昨日4月9日未明に、島根県西部を震源とする最大震度5強の地震が発生しました。被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。
被災地にお住まいの方におかれては、今後の余震が気になるところだと思います。また、それ以外の地域でもたびたび地震が発生していますから、不安を感じておられる方も多いと思います。
そうでなくとも忘れた頃にやってくるのが地震ですから、できる限りの準備はしておきたいものです。避難する際に持ち出す食料品などの準備も大切ですが、まず家具が倒れてこないように対策しておかなくてはなりません。
※この記事は2018年4月10日時点の情報に基づいています
北川工業・スーパータックフィット
収納家具の地震対策としてオススメしたいのが北川工業の「スーパータックフィット」です。
家具転倒防止策としては突っ張り式のほうがメジャーですが、突っ張り式は見た目が悪いばかりか、天井を持ち上げてしまう可能性があるので効果に疑問があります。その点、スーパータックフィットはコンパクトなL字型のため見た目を損なわず、シッカリと壁に固定することができます。
しかも、スーパータックフィットは粘着テープで壁紙や家具に貼り付けるのではなくゲルマットで吸着させるため、壁紙や家具を傷める心配がありません。よって、賃貸住宅はもちろん、壁にネジ穴を開けたくないというお宅でも使うことができます。
1年使用後でも問題なし
以前にスーパータックフィットを設置してからちょうど1年が経ちましたので、壁紙などに損傷がないか確認するために剥がしてみました。すると、上写真の通り、壁紙はまったくの無傷でした(スーパータックフィットの上のエリアが貼り付けていた位置です)。
ちなみに、壁紙はホームセンターでも売られているようなもっともグレードの低いものです。もっとも、低級品で大丈夫だから高級品なら安心とは言えませんが。
木製家具でも安心
家具側もまったく問題ありませんでした。いずれもウレタン塗装を施したナラ突板で、左がスーパータックフィットを貼っていないもの、右が貼ったものです。
スーパータックフィットを剥がしても、塗装面が剥がれたり変質する様子はまったくありません。
もっとも、ウレタン塗装は変質に強い特性がありますので、ラッカー塗装や無塗装の場合は表面を傷める可能性はあります。しかしながら、ラッカー塗装や無塗装の家具はその程度のものとも言えますし、なにより命には代えられません。
通常はMサイズでOK
スーパータックフィットをオススメしていると、サイズの件でご相談を受けることが度々あります。スーパータックフィットには3つのサイズバリエーションがあるのです。
品番 | 重量目安 | 壁面との隙間 | amazon価格 |
---|---|---|---|
TF-M | 60kg | 30mm以内 | 1,763円 |
TF-L | 60kg | 70mm以内 | 1,991円 |
TF-LL-N | 100kg | 70mm以内 | 2,691円 |
※amazon価格は2018/04/10現在
上表もしくは北川工業のホームページに書かれて通り、基本的には耐え得る家具の重量と、壁面との隙間に応じて選ぶようになっています。一般的な木製書棚なら「TF-M」、冷蔵庫など壁面から距離がある場合は「TF-L」、それよりも重量や奥行きのあるものには「TF-LL-N」と考えれば良いのではないでしょうか。
なお、「TF-M」と「TF-L」は上下方向の揺れを逃がす構造になっているのに対し、「TF-LL-N」はそのような構造にはなっていません。なので、個人的には壁面と家具との距離だけで「TF-M」または「TF-L」を選べば良いのではないかと考えています。
以前に比較した同様の2商品のうち、サンワサプライの「耐震ストッパー QL-78」はすぐに壁から剥がれてしまい、「耐震ストッパーT型 QL-59」は逆に粘着力が強力すぎて壁紙が剥がれてしまいました。その点、スーパータックフィットは1年後も問題なく使えており、安心してオススメできると言えます。
アマゾンのレビューでも、熊本地震の2度の大きな地震でギリギリまで耐えたと報告されているので、まず間違いないのではないでしょうか。
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