押入れ…そこはもっと上手に活用できそうで、しかし現実は「押し込み」状態になっていることが多い場所です。特に奥のほうや家具の影になった場所は、何が入っているかすら分からない。そんなこともよくあります。
押入れはクローゼットに比べると奥行が深いことが、片づけるのを難しくさせている最大の要因と言えます。この深すぎる奥行をうまく活用できれば、きっと上手に収納できるに違いありません。でも、どんな収納グッズを選べば良いのか分からない。特に押入れ用の収納グッズなんて、ダサいものばかりですからね。
そんなところに、山善からオシャレな押入れ用カートが発売されました。
※この記事は2016年12月12日時点の情報に基づいています(2024年6月4日一部更新)
山善/出し入れラクラク押入れ収納ラック・キャスター付き
押入れ用カートは数あれど、山善の「出し入れラクラク押入れ収納ラック・キャスター付きOPR-7538」ほどスッキリしたデザインのものは私は見たことがありません。棚板の四方がスチール製のパンチングボードに囲まれ、中身が丸見えになりません。かと言って木製の押入れ収納カートのように中身がまったく見えないということにもならず実用的です。
おまけにスチール製で頑丈。もちろん木製のものに比べると高価ですけど、押入れの敷居を跨ぐときにキャスターが折れてしまうリスクも少ないです。
側面のパネルが取り外し可能で使いやすい?
この商品は使い方の提案もしっかりされていて好感が持てます。”使う(出す)ときがラク”…確かに、収納グッズはとにかくモノを詰め込めれば良いのではなくて、使うときに楽でなくてはいけません。さすが山善、ちゃんと考えてらっしゃる。
…と思いきや、これは四方を囲んだパンチングパネルの側面しか取り外せないのです。もちろん、外せないよりは外せるほうが良いです。でも、モノを出すときに楽なのは、側面よりも正面ではないでしょうか?
本体だけでも10kgあり、そこにモノを収納すればすぐに20kgオーバーとなります。それを押入れから引っ張り出す労力はなかなかのものです。もし正面のパンチングパネルを外すことができれば、手前のモノだけでも楽に出し入れできるはずです。
使いやすさで言えば旧製品のほうが良いかも
そう考えると、同じ山善で扱われている旧製品の「キャスター付押入れ収納ラックOSR-7538」のほうが使い勝手が良いんですね。上段のワイヤーネットの柵は4面とも取り外しできますし、下段の手前の柵は低いのである程度モノの出し入れが簡単です。
じゃあなんで新商品のOPR-7538は側板しか外せない使いにくい仕様になってしまったかというと、これには色々と大人の事情がありそうです。
そもそも旧製品は、4面とも柵を取り外せる代わりにグラつきやすい構造と言えます。逆に新製品は”従来品より2倍頑丈”を目指したため、4面とも柵を取り外せる構造にはできなかったと考えられます。
それでも逆に、側板を固定にして正面を取り外せるようにすることはできたはずです。むしろそのほうが頑丈です。しかしそうすると、パッケージサイズが大きくなってしまううえに、クローゼット用とパーツを共有化できなくなってしまいます。つまり、ありていに言えば使い勝手よりもコストを優先した結果、こんなに使いにくいことになってしまったのです。
コストが上がれば消費者には手が届きにくい価格になってしまうので、山善としても痛しかゆしのところはあっただろうとは思います。でも、これはあまりにもお粗末としか言いようがありません。使い勝手云々を言ったばかりに墓穴を掘ったように思います。
しかしながら、新商品のほうが丈夫な構造で見た目がスッキリとしているのも事実です。重さが20kgオーバーとなれば押入れから引き出すのが大変なのもまた事実。これは物理法則ですからどうしようもありません。
つまるところ、見た目と耐久性なら新商品、使い勝手を重視するなら旧商品を選ぶのが賢いと言えるでしょう。もっと言えば、棚板の高さを変えられたほうが使いやすいので、個人的にはルミナスラックのパーツを組み合わせて押入れカートを作るのがもっとも賢いと思います。
コメント
え~~、こんな素敵デザインの姉妹品があったんですね~~!
つい先日、ミドルベッドの下にランドセル置き場を作りたくて、旧製品を組み立てたところでした(ToT)
下段に絵本を入れましたが、両側隙間が開いているので、端から端まで本を入れるには工夫を要しますね。新製品はその点良さそうだなぁ♪
ミケリテさま
まさか押入れカートでもミケリテさんに絡んでいただけるとは思ってもみませんでした!
下段に本を収めると隙間から本が落ちそうでしたら、100均のL型のブックエンドを置いてみたら良いのではないでしょうか?
A4ファイルボックスだと1cmほど大きいようですので。
結構収納フェチなんです(*´-`)
かつて建売りを見に行ってどうってことない物件だったのでスルーしようかと思ってたら、パントリーを発見した途端、瞬時に目の色が変わったらしいです(笑)
そしてそうなんです、うちも正に家に余っていた100均のL型ブックエンドでしのいだんです!正解だったのですね、嬉しいなぁ♪
あれ、本気で本を立てようとするとホールド力まったく無いですよね、、、良かった、使い途があって。
なるほど新製品は重たいんですね、ヒノキの床にはきつかったかも。ちょっとお高くもなるみたいだし、我が家は旧製品で良しとしますか。
ミケリテさま
その、目の色が変わったパントリーのある家が、現在のお住まいだったりするのですか?^^
100均のL型ブックエンド…あれは普通にブックスタンドとしては使い物にならないですよねー。
もっとも、100均だからダメだというわけではありません。
構造上、どうしても本のすき間に埋もれてしまうことが多いためで、だから私はA4ファイルボックスを多用するわけです。
ともあれ、先にブックスタンドを活用して問題解決されていたミケリテさんはさすがですね♪
針葉樹であるヒノキのフローリングはどうしてもキャスターでゴロゴロやると押しキズが付きやすいですよね。
でもまあ、そういう木の風合いを楽しめるのもヒノキならではでしょう。
また、私は縦横どちらの向きでも使いやすい旧製品のほうが好きですよ^^