収納の問題
押入れの下段の右下のエリアに収める引出式衣装ケースとして適切な組み合わせを以下の3つの選択肢から選んで答えなさい。
1. 高さ180mmの引出式衣装ケース×6個(3段重ねで2列)
2. 高さ230mmの引出式衣装ケース×4個(2段重ねで2列)
3. 高さ300mmの引出式衣装ケース×4個(2段重ねで2列)
なお、下記の通り条件があるものとする。
- 押入れの右下のスペースは幅840×奥行840×高さ620mm
- 婦人物のTシャツ、カットソー、カーディガンを収める
- 基本的に普段着ばかり
- 洋服をたくさん収めつつ選びやすくしたい
- 別途、キャスターを取り付ける予定はない
解説と答え
3つの選択肢を見ると、もっとも多くの引出しを収めることができるのは1.の高さ180mmの引出式衣装ケースを使った場合です。また、もっとも空間に無駄がないのは、3.の高さ300mmの引出式衣装ケースです。逆に言うと、2.の高さ230mmの引出式衣装ケースを使った場合、引出しの数が少ないだけでなく、空間にも無駄が生じやすいと言えます。しかしこの場合、もっとも適切と言えるのは、2.の高さ230mmの引出式衣装ケースを使った組み合わせなのです。
なぜ2番が最適と言えるのか、順番に見ていきましょう。まずポイントは、「基本的に普段着ばかり」で、「洋服をたくさん収めつつ選びやすくしたい」というところです。引出しの中にTシャツなどを積み重ねて収納する方法もありますが、そうするとたくさん収めることも選びやすく収納することもできません。この場合、Tシャツなどを小さく畳んで立てて並べていくのが理想に適っていると言えます。そうすると高さ180mmの引出しでは浅すぎ、同じく300mmでは深すぎです。230mmくらいがちょうど良いと言えるでしょう。
もう一つのポイントは、「婦人物のTシャツ、カットソー、カーディガンを収める」ということです。下着なら高さ180mmの引出し、フリースやセーターなら高さ300mmの引出しが良いと言えますが、Tシャツなどの場合は高さ230mmの引出しが最適と言えます。
それでも、高さ230mmの引出しでは引出しの数が少ないし、押入れの空間に無駄が生じることに、疑問を感じる人も多いかもしれません。しかし、収納ではとにかく使いやすいことが一番大事なのです。引出しが浅すぎても深すぎても、Tシャツを選びやすい状態でたくさん収めることはできません。また、使い勝手よりも空間を埋めることを優先しても意味がありません。収納は穴埋めゲームではないのです。
まず、自分が使いやすいことを第一に考えましょう。次に何を収めるか。最後にスペースに合わせることを考えるのです。収納の基本はそうやって、人→モノ→場所の順番で考えることが大切です。
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