まるでIKEAのカラックス!?ニトリのパーティション「プレフェ」

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IKEA(イケア)の「KALLAX(カラックス)」は一般的にグリッドシェルフと呼ばれる棚の中でもっともメジャーな商品のひとつです。見た目がシンプルでスタイリッシュなだけでなく、A4ファイルの収納が可能で、オプションパーツを使った拡張も楽しめるといった点が人気の秘訣と言えるでしょう。

もちろん、カラックスのようなグリッドシェルフはIKEAの専売特許というわけではありません。無印良品やイオンにもあります。

でも、ニトリにこんなのがあったというのは私も今まで気づきませんでした!

※この記事は2021年6月8日時点の情報に基づいています(2022年10月9日一部更新)

 

ニトリ「パーティション・プレフェ」

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ニトリが扱うカラックス似の商品は「プレフェ」と言います。これまでほとんど話題に上がったことがなかったのですが、2019年に発売されたようです。

組み合わせフリーデスクの商品群のひとつ?

ニトリには以前からプレフェという組み合わせフリーデスクのラインナップがあります。IKEAでも取り扱っているような、天板、脚、ワゴンを自由に組み合わせられるデスクです。

ただ、カラーバリエーションはパーティションがホワイトウォッシュ、ライトブラウン、ミドルブラウンの木目3色に対し、デスクやワゴンはライトブラウン、ミドルブラウン、ホワイト、ブラックの木目4色。棚板の高さがデスク天板と揃っているわけでもなく、商品名以外はあまり関連がなさそうです。

プロモの引出しや扉が使える

ニトリのプレフェには同社の「プロモ」シリーズのキューブボックス引出しタイプ(上写真)やドア(扉)タイプをセットして使うことができます。こういう使い方ができる点はカラックスに似ていると思います。

カラックスとの違い

プレフェのほうが小型
ニトリ・プレフェ IKEA・カラックス
マス サイズ 税込価格 マス サイズ 税込価格
2×2 75×29×80cm 6,101円9,990円 2×2 77×39×77cm 4,999~5,999円
5,999~6,999円
2×3 75×29×116cm 8,138円11,900円 1×4 42×39×147cm 5,999~6,999円
7,999~8,990円
3×2 111×29×80cm 8,138円11,900円 2×4 77×39×147cm 7,999~9,990円
9,990~10,990円
3×4 112×39×147cm 12,990~14,990円
16,990~18,990円
4×4 147×39×147cm 16,990~22,990円
19,990~22,990円
5×5 182×39×182cm 24,990~27,990円
27,990~30,990円

※価格はすべて税込、2021年6月8日→2022年10月9日現在に更新 ※カラックスはカラーによって価格が異なる

一方で、カラックスとの違いも多いです。まず、サイズラインナップがかなり違います。同じなのは2×2マスのみで、それ以外はカラックスのほうが多くてしかも大型です。

ちなみに、奥行もプレフェが29cmに対し、カラックスは39cm。用途がかなり違ってきそうです。

プレフェはキャスター付き

また、カラックスはキャスターが別売ですが、プレフェは最初からキャスターが付属していて、同梱のアジャスターを取り付けることもできます。

なお、カラックスは縦でも横でも使える構造である一方、プレフェはそのような使い方はできません。

プレフェは可動棚板OK

プレフェには別売の可動棚板(上写真)が用意されています。棚受けの穴も最初から開いているので、必要に応じて仕切ることが可能です。

一方のカラックスは別売のガラス製棚板がありますが、こちらは自分で棚受けをネジで固定する必要があります。

プレフェはプロモの小型版という位置付け?

このように見ていくと、ニトリのプレフェはIKEAのカラックスに似ているようで、それほど似ていないと言うこともできます。むしろ、ニトリのプロモ(上写真)の小型版という位置付けと考えたほうが適切かもしれません。

プロモはニトリの「コネクト」よりも書棚の要素が強いグリッドシェルフです。プロモは1段から6段まであり、横方向にはいくらでも連結できるので、プレフェのように2×2マスや2×3マスといった組み合わせも可能です。しかしながら、組み合わせ自由なためか、小型でも価格は割高になってしまいます。

その点、プレフェはカラックスにも十分対抗できる価格です。カラックスよりも奥行は短いものの、本は収納しやすいですし、キャスター付きで移動もしやすく、より実用性を重視したシェルフと言えるのではないかと思います。

Nクリックでも良いんじゃないか?

そのように考えるとプレフェはなかなか良い位置付けの商品だと思います。しかし、実用性をより重視するなら、ニトリの「Nクリック・ボックス」(上写真)でも良いんじゃないかと思ったりもするわけです。Nクリックボックスなら棚板の位置はもっと自由に変えられるし、縦横自在だし、キャスターも取り付けできるし、組み立ても簡単だからです。

一方で、Nクリックボックスには背板があります。また、組み合わせによってはプレフェよりもNクリックボックスのほうが割高になることもあると思います。そう考えると、プレフェの存在価値は十分にあると言えましょう。

 

以上の通り、ニトリのプレフェはIKEAのカラックスに似ているように見えて実はかなりの別物です。むしろニトリのプロモとの関連性が高く、ニトリの組立家具のラインナップを上手に補完していると感じます。

一方で、ニトリのNクリックボックスの存在を考えれば、それほど必要性を感じないというのも正直なところ。プレフェは絶妙と言うより微妙な立ち位置で、だからこそあまり目立たない存在なのかもしれません。

パーティション「プレフェ」

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