平米(13畳) プレハブ:32平米(19畳) 鉄筋:42平米(25畳) |
消費電力※ | 590W | 最大720W |
タンク容量 | 2.5L | 3.2L |
製造国 | 中国 | 中国 |
購入時価格 | 20,861円 | 6万円台? |
※パナソニックは60ヘルツの場合
大きさはパナソニックに比べて幅はスリムに、高さは高くなりました。それよりも大きく違うのは重量で、約半分になり持ち運びしやすくなっています。一方で、パナソニックのようにキャスターは付いていません。
パナソニックはコンプレッサー+デシカントのハイブリット方式だったところ、アイリスオーヤマはデシカント方式のみです。そのため、価格は安いものの、夏場の使用にはあまり向いていません。
それを補うためにサーキュレーターが付いています。このサーキュレーターがどこまで衣類の乾燥に役立つかが今回のポイントと言えるでしょう。
なお、アイリスオーヤマのサーキュレーター衣類乾燥除湿機にはもっと上位の機種がありますが、我が家では約1.5畳のドライルームで使用するため、もっとも除湿可能面積が狭いモデルをチョイスした次第です。
洗濯物がなかなか乾かない!
妻の期待を受けて購入したアイリスオーヤマのサーキュレーター衣類乾燥除湿機でしたが、結論から言うとこれは失敗でした。デシカント式が得意とする気温が低い時期ではないことも影響している可能性はあるものの、洗濯物がなかなか乾かないのです。
パナソニックの除湿機を使っているときは4時間もターボで稼働すればだいたい乾きました。しかし、アイリスオーヤマでは感覚的に言うと半分くらいしか乾きません。特にカットソーの脇の部分がまったくと言って良いほど乾かないのです。
置き方や設定を色々変えてみたところ、サーキュレーターの首を振れば、洗濯物がゆらゆらと動いて向きが変わり、比較的乾きやすいことが分かりました。それでも残念ながら満足できるレベルではありません。
ちなみに、サーキュレーターは水平方向に最大90度首振りしますが、上下方向には手動でしか動きません。自動で上下に動けば良かったのになー。
タンクを外すと水がポタポタ漏れる
あと、こちらの除湿機は使い終わって水タンクを外すと、上写真矢印のところに水がポタポタと溜まるのです。使い終わってからすぐではなく数時間ほど放置しても同様。パナソニックのときはこんなことはありませんでした。
アイリスオーヤマもそうなることは分かった上で、水受けとして凹みを設けているんでしょうね。ともあれ、移動させるときに床に水をこぼしてしまうので困ります。
タンクの着脱がしにくい
水タンクについては他にも不満があります。水タンクは底面の2本のレールに沿ってハメ込むのですが、水タンクを上に置くとレールが目視できないのでなかなかセットできません。また、セットしたつもりが上写真のようにちゃんとハマっていないことが多々あります。
つまるところ、作りがチープすぎるんですよ。
電源コードはセリアのフックで固定
ちなみに、電源コードはパナソニックの除湿機に使っていたスルガの「配線コードフック」を移植して束ねることにしました。メーカーとしては電源コードは束ねて欲しくないところなんでしょうけど、使い勝手のことを考えると改良して欲しいところですね。
なお、動作音に関してはパナソニックの除湿機と比べて大きいとも小さいとも言えないかなというレベルです。また、熱に関してはやはりデシカント式なので夏場に暑くなるのはちょっと気になります。
総じて、アイリスオーヤマのサーキュレーター衣類乾燥除湿機を買ったのは失敗でした。良かったのは軽いことだけ。やはり安いのにはそれなりの理由があることを痛感した次第です。
これが壊れたら次はパナソニックのハイブリッド式除湿乾燥機を買いたいと思います。
コメント
はっきり言って勉強不足。
妻の言いなりで即決し、使ってからの比較や使い心地の感想なだけ。
ドライルームで使うと言ってるんだから、衣類乾燥に特化したハイブリッドを選ばないといけない所。それで旧製品と比べて、ここまで良くなっているという感想の方が良かったかと。
デシカントは部屋の湿度を保つ目的で選ぶ物。と。
早々に売りに出してハイブリッドを買う方がストレスなく使えると思いますが。
無駄な買い物しましたね。
さきりんさま
ご指摘の通りでお恥ずかしい限りです。
ただ、これまでもアイリスオーヤマの加湿器を3回に渡って買い替えたくらいなので、決してアイリスオーヤマに対してネガティブな印象を持っているわけではありません。
水タンクの作りがチープすぎたのと、タンクを外してから水がポタポタ漏れるのと、何より洗濯物の乾きが悪すぎるのは、完全に想定外でした。
サーキュレーターがデシカント式のウィークポイントを補ってくれるかと期待したんですけど、過剰な期待だったということですね。
Panasonic信者寄りの辛口コメントで失礼しました。
ショッピングサイトの口コミ見ると衣類が乾いて良かったの評価も有り、条件が悪かったのかもですね。違う条件での比較もお願いします。
さきりんさま
とんでもございません。
私も家じゅう何でもパナソニックと申しておきながらアイリスオーヤマの家電もたくさん使ってます。
言い訳かもしれませんが、自分がこれまで使った経験を元にバイアスが掛かるのは避けられないことだと考えております。
(ちなみに、個人的にシャープとソニーはどうやっても相性が悪くてダメです・苦笑)
今のところ別条件での検証をおこなう予定はありませんが、また気付いたことがあったり、別の製品と比較する機会があれば、また折りに触れたいと思います。
俺が買ったやつは1ヶ月持たずしてエラー頻発でマジ使えんかった
壊れたらまた報告よろん
mさま
それはお気の毒です。
ウチももう1ヶ月が経ちますが、毎日使っているわけではないので現時点では何とも言えません。
ただ、以前にアイリスオーヤマの加湿器が保証期間内に壊れたときは新しいものと交換してくれたので、その点は安心だと思っています。
壊れたり、また気付いたことがあれば追記させてもらいます^^
こういう悪かったところのレビューは助かります。
キロさま
ありがとうございます^^
見当違いなことを言っていることもあるとは思いますが、ネガティブな面も正直に書くようにしています。
すごく評判の良い除湿機なのでサーキュレーターとの相乗効果にかなり期待したものの、それほどではなかったという感じですね^^;